長い時を経て ~FC東京戦レビュー~

0.まえがき

3年前の4月に初投稿してから、3回目の記事で、私は初めて試合のレビューを書きました。

それは、パソコン版で1ページに収まる、とてもシンプルなものでした。

以来、書き続けてきたレビューは、いつの間にか長く細かい内容になっていきました(笑)。

そんなレビュー記事も、スポナビブログでは今回が最後になります。相手はFC東京。

奇しくも、私が最初にサンフレッチェのレビューを書いたのも、FC東京との試合でした。

当時、FC東京はフィッカデンティ監督を迎えたばかり。彼は今、サガン鳥栖で指揮を執り、FC東京は来期、長谷川健太新監督を迎えます。

時の流れとは、かくも予期できぬものなのか。

これから遅ればせながら、このレビューに取り掛かるのですが、今のところ、「これが最後」という感慨はさほどありません。

この記事を書き終えたとき、私が何を思うのか、まだ全く、想像がつきません。

1.無念の残るテレビ観戦

2017年11月26日、日曜日。

サンフレッチェ広島-FC東京の試合は、NHK広島の生中継をテレビの前で観戦しました。

とうとう今年は、サンフレッチェの試合をスタジアム観戦できませんでした…

そんなホーム最終戦、広島は前節と同じスタメンでしたが、ベンチにカズが戻って来ました。

彼の復帰は非常に大きく、頼もしい限りだと思いました。

一方のFC東京は、レンタル中のウタさんが出場不可だった他、大久保嘉人がケガのため帯同していない状況でした。

しかし、話題の久保建英がベンチに入りました。果たして、出場成るか?とても気になりました。

2.優勢に進める

キックオフからしばらくは、広島がイニシアチブを取って試合を進めていました。

特に最初の5分までの間に、両サイドから1回ずつ、クロスからのチャンスを作り出していたのは、とても良い傾向だと思いました。

FC東京が前からはめてくると、少しヒヤリとする部分もありましたが、総じて、広島のキープ力が上回っていました。

私の目には、FC東京側がボールの取り所に苦労しているように見えました。

そして目に付いたのは、フェリペ・シウバが守備意識の高さを見せていたところでした。

3.機能した中盤の距離感

前半20分頃に、一旦はFC東京の時間帯が来ましたが、致命的なピンチには至らず、程なく、広島がペースを取り戻しました。

これは、フェリペ・シウバやカシッチ、シバコーなどで構成する中盤の、距離感が良くなったことが利いているのでしょう。

特に、ボール回しの部分でフェリペ・シウバが利いている、と感じました。

それにしても、カシッチの移動距離がハンパなかったですね。

左サイドの前めの位置から、右サイドに移動して自陣に戻り、守備をした直後にまた前線へ、とか、いい意味で「何なんだろうな」と思わず笑ってしまいました。

4.休戦状態

前半の終わり近くになり、相変わらずボールを保持して優勢に進めるサンフレッチェでしたが、相手陣内でのプレーが多い割には膠着した状態になってきました。

若干の小休止、という感じだったのかもしれませんが、優位な内に得点を取れずに苦労する、という場面を今年イヤと言うほど見せられただけに、少し心配でした。

しかし、幸いと言うか、相手のFC東京から覇気が感じられなかったので、それは助かりましたね。

何しろ、ほとんど永井一本でしか来ないので、カウンター以外はあまり怖くありませんでした。

5.押し込んだこその先取点

広島が待望の先制点を取ったのは、前半終了間際のATだったでしょうか。

フェリペ・シウバが右サイド寄りのボックス手前からフリーでシュートを放ったところまでは、私も確認できました。

しかし次の瞬間、ボールがゴールインするまでの一瞬は、自分の肉眼では見定められませんでした。

ただ誰かに当たって入った、ということしか分からなかったのです。

結果的に、シバコー先生のゴールと記録されることになりましたが、もちろん、半分はフェリペのゴールと言っても過言ではないでしょう。

そして、あの位置でフリーで打てたのは、それまでにFC東京をゴール前に押し込めていたからこそ。

その意味では、あの先取点はサンフレッチェがチームで作り出した得点だった、とも言えると思います。

6.後半を占う

前半をいい形で終わることができたサンフレッチェ

この45分間は、FC東京に何もさせなかった、と言い切っていいと思いました。

但し、FC東京もまさかこのまま引き下がるわけはなく、後半は巻き返してくるはずでした。

優勢と評した広島にも、センターバック2枚の間のスペースを何度か使われていた、という弱点がありました。

後半こそは十分注意するべきポイントだと考えました。

7.意図を感じなかったFC東京

ハーフタイムが終わり、後半が始まりました。

ありきたりですが、後半は失点せずに2点目を取るのが理想。

広島の立ち上がりは悪くなく、その理想にたどり着く可能性は十分に高いと思いました。

それにしても、悪いけど、FC東京の出来がひどかった。

後半5分の段階での感想ですが、意図のないプレーが多すぎました。

選手構成の関係で、定位置のボランチから攻撃的な位置に移っていた洋次郎が、全く目立ちませんでしたから。

実況からも彼の名前がほとんど呼ばれなかったところが、チームの出来を端的に表していました。

8.割とよくあるタイプの「デジャブ」

後半10分頃のことでした。

この日、NHKの解説を務めていた和司さんが、「そろそろ追加点が欲しいですねえ」みたいなことを述べられました。

いま、1行前の文章を書こうとしながら、「前に同じことを書いたなあ…」と思い出したのは、2年前の川崎フロンターレとの試合でした。

「こんなことよくあるよね ~川崎戦レビュー~」というタイトルの記事は、私にとっては100本目という節目の回でした。

その中で私は、『ここで和司さん、「取れる時に取っておかないとあとで困ることになる」という趣旨で話し始めます。』と書いていました。

