【広島】柏と千葉

0.はじめに

この記事は、ちばぎんカップとは全く関係ありません(微笑)。

1.柏好文

サンフレッチェ広島がプレシーズンを好調のまま終えた頃、カシッチは「手応えしかない」と話しました。

約2ヵ月後、下位に甘んじている広島の現状を思うと、まるで夢物語のように聞こえてしまいますが、その当時、広島の関係者は皆、シーズンインに自信を持っていましたし、ファンサポの多くはその言葉を支持していました。

もちろん、私も。

そして、カシッチ自身、プレシーズンでの絶好調を維持したまま、開幕のピッチに立っていました。

その新潟戦の後半、カシッチが痛めてピッチを退いたときも、私は、戦力的に痛手だとは思ったし、心配もしましたが、いわゆる「穴埋め」はできると思ったので、それほど大きな問題だとは考えていませんでした。

しかし、現実には17位という予期せぬ順位に…

もちろん、今の順位は、カシッチ1人の責任ではありません。

でも、カシッチはきっと、自分を責めていると思います。

自分がピッチに立てなかったこと、「目に見える」戦力としてチームの力になれなかったことを、彼は申し訳なく思っているはずです。

おそらく忍従の日々だったであろう休養期間を経て、カシッチは、開幕戦の相手だった新潟とのルヴァン杯でピッチに戻って来ました。

その試合でフル出場し、続く横浜FM戦でも途中出場した彼は、上々の試運転を終えました。

カシッチがいない間、レギュラークラスの実力者、清水航平が左サイドを引き受けてくれました。

無論、今の順位は、航平1人の責任ではありません。

確かに好不調の波はあるけれども、チームとして結果を出せない中でも、航平は奮闘してくれたと思います。

ただ、プレーのダイナミズムでは、航平よりもカシッチの方に軍配が上がると思います。

そして、今のサンフレッチェに必要なもの(のひとつ)はダイナミズム、なのではないかと私は考えるので、航平には悪いけど、カシッチの復帰は、やはり大いに歓迎するべきことだと思います。

(もちろん、航平もレギュラーの座をおいそれと渡すつもりはないでしょうけど。また、併用の利点も見逃せませんよね。)

あとひとつ特筆しておきたいのは、カシッチの復帰は、フェリペ・シウバの実力を引き出す効果をもたらしてくれるのではないか、ということです。

なぜかと言えば、プレシーズンの間、カシッチとフェリペは、いわゆる「レギュラー組」として互いの良さを知る作業をしていたからです。

2人はその作業を通じて連携を作っていたわけですし、何よりも、2人が共に絶好調だった時、いいイメージでプレーしていた時に構築したものである、というのが大きいと思うのです。

トヨタプレミアカップで見せたような、フェリペのスルーパスからカシッチ、という流れを、リーグ戦でも観られるようになったら、攻撃面で物足りない現状を打破していけるのではないか。

そう期待しないではいられません。

(…と書いていたら、「仙台戦はフェリペのベンチスタートが濃厚」なんだとか(悲)。大本営は「柴崎をトップ下で起用」という書き方でしたが。)

とにかく。少し遅れましたが、お帰り、カシッチ!

2.千葉和彦

トヨタプレミアカップは、千葉和彦の公式戦復帰の試合でもありました。

運良く生配信を観戦できた私の目には、昨年終わりの2ヵ月間のブランクから回復した彼の姿が見えました。

それから2ヵ月。

実は今、私は、千葉ちゃんが体調面で悩んでいるのではないだろうか、と危惧しています。

明確に動きが悪く見えるというようなことではないんです。

私が危惧しているのは、「千葉ちゃんが、彼のイメージと実際の体の動きにギャップを感じているのではなかろうか」ということなのです。

FCサプリメントは、選手が練習することを認めていないそうです。

いや、冗談めかしていますが、千葉ちゃんにとって、公式の場に出られなかったことも当然キツかったはずですが、何しろ2ヵ月間体を動かせなかったことは、大きな痛手だったに相違ありません。

今期に備えて、千葉ちゃんは年末からオフ返上で、体力の回復に努めてきました。

その成果がトヨタプレミアカップであり、私はそれを見て、千葉ちゃんの復調に安堵しました。

そして、リーグ開幕後も、ディフェンスリーダーとしてチームを牽引してくれています。

では、なぜ私が彼の中のギャップを危惧しているのか?

それは、彼がすでにイエローカードを2枚もらっている、ことが理由なのです。

今期、チーム全体の被警告が多すぎることは、今のサンフレッチェの不安定さを端的に表しているのですが、千葉ちゃんのカードに関しては、私は少し異なる意味があるように思っています。

というのは…

本来の彼はクレバーかつクリーンな守備でピンチを摘み取るタイプのディフェンダーであり、今年もそのプレースタイルは変わっていないはずなのです。

にもかかわらず、警告を受けるような状況になるというのは、彼が昨年までの感覚で(正当に)チャージしたつもりのプレーが、現在の体の動きではファールになってしまう、というようなことが起こっているから、なのではなかろうか?

私はそのように想像しているのです。

私が知る限り、千葉ちゃん自身は何も語ってはいません。

書いておいて言うのも何ですが、私の取り越し苦労であってほしいと思います。

しかし、2ヵ月もの長期にわたり練習ができないことはプロスポーツ選手としては相当重篤なダメージになるだろう、と想像したとき、彼が急ピッチで仕上げてきた反動が表れてしまった、その可能性が全く無いと言い切ることもできません…

千葉ちゃんは、右内転筋の違和感により、前回の横浜FM戦を欠場しました。

レヴァン杯で得点につながるスルーパスを放った川崎裕大が、彼に代わってベンチ入りしましたが、川崎も(ケガがあったので)実質的にはルーキーであり、千葉ちゃんの不在はやっぱり痛いです。

でも、理由はともあれ、ここで1試合休めたことをプラスに考えて、千葉ちゃんにはこの休養をうまいこと利用してほしい、体の感覚を取り戻してほしい、と思います。

私の見立てが的外れであることを願いつつ…

3.終わりに

今回は久しぶりに、選手個人について語ってみました。

そして、お気づきでしょうか。

記事中に登場したのは、フェリペ以外の全員、「Jクラブをフランチャイズにしている都市の名前」と同じ姓を持つ選手たちなのでした(笑)。

本当は、松本泰志も織り込みたかったのですが、ちょっと断念しました。

(左サイド・メンに含める手もあったんですがね。上手くいきませんでした。)

実は、タイトルの「【広島】」も付けたくはなかったんですが、レイソルやジェフのファンサポさんに悪いので、少しでも広島色を出すために付けました。

それでも間違って訪ねて来られた方、怒らないでまた来て下さいね!(微笑)

それではまた。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。