いわゆるマイナー競技にもドラマがあるのよね
突然ですが。
大体、隔週で実家に行くんですけども、帰っても意外とすることはないものでして。
私はいつも約2週間分の中国新聞をまとめ読みするのですが(サンフレッチェのネタをいくつか仕入れました(笑))、それ以外は特にやることもなく、何となくテレビを観てる感じになることが多いです。
まあ、ほとんどテレビと新聞のながら作業になるんですけどね。
ただ、たまには私の興味を惹かない番組ばかりの時もありまして。
もこみちくんの料理番組とかやってたんですけど、料理をやらない私には、あまり有益な番組でもなかったわけです。(もこみちくんは悪くない。)
でも、消してしまうのも何だか殺風景な感じだし。
そこで、16時50分からのBSニュース(NHK)にチャンネルを合わせ、続きで何かないかな、と期待して観てまして。
そうしたら、ようやく、私の関心を惹く番組が始まったのでした。
それは、女子カーリングの「チーム富士急」を追ったドキュメント番組でした。
元チーム長野の園部淳子(現姓西室)を中心に2010年に発足。
当初は関東予選を勝ち上がれなかったが、徐々に頭角を現し、国内では上位に入る強豪に。
先月の日本選手権でも、小笠原歩らの北海道銀行に勝利して3位に入りました。
そんな彼女たちですが、それ相応の苦労もあったようでして。
例えば、メンバーには神奈川在住の高校生(小谷優奈)がいて、週末になると、3時間かけて山梨に通っているとか。
彼女はまだキャリアが浅いため、ストーンを投げるフォームが不安定だったり、スイープ時にハウスまでの距離感がつかめなかったり、という弱点がありました。
しかし、西室らの指導と本人の努力で、今では168cmの長身を生かしたセカンドとして、チームの戦力になっています。
総当たり戦で4位、変則プレーオフの緒戦に敗れ、平昌オリンピックへの出場権を逃したチーム。
脚光を浴びる機会を得られなかったチームですが、彼女たちにも知られざるドラマ、ストーリーがあったのです。
17時45分、そのドキュメンタリーが終わった直後、5分間のミニ番組が放送されまして。
それは「GREAT RACE 5min.」というもので、この日は、ナミブ砂漠250kmを7日間で走り切る「サハラレース」に挑んだ主婦の話題が取り上げられました。
事の発端は、夫がこのレースにエントリーしたのですが、それが妻に伝えず勝手に行なったことだったので、彼女が反発し、残ってウジウジするくらいなら、いっそのこと一緒に参加してしまえ!ってことだったそうです。
結局、ご夫婦揃って完走を果たすのですが、熱中症でダウンしそうになった夫を彼女が懸命にサポートしたエピソードなど、出場前の喧嘩が微笑ましく映るようなストーリー(無論実話)でした。
ゴール後の彼女の感極まった涙に、少しもらい泣きしそうになりました。
18時、BSニュースが終わった後、いろいろとザッピングしていたら、スカイAで「全日本クライミング選手権リード競技大会日本選手権」なる番組がありまして。(番組名は後で知ったのですが。)
映像がちょっと異様だったのは、何人かの女性が、みんな上を見上げて何やら話し合ったりしてまして。
「何じゃらほい?」と思ったら、リードというのはフリークライミングの競技スタイルの1つなんだそうで、これから通るコースを暗記しなくてはならないんだとか。
(後で調べたところでは、ボルダリングと対を為すものだということらしいですね。)
この日は男女の決勝が放送されたのですが、移動の都合で、女子の部しか観ることができませんでした。
しかし、驚いたのは、握力や腕力、体力を必要とする競技なのに、選手が美人さん揃いだったこと(微笑)と、決勝進出者8名の中に、中学生が2人も含まれていたことでした。
リード競技は基本的に、最も高い位置に到達した選手が優勝となるのですが、初めて観た私には贔屓の選手というのが存在しなかったので、彼女たちが、岩をつかめなかったり、手を滑らせたり、ジャンプ等に失敗したりして、落下してしまうたびに「あ~、惜しい!残念!」と、平等に悔しい気持ちになりましたね。
そんなわけで、今日はいわゆる「マイナー競技」に数多く触れた一日でした。
今日、女子バレー界を牽引してきた木村沙織が、現役最後の試合を戦ったそうですが、彼女の競技人生には、当然、ドラマがありました。
しかし、スポーツにおけるドラマは、そういった「メジャー」な競技だけの専売特許ではありませんね。
マイナー競技の中にも、様々なドラマがあります。挫折もあれば努力もあり、歓喜の瞬間もあったりします。
スポーツ好きの1個人として、こうしたドラマ等を観る機会を探し出せたというのは、冥利に尽きるというか、非常に良かったことだなあ、と思ったのでした。
さて、今回は、本来の予定を後回しにしました。
時間的な事情もあるのですが、201個目の記事ということで、ほのぼのした雰囲気で書きたいと考えました。
そして、のんびりと文章を追ってもらおうと思って、敢えていつものような章立てをしませんでした。
次回は…
まあ、そういうことで。
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。