その後、先制した広島が2点目を取りあぐねているうちに、大久保嘉人のスーパーゴールで追いつかれた、のですが…

後半14分、FC東京のCK、キッカーは名手、太田宏介

ミズのマークを外してヘディングを仕掛けたのは、DFの山田将之でした。

嫌な感じはしてたんですけどねえ…

広島視点では、正にこれしかない、という形の失点でした。

もちろん、リアルタイムでは、自分の過去の記事なんぞ頭の中にはありませんでした。

それにしても… ホント、こういうことがあるよね(苦笑)。

9.予兆

結果が分かっているので、失点の場面も割と呑気な調子で書いていますが、その時は「あちゃー、またかぃ」と、少し機嫌は悪かったんです。

FC東京とやると大抵こうなるんだよなあ、と愚痴ったりして。

この同点弾によって、試合の流れが大きく変化する危険性だってありましたし。

でも、本当にこの試合で助かったのは、同点に変わってもFC東京のペースが上がらず、依然として、広島がボールをキープできる状況が変わらなかったことでした。

そんな中、ピッチ外で動きが。

いよいよ、FC東京の久保が投入される気配になったのです。

10.パスワークの成果

後半21分でした。

確か、中央が起点だったと思いますが、少ないタッチで左サイドに流したあと、フェリペ・シウバがボールを保持しました。

彼の選択は、右側に位置を取っていた稲垣へのパスでした。

ペナルティエリアの角で、完全にフリーな状態でボールを得た稲垣は、自らがシュートを打つことを選択しました。

FC東京の守備エリアを、パスワークで完全に崩し切った、素晴らしい2点目でした。

和司さんが仰った通り、もしも1-1の状況で久保が登場していたら、いかにビッグアーチといえども、スタジアムは一気にFC東京のムードに変わってしまったかもしれません。

そうなる前に挙げたこの勝ち越し弾は、スタジアムに集まった広島のファンサポに勇気を与える得点になったと思います。

11.久保の片鱗

後半も半分を過ぎましたが、ここにきてもまだ、広島の動きが選手個々に相手より優っている印象でした。

また、リードした時に余裕を持って球回しする、いい頃のサンフレッチェに戻ってきた感じもありました。

その時分にはハッキリと「広島勝勢」を意識した私でしたが、ただ1人、久保にボールが渡った時だけは、「怖さ」を感じました。

途中出場らしく動きがキビキビしていたし、ドリブルなどの技術も見せていて、しかも、ゴールを意識したプレーぶりが、敵ながらよく見えましたね。

この選手に、周りの選手が有効に絡むことができたら、広島も「悪夢」をみたかもしれません。

12.感情移入

後半もまもなく35分。

私は、自分の体が震えてくるのを意識していました。

テレビでの中継、しかもNHK、ということは、他会場の途中経過が随時インサートされてくるわけです。

残留争いのライバルチームの情報も逐一、自分の頭に入れながら、広島の試合を見守っていたわけです。

だから、「このまま勝ち切れば、今日、残留が決まる可能性が高い」という状況も分かっていました。

そこから、ATを含めた15分間は、非常に長かったです…

ヨンソン監督が、3分間の間を置いて、2枚の交代枠を使った時は、「時間の使い方として悪くないぞ!」と思いました。

カシッチを下げたのは少し意外でしたが、ピッチを無尽蔵なスタミナで駆け回ってくれた彼には、心から「お疲れさま!」と呼びかけたかった。

そういえば、ピッチ上のフェリペ・シウバにもAロペにも、疲れが色濃く出ているように見える。

ATは4分。あと1枚の交代枠を使いたいが、FC東京も最後の反撃を見せてきたし、タイミングが難しいなあ…

そんな感じでずっとソワソワ落ち着かないまま、いよいよ、その時がやって来ました。

13.安堵の時

チャジがボールをドリブルして、ハーフウェイライン付近を左から、無人の右サイドへと向かった時、私は、サンフレッチェ広島の勝利を確信しました。

そのままキープ、と思いきや、相手にボールを奪われてしまい、「おいおいおい!(焦)」と思ったところで、家本主審のホイッスルが鳴り響きました!

数十秒後、大宮アルディージャヴァンフォーレ甲府の試合が引き分けで終了した、という確定情報を得たところで、サンフレッチェ広島のJ1残留が、正式に確定したのでした。

正直なところ、最終節を残してJ1残留が決まる、という願いは、少々虫が良すぎると思っていました。

でも、ライバルチームがどうこうよりもまず、広島自身が勝ち点を積み上げていくことが大前提なので、FC東京に勝ったことは、本当に良かった。

本当に、ホッとしました。

14.諦めない姿勢とファンサポの存在

すべてが終わったいま振り返ると、もしもこの試合で勝ち点が1に留まっていたら、広島は来年、J2で戦わなければなりませんでした。

最終節の、清水エスパルスヴァンフォーレ甲府の勝利は、J1残留に懸ける執念を感じさせてくれました。

清水は33節に2点リードを逆転された同じ轍を踏むことなく勝ち切って見せたし、甲府は後半ATでの劇的な勝ち越しゴールだった由。

最後まで諦めない姿勢が際立っていますよね。

ただ、サンフレッチェ広島にも、その姿勢はあったと思います。

神戸、FC東京という辺りに連勝できたのも、練習の段階から「勝利を!残留を!」という想いを込めて準備してきたから。

例え相手の出来が良くなかったにしても、勝利を決め切るのは並大抵のことではできないはず。

それを成し遂げた時点で、広島の選手や監督、スタッフの存念は十分に伝わってきました。

そして、忘れてならないのは、この日ビッグアーチに集まった22,333人のファンサポの存在です。

この人数が集まったのは、ミカの退団セレモニーがあることも理由にあるでしょうが、それにも増して、今年、ホームで応援できる最後の試合であることが大きかったのではないでしょうか。

