【広島】思い出した「エール」の言葉を、今、サンフレッチェに送る。
1.「同志」へのエールを思い出していた
勝利できずに苦しんでいるサンフレッチェ広島を見ていて、何度か思い出していたことがあります。
2014年10月、私は、「オリジナル10の同志として ~清水戦レビュー~」という記事を書きました。
当時、清水エスパルスは、大宮やC大阪などと、厳しい残留争いの真っ只中にいました。
この広島-清水戦は、3-1で広島が勝利したのですが、2-0になったとき、清水ベンチは、シンと静まり返ってしまったのだそうです。
そのとき「オリジナル10の同志」であるエスパルスに向けて書いた文章を、ここにそのまま書き写したいと思います。
『
今回の試合を観て感じたことは、選手たちが、今置かれている状況に戸惑い、平常心を失いかけているのではないか、ということでした。
先に失点してしまってから、選手たちの動きが格段に落ちたように思います。
負けてはいけない試合でビハインドを負ってしまえば、ただでさえ焦ってしまいがちな場面ですが、降格の危機がちらつく現状では尚更そうでしょう。
よく分かります。分かりますが、結局、残留したければ、勝ちたければ、その状況に打ち勝つしかないのではないでしょうか。
そのためには、目の前の1試合を、脇目も振らず全力で戦うこと、まずはそこからだと思います。
2点差つけられたぐらいで、意気消沈してちゃダメでしょう!
踏ん張れ、エスパルス!
あと、これを読んで下さった清水ファンの皆さん、その方々にもお願いです。
ファンなら、最後まで諦めないで下さい。頑張るのは選手たちだけではないですからね。
よろしくです。
』
2.あの日の頑張りを覚えている
あの日、16位だった清水は、同勝ち点で15位の大宮と、わずか勝ち点1差の17位のC大阪、を含む5チームで、残留を争っていました。
残りはわずか4試合。しかも、広島戦の次は、ACL出場を狙う4位川崎でした。
しかし、エスパルスは、その川崎に逆転勝ちを収めました。
リードを許しても諦めず、積極的にチャレンジする姿勢を、アウェーの地で見せつけたのです。
そして、テレビ画面からは、ファンサポの応援が大きく後押しをする、その響きが伝わってきていたのです。
結局、エスパルスは、勝ち点1の差で残留を果たしました。
残り4試合という厳しい状況において、目の前の試合に全力を尽くしたことが、強豪川崎を破ることにつながり、残留につながったのだと思います。
3.できることを全力でやるしかない
昨日の試合、2017年5月14日のサンフレッチェは、C大阪に5-2で敗戦しました。
速報で先制を知ったときは「よっしゃあ!」と思いましたが、同点とされてからは、逆転、追加点と、一気に差がついていきました。
映像を観ていないので推測ですが、同点弾と逆転弾までの間がわずか4分、という経緯からすると、追い付かれたとたんに意気消沈してしまったんだろうな、自信を失くしてしまったんだろうな、と想像します。
(一昨日、「前向きな内容だった」と書いたそばから、逆のことを書かねばならないことに、悔しい想いを禁じ得ません…)
まさに、あの時のエスパルスの選手たちのように、平常心を失ったように見える、サンフレッチェの選手たち。
彼らに処方する特効薬はあるのでしょうか?
否!
それは多分、存在しないと思います。
結局のところ、残留したければ、勝ちたければ、彼ら自身が、その状況に打ち勝つしかありません。
そのためには、目の前の1試合を、脇目も振らず全力で戦うこと、まずはそこからだと思います。
2014年のエスパルスは、残り4試合の状況から、自らの手で苦境を打開しました。
それに比べたら、いまのサンフレッチェは、まだ23試合も残っているのですよ!
こんなところで諦めてたら、クラブも選手もファンサポも、いい笑いものじゃないですか。
重ねて書きます。
目の前の1試合を、脇目も振らず全力で戦うこと、まずはそこからだと思います。
言っときますが、私は、精神論ですべてを片付けようとは考えていません。
ただ、「全力で戦う」とは「自分たちがやるべきことに全力を傾ける」ことと同義だ、と言いたいのです。
その先にあるのは、サッカー選手としての技術の問題です。
技術を発揮するためには、精神の充実が不可欠だ、と言いたいのです。
1つの試合に懸ける気持ちで、自分たちができることを一心不乱にやり続けたら、いくらだって巻き返せる。
そう信じて、自分のやるべきことを続けてほしいです。
笑いものになりたくなかったら、手を抜かないでやり切ってほしいです。
4.おまけ
これだけ勝てていなかったのに、1位との勝ち点差は、まだ16しかありません!
まあ、気休めには違いない。
けど、優勝のチャンスが残っていることは、紛れもない事実です。
ひとまず、目指すべきは勝ち点40。
道は険しいですが、私はまだ、可能性を信じています。
5.終わりに
今回は、かつて清水エスパルスに向けて送った「エール」を、サンフレッチェ広島にも送りたい、と思い、この記事を書きました。
選手たちが一生懸命もがいていることは、観ていれば分かります。
そんな彼らに、なおも「頑張れ」と強いるのは酷、なのかもしれません。
でも、我々、ファンサポは、選手たちの代わりにピッチに立つことはできません。
ピッチの上に立つ以上は、選手たちが、彼ら自身で現状に打ち勝たなければならないのです。
下を向いている場合じゃないですよ!
踏ん張れ、サンフレッチェ!
そして、広島のファンサポも是非、最後まで諦めないで下さい。
ピッチに立てない分、選手たちを後押ししていきましょう!
頑張るのは、選手たちだけではありませんからね。
よろしくお願いします。
では、この辺りで。
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。