【広島】「劇場」は有難い

2017年8月26日、土曜日。

今日は、宮島水中花火大会が開催されるのですが、1週間ぐらい前にそのことを知ったとき、「何てことしてくれとんかいの」と思ってしまいました。

というのは、この花火大会は例年、お盆期間やその周辺の日時に開催されていて、私の脳裏には「広島のお盆を飾る大イベント」という意識が刷り込まれてしまっているからなのです。

今年も観に行く予定はなかったので、本気で腹を立てている訳でもないのですが、それに、主催者側も意図があってこの時期にしたとも聞いているのですが。

でも、今まで習慣として当り前に考えていたことが変化してしまう、ということに、すぐには対応できないというか、違和感が否めなかったんですよね。

来年以降もこの時期に行われるのかどうかは全く分かりませんが、「夏の終わりの花火大会」という形でしばらく続いていけば、私の脳裏にもいずれは定着していくのかもしれません。

さて、ここからが本題なのですが、昨年まで、ビッグアーチで当り前のように開催されていたあの「劇場」が、今年初めて、8月19日に開催されましたよね。

ヴァンフォーレ甲府を招いて行われたJ1第23節で、サンフレッチェ広島が、今年のホーム初勝利を挙げたのでした。

私は現地にはいませんでしたが、Eスタで応援していたファンサポの方々は、心待ちにしていた劇場開催をきっと楽しまれたのではないでしょうか。おめでとうございました!

もちろん、初劇場がこの時期までずれ込むことになろうとは、誰も思っていなかったはずですよね。

そして、劇場がなかったということはつまり、目の前でサンフレッチェの勝利を観られなかったことと同義なのですから、その意味では、手放しでは喜べないことかもしれません。

「劇場がある」ということが、とても重大な意味を持つことがあります。

劇場の準備が整わなかったがためにデビュー日が延期になってしまったアイドルグループがありますが、サンフレッチェにとっても、劇場を開けなかった長い期間に受けたダメージは、決して小さくはありませんでした。

ファンサポからのクラブへの不信感からくる非難の声と、それに応えたい選手たちの空回りするもどかしさ。

「劇場」という気持ちのはけ口がなかったことで、ファンサポとクラブとの溝が深まってしまった印象でした。

19日に劇場をやれたことで、私が最も良かったなあ、と思ったことは、参加した選手たちが、それぞれの想いを、彼らの肉声で直接、ファンサポに伝えることができたことでした。

(先程、某所に上がっていた動画を観ましたが、千葉ちゃんや青ちゃん、初劇場の丹羽が、拡声器でメッセージを発しておりましたね。)

勝てない時間が続く中、応援の声が届かなかった空しさを思い、チームや選手たちに愛想を尽かしたファンサポも、少なからずいたかと思います。

甲府戦の観衆も11,771人に止まりました。J1残留に悲観的な声も増すばかりでした。

でも、そんな声を物ともせず、ひたすらにチームを応援し、サンフレッチェを支えようとしたファンサポも、絶対に沢山いたと思います。

その人たちは、選手たちから直接、ファンサポに向けられた言葉を聞くことができて、これからも応援を続けていくための力を得たでしょう。

スタジアムで今年初めて、本当の意味でファンサポと選手たちが交流できたのが、あの日の「劇場」でした。

サンフレッチェ広島が再び上を目指していくきっかけになりうる、とても大きな出来事だったと、私は思いました。

次のホームゲームは、9月16日のC大阪戦ですか。

首位を争っている難敵ですが、サンフレッチェにはここでも全力を尽くしていただきたいと思います。

また、「劇場」が当り前のように開催されますように、と祈りつつ。

最後に。

今日は、星の出入りが大きくて重要な、大宮戦があります。

仮に負けても絶望する必要は無い、と思っていますが、もちろん、私も広島ファンの端くれ、サンフレッチェの勝利を願う気持ちは揺るぎません!

せと☆ひできさんの速報を読みながら、遠くさいたま市に気を送りたいと思います。

現地組の皆さん、よろしくお願いいたしますね!

それではまた。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。