応援するサンフレッチェに勝ってほしい、残留へ向けて前進してほしい、という気持ちが、多くの人を動かしたのではないでしょうか。

この人数は、サンフレッチェ勝利のための力になってくれたと思います。

15.ミカへの想い

残念なことに、NHKの延長対応はなく、テレビでミキッチの退団セレモニーを観ることはできませんでした。

新聞記事も読んでいないため、どのような盛大さだったかは想像するしかありません。

でも、9年間もサンフレッチェの一員として、サンフレを、さらには広島の街を愛してくれたミカへの、感謝の念は、ファンサポの誰もがきっと持ち合わせていることでしょう。

中継の途中、サンフレッチェのベンチが映ったことがありました。

そこには、ミカの「14番」のユニフォームがイスに掛けてありました。

FC東京戦の後、「ミカをベンチに入れろ!」という怒号のツイートを見つけました。

なんか首脳陣に物申したい風にいきまいていました。

気持ちは分からないでもないんです。

でも、私はそれを読んで、「この人は何にも分かっちゃいないんだな」と思いましたよ、悪いけど。(個人の感想です。)

チーム事情のため、ケガが癒えたミキッチも、ベンチ入りする機会は最後まで訪れませんでした。

もちろん、ミカ自身も悔しかったはずですよ、だって現役選手ですから。

でもミカは、最後までチームの為に何ができるかを考えてくれました。

練習でも手を抜くことはなかったはずですし、何よりも、サンフレッチェ広島の一員としての高い誇りを持っていました。

そんな彼に対して、チームに関わる人たちは皆、感謝の念を持っているはずです。

ベンチに掛けてあったユニフォームは、選手やスタッフたちの、ミカへの想いです。

彼はいつだって、一緒に戦ってくれました。

そのことを忘れる奴がいたら、私は決して許しません。

そんなミカの去就は、現時点では決まっていないようですが、あるいは敵味方として対戦することになるかもしれません。

その時は遠慮なく、右サイドを疾走する姿を、私たちの前に見せてほしいです。

もちろん、自由にはやらせないでしょうけどね(笑)。

本人がこれを読むことはないだろうと思いますが、ひと言書かせてください。

ミキッチ選手、9年間、ありがとうございました!!!

16.あとがき

実は、まえがきを書いたのは、12月3日のことでした。

今日(10日)になって、それ以外のすべての内容を書き上げました。

すでに次期監督が決まり、新社長就任の路線も作られて、最早今更感が強くなってしまっていますが(笑)。

まもなく、この記事を書き終える今、思うことは、最後のレビューだという感慨よりも、ミカを送り出す寂しさの方でしたね。

まさか、章立てがこんな構成になろうとは、書き始めには全く想像していませんでした。

何はともあれ、サンフレッチェ広島は、新しい方向に歩み始めています。

選手やコーチの陣容がまだ未確定なので、先を見通せない部分はありますが、私はあくまでも広島ファンとして、サンフレッチェ広島を応援し続けていきます!

それではまた。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。

【広島】残留決定の安堵と、背反する想い

気が付けば、日付が変わって、今日は11月の最終日。

駆け込みですが、今回は短めに書きます。

広島のスポーツファンとして、2017年11月26日のFC東京戦で勝利したサンフレッチェ広島が、同時にJ1残留を決定できたことは、何といっても喜ばしいことでした。

もちろん、当ブログでも度々書いてきたように、私は決して、残留を諦めてはいませんでした。

「きっと残留してくれる」と思っていましたが、でも、正式に決まらないうちは、不安もありましたよ、正直。

なので、最終節を待たずに残留が決まって、とても安堵しました。

しかし、その一方で、直近の2節は、複雑な思いというのも感じていました。

というのは、サンフレッチェが勝利したことによって、アルビレックス新潟大宮アルディージャの2チームが、J1から陥落することになったからでした。

今年、広島を含めて、残留を争っていたチームは、どのチームもJ1に残ってほしいと思う、いわゆる「情が移る」チームばかりでした。

新潟は、ご存知の通り、前監督であるポイチさんや、千葉ちゃんの古巣であり、岳人がお世話になっていたことも含め、広島にとっては縁の深いチームです。新潟のJ1昇格も、広島の(1回目の)J1復帰と同時だったですし。

そして、大宮。

「一昨年J1を制覇した広島が残留争いをしている」ということが話題になっていましたが、実は、昨年の年間順位では、大宮の方が広島よりも上位だったんですよね。広島の6位に対して、大宮は5位でした。ACL出場の可能性も大いにあった大宮が、翌年に降格してしまうわけです…

無論、広島ファンの私としては、広島が残留しないと元も子もないので、試合が始まればそんな情は忘れて、広島の勝利を願うのみでした。

残留するためには、ライバルよりも上位にならなければなりませんからね。

勝負の世界の常で、それは仕方ないことだと思います。

でも、矛盾するようですが、この2チームの降格を、私はとても残念に思いました。

そして、残りの残留枠を争うヴァンフォーレ甲府清水エスパルスについても、「どちらも落ちてほしくないなあ」と思っているし、どちらが降格することになっても、残念だなあ、と思うでしょう。

今年、2017年のJ1最終節は、12月2日、土曜日です。

泣いても笑っても、すべてが決まります。心して見守ります。

最後にお知らせ。

26日のFC東京戦は、NHK広島で生中継されたので、テレビで観戦いたしました。

つまり、レビューの準備ができています。

ですが、ブログへのアップは、最終節の試合より後になると思います。

ちょっと、時間を取るのが難しそうなので。よろしくお願いします。

それではまた。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。

画竜点睛の差 ~川崎戦レビュー~

0.まえがき

私は、ブログを通じて、自分の意見や考えを発表しています。

そして、時々コメントして下さる方々が居てくれて、その返信等を通じてやり取りさせてもらっています。

一方、私は、ツイッターフェースブック、インスタグラムなどの、いわゆるSNSはやっていません。

単なる一般人の私にとって、本名や素顔を公にするメリットは何もないので、インスタやフェースブックをやる必要がない、というのがひとつ。

そして、私がツイッターをやらないのは、あまりにも外界との間口が広すぎることと、その手軽さ故に、書き込む言葉が直線的になり過ぎてしまいそうだ、という危惧を、自分自身で感じるからです。

「顔が見えない」人から発せられた言葉は、得てして、その人の意図よりもキツい印象を与えてしまうことがありますからね。

やはり私には、当ブログでいつもやっているように、十分に時間をかけて、言葉を吟味しながら書き進めていくやり方が、性に合っていると思います。

1.二つの「一抹の不安」

2017年10月21日、土曜日。

前記事で触れた通り、私は約5ヵ月ぶりに、サンフレッチェ広島の試合を観ることができました。

試合途中から観たことはありましたが、アタマから観戦できるのは本当に久しぶり。

そして、レビューのためのメモ取りも。

真っ白な紙を用意して机に置き、それに正対して座ったときは、さすがに「感覚がどうかな?」という疑問形が頭をよぎりました。

ところが、そのときよりも前、発表されたスタメンを見たときに、実は、一抹の不安を感じたのでした。

いや、「不安」と言うよりも「不満」と書いた方が正解に近いかな。

というのは、「前節(鹿島戦)は、敗れたものの、チームとしては機能していた」という評価を聞いていたから。

つまり、機能していたメンバーを敢えていじったことについて、私には少し納得できかねる部分があったのです。

2.ミシャ・リスペクト?なフォーメーション

とはいえ、ピッチ上で戦うのは、我らがサンフレッチェの選手たちなわけで、期待して応援する気持ちは変わりませんでした。

この日の左SBは椋原ではなく壮也でしたが、攻撃面を強めに意識した選択をしたんだなあ、と思いました。

また、NHKの予想フォーメーションを見ると4-5-1の1ボランチで、Aロペやカシッチが外目に張り出した位置に置かれていたので、彼らをワイドに使えるなら面白いなあ、などと考えていました。

っていうか、ミシャ式の攻撃時フォメに近いじゃん、と感じてしまいました。

3.せめぎ合う中盤

勝ち点3の獲得を目指す戦いが始まりましたが、立ち上がりから、両チームが中盤でせめぎ合う展開になりました。

川崎の方に特長が出ている気がして、気持ち、川崎に分がある展開かな、とは思いましたが、まずは互角の戦いでした。

そんな中、うまく体を使ってファールをもらうAロペ。

「もらい方がうまいなあ」と観てましたが、そればっかり狙うのは止めてほしいなあ、とも思いましたね(笑)。

4.ポイチの頃に見たかった

この日の広島は、皆川、稲垣、森島、といった、若くて運動量に期待できるメンバーを先発使いしました。

そして、前線から川崎に圧力をかけてボールを奪おう、という意図が見えるサッカーを展開していました。

そんな「前プレ」を観ていて、「これがポイチさんが今年やりたかったサッカーなんだろうな」と私は思いました。

もしもポイチさんが、春先の勝てなかった時期にもブレずにこれを突き詰めていたら…

今さらタラレバですが、そんなことをふと思いました。

事実、川崎戦前半の半ば辺りは、運動量で川崎を上回り、両サイドに振り分けながらの攻めも見られて、川崎にチャンスを作らせていませんでした。

個人的には、少し森島が消えているように見えたのが気にかかりましたが、それは、攻撃面で稲垣が目立っていたように見えたことの裏返しだったようです。

(後日、「攻守のバランス取りに貢献した」という評を見ました。)

5.もったいないミス

雨が降り続き、気温もさほど上がらない天候が、運動量的にプラスになるんじゃないか、と考えていた私。

しかし、その雨が、GK中林の痛恨のミスを生み出す要因になろうとは…

前半40分、中村憲剛の蹴ったFKのボールが、中林の守備範囲へ。

何でもない球に見えたのですが、濡れて手が滑ったか、中林が落球してしまいました。

テレビで観ていて、本当に「まさか!」という感想でした。

中林にとってももちろん痛恨事だったでしょうが、う~ん、もったいなかったなあ。

無論、これはミス以外の何物でもなく、大いに責任のあるプレーだったと思います。

このワンプレーが悪影響になったのも事実で、中林が責められることは仕方ないところでしょう。

ただ、中林がその前まで、危ないピンチのシーンを3~4回防いでくれていたことも事実。

だから私は、「このミスだけでは彼を責められんよ(少なくとも試合中は)」という気持ちでした。

6.痛かった追加失点

川崎GKの治療・交代などがあったため、前半のATは長めでした。

そのATに入った頃、画面を観ながら、私は「あ、戻りが遅いな」と思いました。

三好の素晴らしいシュートがゴールに刺さったのは、その直後でした。

ディフェンダーの寄せなど、もう少し何とか出来なかったか、という意見もありますが、カウンター気味のワンチャンスを仕留めてしまう相手の技量に、脱帽せざるを得ませんね。

しかも、失点直後のAロペのシュートがポストに直撃してしまうのを観てしまったので…

7.古い課題

ハーフタイムの間に考えたのは、攻撃の形は良くなっていたが、最後のプレーの精度が今ひとつだったことでした。

これは決してシュートだけの話ではなく、崩した後のアシストのパスとか、突破した後のクロスとか、CKとか、すべてのところに共通する話です。

相手がいることなので仕方ないんですが、この辺りの課題がずっと尾を引いているのが、どうしても気にかかってしまいます。

特に今年は顕著なので、これが今の順位に結び付いている印象になりますよね…

8.応援モード

私のブログをよくお読み下さる方なら分かると思うのですが、私がサンフレッチェの試合をレビューするとき、後半の内容が薄くなることがままあるんですよね。

悪いんですが、今回のレビューも、その典型的なパターンになってしまいます。

つまり、サンフレッチェを応援することに気持ちが傾いて、試合展開を平静に見つめることができなくなってしまったのです。

何せ、後半分のメモ、たった6行でしたから(苦笑)。

9.気持ちは見えたが…

後半開始から、丹羽に代えて椋原を投入したことについて、「(攻撃面で利いていた)丹羽を下げるのか」と思いましたが、椋原も、逆サイドの壮也も、積極的な上りからチャンスを作り出していました。

特に、壮也の左サイドでは、何度も相手の裏へ抜け出し、狙いすましたクロスからチャンスを創出していました。

相手のカウンターをケアしながら、諦めずに攻めるサンフレッチェの選手たちからは、「何とかしてやろう!」という熱を感じました。

足りないものはゴールという結果だけ…

しかし、新井のキック一発から小林悠に仕留められて、万事休す。

今後のために「1点」という形を残してほしかったのですが、無得点という結果を残して、0-3で試合が終わりました。

10.画竜点睛

それにしても、何で後半10分のアレが点にならないのかなあ…

今回の試合で3点取られてしまったのですが、チームとして崩された失点は1つもなかったと思います。

いわゆる「やられた感」は全く感じませんでした。

もちろん、ミスとか一瞬のスキとか、そういう部分があったから失点しているのは確かです。

しかし、チームとしてやろうとしていること自体は、決してできていないわけではないと思うんです。

ではなぜ、川崎が3点取れて、広島が1点も取れなかったのか、というと、端的に言えば、決めるか決めないか、それだけの違いなんですよね。

皆川のGKに当たってしまったやつとか、いい例外もありましたが、基本的には、ポストやクロスバーに当たったり、枠に収まらなかったり、そもそもシュートに至らなかったり、そんな場面が多すぎました。

私もぶっちゃけ、ある時など、「クリアの練習してんの?」って思ってしまいましたから。

優勝を争うチームとの連戦で、「いまの広島のサッカーが十分通用するレベルにはあることを証明した」と個人的には感じました。

それだけに、チームが恒常的に抱える「決定力不足」という問題を解消できれば、残留争いの中でも少しは安心して観れるのになあ、と思いますね。

11.「何くそ!」という想い

さて、久しぶりに試合開始から通しで観てみて、観ていない間にヤフコメ等でよく見かけた「点が入らなくてジリジリする感覚」を自分自身が味わえて、これが今日の収穫だったなあ、などと思いました。

これは実は、この日の川崎戦を観終わって、ミスからの失点で負けてしまったことに対して不満な気持ちだった、ことを意味しています。

そんな気持ちを抱きながら、私は、サンフレサポのツイッターとか、ヤフー記事へのコメント欄とかを見に行きました。

するとそこには、「○○使えねえ」だの「J2落ち確定」だの、まるで自分の憤懣をぶちまけるだけのようなコメントがあふれてました。

人の振り見て我が振り直せ、と言いますが、そういうコメントを見て、私は「何くそ!」と思いました。

なるほど、得点だけ見たら完敗でしたし、いくら内容が良くても、それが勝ち点に結び付かなければ意味が無い、そういう時期です。

だから、厳しい意見が出てくるのは当然と言えましょう。

しかし、そういう建設的な意見が、そのときはあまりにも少なかった。

ただ不満をぶつけるだけのネガティブな意見ばかりだと私は思いました。

確かに、改善点があまり見られない選手もいるし、ミスを追及したくなる気持ちも分からなくはないんです。

でも、彼らをまるで人でなしみたいにけなす必要は、どこにもない。誰にもそんな権利はないんですよ。

12.応援する気持ちがあるのなら

それと、昨日スポナビにアップされた展望記事へのコメントで、誰かが「(今日の相手である)浦和に勝てるわけがない」と言い切っていて、「そう思う」票が多数入っていたんです。

もしもこれが、サンフレッチェファンの発言だとしたら、皆さんはどう感じますか?

私は、ここでも「何を!」と思いました。

勝てるわけがない?じゃあ、勝ったらどうする?頭でも丸めんの?

そんなことを言ってやりたい気持ちになりました。

サンフレッチェ広島を応援する者として、仮に相手がレアルやバルサでも、戦う前から白旗を上げるつもりはありません。

まして、実力伯仲のJリーグです。何が起こっても全く不思議じゃありません。

熱心なファンサポの中には1人もいないと思いますが、今日の浦和戦を含めた残り試合、「勝てるわけがない」という気持ちでスタジアムに行くのは、絶対にやめてもらいたい。そんな気持ちでDAZNを観るのは、絶対にやめてもらいたい。

願わくは、それこそ「俺らがサンフレッチェを勝たせたる!」ぐらいの気概で、ファンサポの皆さんには応援してもらいたい。

浦和、神戸、FC東京、柏、何するものぞ、ですよ、ホント。

戦いに挑む態度を、間違えないようにしてほしいと思います。

13.あとがき

なかなか書き始められなくて、結局、浦和戦直前にアップすることになってしまったのですが、いかがだったでしょうか。

久々の長文で、キャラが微妙に変化しているような気がしないでもないですが(笑)。

雨が上がった広島地方ですが、芝はスリッピーになっていると思いますので、ミスには十分注意して戦ってほしいですね。

今日は、ライブトラッキングの対象試合になっているようなので、せと☆ひできさんの速報と併用しながら、広島の勝利を想います。

最後に、「スポナビブログ終了」の件については、後日書くことにします。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。

【広島】鹿島戦と、ウソと、テレビ中継。

2017年10月14日の鹿島戦、ヨンソン監督就任後初となるこの対戦を、私は楽しみにしていました。

というのも、「ミシャ式可変システム・森保風」では勝てる気がしないとさえ思えた鹿島に対して、新しいシステムで挑む試合だったからでした。

映像では観れなかったんですけど、システム変更が理由かどうかはさておき、内容面では多くの人が納得できるものだった由。

しかしながら、やはり、首位を走るアントラーズは手強かった。

カウンターで与えた失点が重くのしかかったようですが、鹿島に先に点を取られて、相手の土俵に乗ってしまいましたよね。

これで、5試合を残して16位、という順位になっているわけですが、もちろん、勝負はゲタを履くまで分からない、と言われるように、諦めることなど出来るわけはありません。

何が何でも、目の前の試合を100%戦うこと。

これからは特に、それが大事になってきますね。

さて、2、3日前に、Jリーグの公式へ、テレビ放送予定を確かめに行ったんですよ。

そしたら、2つのことが分かりまして。

1つは、私が前回の記事で大ウソを書いてしまってたことです(冷汗)。

「10月28日のFC東京戦まで、サンフレの試合を観ることができません」って書いたんですけど、実は確認をサボってて…

FC東京戦は、11月26日に行われるのでした。

参ったなあ、うろ覚えで書いちゃったからなあ…

しかも、書いた直後に、啖呵を切るようなことを書いちまってるので、さらにバツが悪い(苦笑)。

誰からも突っ込まれなかったことが救いでした(笑)。

あと1つ分かったことは、2017年10月21日、今日の川崎戦がNHK総合で生中継される、ということです。

直虎の再放送に続いての放送ですね。

そうです、私は久しぶりに、サンフレッチェの試合をリアルタイムの映像で観ることができるわけなのです!

今日、私は、プリンタ用紙にメモ書きする準備を整えて、正座して(笑)、パソコンのチューナー経由で高画質の映像を観ながら、サンフレッチェ広島の勝利を願います。

レビューをアップするかどうかを確約はしませんが、本人は載せるつもりでメモを取ります。

正直なところ、優勝争いを面白くするために、川崎には勝ち続けてもらいたいなあ、と思っているんですよね。

気持ちは複雑です。

でも、広島が勝つことを願う気持ちの方が当然ながら強いので、試合が始まったらそういうことは考えず、サンフレ勝利に向けて「念」を送ろうと思っています。

最後に、現地参戦の皆さん!

選手達の足が少しでも多く動くように、皆さんのサポートがそのエネルギーになるように、力強い応援をして下さい!

よろしくお願いします。

それではまた。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。

【広島】札幌戦、ファンサポの後押し力が試される。

気が付けば、今日で2017年の9月が終わってしまいますね。

義務感で記事を書いている訳ではありませんが、毎月当たり最低1つは記事を上げたいと、常々思っている私です。

ギリギリになりましたが、9月最初(笑)の記事をアップします。

(今日が土曜日で良かったなあ。)

なお、記事タイトルは、一部575になりました。(偶然です。)

それにしても、「試合を観られない」ということが、これほど大きい影響を私に与えるとは、シーズン前には想像できなかったですねえ…

今年はどうやらサンフレッチェを現地観戦することができない(その余裕がない)と思われますし、となると、DAZN不加入の私は、10月28日のFC東京戦まで、サンフレの試合を観ることができません。

当ブログは、観てもいないことを、さも観てきたように書くような、臆面の無いブログではないものでね(笑)。

そんな状況なので、最近は忙しさも相まって、なかなかキーボードに向かえませんでした。

特に、レビュー記事を全く書けないのが痛いですね。

何と、ゴールデンウイークの神戸戦以来、書いていないという…

せと☆ひできさんのサイトのリンク紹介に「試合レビュー中心のブログ」と書いていただいているのにね。

私自身がそれを謳っているのではないけれど、期待には応えたいじゃないですか!

さあ、グチはこの位にしておいて。

「期待に応えたい!」という想いは、当然、サンフレッチェ広島の選手やスタッフの心にも大きく存在しています。

やはり、広島ファンサポの願いは、サンフレッチェ広島が試合に勝つことや、いい試合をしてくれること、だと思いますし、今であれば、残留争いを制して、来年もJ1で過ごしてほしい、ということだろうと思います。

そして、選手たちもまた、そういう結果をファンサポに見せたいと考えているはずです。

そんな中、大苦戦の新潟を含めた6チームでの戦いとなった残留争いにおいて、今日のコンサドーレ札幌との一戦は、非常に大きな重みを持っていますよね。

ここで敗戦することは避けなければなりませんし、勝ち点3を得ることが「至上命題」と言ってもいい、そんな試合だと言えます。

私も16時からは、「サンフレッチェ勝利の期待」を胸に、速報観戦するつもりです。

このことを踏まえて、ここで2点ほど、私の考えを書かせてもらおうかと。

①今日の結果ですべてが決まるわけではない!

大宮戦や新潟戦の頃にも書いたと思うのですが、確かに、直接対決での勝ち負けは非常に大きいのですが、例え、その試合に敗れたとしても、数字上で降格が確定してしまわない限り、残留を諦めなければならない状況ではないのです。決して。

実際のところ、私は、「ヨンソン監督は、試合状況によっては、引き分けで良し、という采配をするのではないだろうか?」と思っています。

そして、今日の試合は、勝つことよりも、負けないことの方が、より重要だと考えています。

確認しておきますが、私は当然、「今日もサンフレッチェが勝ってほしい!」と思ってます。

その気持ちを踏まえて、先程のような考えも持っている、ということです。

次節以降、順位上位の強豪との対戦が多いので、それを危惧している方が多いことは理解しています。

でも、「上位相手だから負ける(だろう)」という決めつけは間違っていると思うんですよ。

(逆に、「札幌相手なら勝てる(だろう)」と相手を見くびる意見も同じ間違いだと思います。)

対戦チームがどこであれ、戦いは常に厳しいと思うし、そこで勝ち点を取っていくことが目標なわけですよね。

選手達は当然、残留を勝ち取るまで、諦めずに戦ってくれるはずです。

我々ファンサポが、その足を引っ張るわけにはいかないじゃないですか!

まずは、今日の試合を応援すること、勝利を願って選手たちの後押しをすること、そして、試合の結果を踏まえて、次を前向きに考えていくこと。

それが、ファンサポがやるべきことなんじゃないかな、と私は思います。

②対戦相手にブーイングをしているヒマはない!

これを書くのは諸刃の剣かもしれないと危惧しないでもないのですが、敢えて書くことにしました。

札幌とのホームゲームを迎えるに当たり、私が非常に気にしている心配事があります。

それは、サンフレッチェ広島のファンサポが、特定の選手に対してブーイングを浴びせ続けるのではないか、という危惧です。

もちろん、許されざるプレーというのはありますし、それを為した選手に対しては、厳しい態度で臨みたくなるものです。

私も、若き日の小野伸二を痛めさせたフィリピンの選手と、その行為を、未だに許してはいません。

だから、ブーイングを浴びせるな、とは言いません。

常識の範囲内で、それぞれの責任で言う分には、仕方ない面があるでしょう。

ただ、それは試合が始まるまでの話。

試合が始まったら、サンフレッチェのファンサポは全力で、サンフレッチェの後押しをしなければなりません。

だから、サンフレッチェのファンサポには、相手チームや特定の選手にブーイングをしているヒマなど、一切無いと思います。

航平が受けた仕打ちに憤慨したファンサポが、よもや同じ行為を相手にするとは思いませんがね。

私は、ファンサポ、特にサポーターの役割は、応援するチームの持つ絶対値にプラスαを加えることだと思います。

ブーイング等によって対戦相手の力を多少は削いだとしても、それは相対評価を変えただけで、味方の絶対評価を高めたわけではないのです。

あくまでも、応援するチームの絶対評価を高めることがサポーターの役割だと、私は考えているのです。

フェアプレー旗が入場した瞬間、試合会場全体が、フェアプレー精神に包まれる。

理想論に過ぎないかもしれませんが、私は、今日の試合が、フェアプレー精神に溢れた、好ゲームになることを期待しています。

以上、私見を述べてみました。

(ブログで私見を書くのは普通のことなんですけどね(笑))

いま、家の窓から外を見ると、まあ雲一つない快晴だこと!

これで好試合を期待するなというのは無理な話ですよね!

それでは、今日も劇場が開幕することを願いつつ、終わります。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。

【広島】「劇場」は有難い

2017年8月26日、土曜日。

今日は、宮島水中花火大会が開催されるのですが、1週間ぐらい前にそのことを知ったとき、「何てことしてくれとんかいの」と思ってしまいました。

というのは、この花火大会は例年、お盆期間やその周辺の日時に開催されていて、私の脳裏には「広島のお盆を飾る大イベント」という意識が刷り込まれてしまっているからなのです。

今年も観に行く予定はなかったので、本気で腹を立てている訳でもないのですが、それに、主催者側も意図があってこの時期にしたとも聞いているのですが。

でも、今まで習慣として当り前に考えていたことが変化してしまう、ということに、すぐには対応できないというか、違和感が否めなかったんですよね。

来年以降もこの時期に行われるのかどうかは全く分かりませんが、「夏の終わりの花火大会」という形でしばらく続いていけば、私の脳裏にもいずれは定着していくのかもしれません。

さて、ここからが本題なのですが、昨年まで、ビッグアーチで当り前のように開催されていたあの「劇場」が、今年初めて、8月19日に開催されましたよね。

ヴァンフォーレ甲府を招いて行われたJ1第23節で、サンフレッチェ広島が、今年のホーム初勝利を挙げたのでした。

私は現地にはいませんでしたが、Eスタで応援していたファンサポの方々は、心待ちにしていた劇場開催をきっと楽しまれたのではないでしょうか。おめでとうございました!

もちろん、初劇場がこの時期までずれ込むことになろうとは、誰も思っていなかったはずですよね。

そして、劇場がなかったということはつまり、目の前でサンフレッチェの勝利を観られなかったことと同義なのですから、その意味では、手放しでは喜べないことかもしれません。

「劇場がある」ということが、とても重大な意味を持つことがあります。

劇場の準備が整わなかったがためにデビュー日が延期になってしまったアイドルグループがありますが、サンフレッチェにとっても、劇場を開けなかった長い期間に受けたダメージは、決して小さくはありませんでした。

ファンサポからのクラブへの不信感からくる非難の声と、それに応えたい選手たちの空回りするもどかしさ。

「劇場」という気持ちのはけ口がなかったことで、ファンサポとクラブとの溝が深まってしまった印象でした。

19日に劇場をやれたことで、私が最も良かったなあ、と思ったことは、参加した選手たちが、それぞれの想いを、彼らの肉声で直接、ファンサポに伝えることができたことでした。

(先程、某所に上がっていた動画を観ましたが、千葉ちゃんや青ちゃん、初劇場の丹羽が、拡声器でメッセージを発しておりましたね。)

勝てない時間が続く中、応援の声が届かなかった空しさを思い、チームや選手たちに愛想を尽かしたファンサポも、少なからずいたかと思います。

甲府戦の観衆も11,771人に止まりました。J1残留に悲観的な声も増すばかりでした。

でも、そんな声を物ともせず、ひたすらにチームを応援し、サンフレッチェを支えようとしたファンサポも、絶対に沢山いたと思います。

その人たちは、選手たちから直接、ファンサポに向けられた言葉を聞くことができて、これからも応援を続けていくための力を得たでしょう。

スタジアムで今年初めて、本当の意味でファンサポと選手たちが交流できたのが、あの日の「劇場」でした。

サンフレッチェ広島が再び上を目指していくきっかけになりうる、とても大きな出来事だったと、私は思いました。

次のホームゲームは、9月16日のC大阪戦ですか。

首位を争っている難敵ですが、サンフレッチェにはここでも全力を尽くしていただきたいと思います。

また、「劇場」が当り前のように開催されますように、と祈りつつ。

最後に。

今日は、星の出入りが大きくて重要な、大宮戦があります。

仮に負けても絶望する必要は無い、と思っていますが、もちろん、私も広島ファンの端くれ、サンフレッチェの勝利を願う気持ちは揺るぎません!

せと☆ひできさんの速報を読みながら、遠くさいたま市に気を送りたいと思います。

現地組の皆さん、よろしくお願いいたしますね!

それではまた。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。

【広島】仙台戦直前にちょっとだけ。

早い話、順番を間違えたんです。

5月27日に広島-磐田戦があり、翌28日に日本ダービーと大相撲夏場所千秋楽があったので、時系列に磐田戦の記事を最初に書いておけば良かったものを、書きやすい方から書いてしまって。

両方とも先触れの記事を書いたので、それを受けての記事を書く必要があった、のは事実なんですが、結果として、磐田戦のレビューが書けなかったことも、また事実なんですよね。

それ以来、約3ヵ月弱。

Jリーグ&サンフレッチェ広島のカテゴリーで記事を書くまでに、これだけの期間が空いてしまいました。

もちろん、当ブログ史上最長ブランクです。

この間、磐田戦のレビューや、ポイチさんの退任に絡めた記事など、書こうと試みたり、構想を練ったりしてはいたんですが…

まあ、言い訳をつらつら書き並べてもね、今となっては大して意味もないので、それは止めときましょうか。

ただ、森保監督の業績や評価みたいな話は、いつかまとめておかなければならないと思っています。

さて、過去の話はここまで。

もうすでに、ヨンソン監督の就任から1ヵ月半が立とうとしていますし、新監督の下で4試合、公式戦を消化している段階まで、状況は進んでいます。

私は、ヨンソンさんの志向や戦術については、あまりよく分かっていなくて、昨日の「全力応援 スポーツLOVERS」でW浩司の解説を観たことが非常に「ため」になった、というレベルの理解度しかありません。

せっかく後半からは生中継を観れるはずだった先日のG大阪戦も、終いの20分ぐらいしか観れなかったし。

(Aロペの同点ゴールが観れたから良かったけど。)

まあ、そんな感じなんで、私もおいおい情報収集して、現状に追い付かねばならんな、と思っています。

最後に、仙台戦を前に、少しだけ。

順位が近いチームとの対戦だけに、「勝ち点3がマストだ!」と意気込んでいる人が多いでしょう。

確かに、勝利してほしい、と私も思います。

ただ、今日の試合が「絶対に勝たなくてはならない試合だ」とまでは、私は思いませんね。

というか、今の段階では、過剰な悲壮感とかは必要ない、と思うんですよ。

大事なのは、「勝たねばならない」という義務感よりも、「目の前の試合に最善を尽くす」という能動的な感情なのではないでしょうか。

そもそも、前者の想いが強すぎて、できるはずのことができなくなっていたから、今の成績になっているとも言えますし。

ここ2~3試合、失点直後のアクションが非常に前向きになっている、と聞いています。

今のチームは、負けることを極端に恐れていた、そんなチームではなくなりつつあるのでしょう。

青ちゃんの不在は確かに痛手ですが、他の選手たちは、きっと勝利に向けて、自分のできる限りのプレーを見せてくれると思います。

いい意味で開き直って戦うサンフレッチェの全力を、我々も後押ししていきましょう!

特にサポーターの方々、よろしくお願いいたします!!!

試合直前のこんな誰も読まないだろうという時間に、ちょっくら書いてみました。

本当は昨日、G大阪と引き分けた9日の顛末を書く予定だったんだけど(苦笑)。

ともあれ、復帰いたしました。

甲府戦の記事後に13名に増加したフォロワーの皆さま、お待たせいたしました(?笑)。

今後もよろしくお願いします。

もちろん、それ以外の方も、よろしくお願いします。

それでは。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。