千里の道も一歩から! ~Jリーグを底上げする試みについて~(著名人編)

0.まえがき

少し時計を戻しますが、2017年2月17日、金曜日、私の目に留まった2つの記事がありました。

1つは、「広島の開幕戦に本田望結ちゃんゲスト来場、キックインセレモニーなど各種イベントに参加」というもの。

もう1つは、「ロンブー田村淳さんがレノファ山口のホーム開幕戦に来場」というものでした。

ということで今回は、前回の続編として、「著名人編」を書いていくことにします。

1.望結ちゃんの場合

サンフレッチェ広島は、毎年、ホーム開幕戦を「エディオンスポンサードゲーム」と銘打って開催しています。(但し、去年はオリコと共同スポンサードでした。)

本田望結ちゃんはご存知の通り、チュートリアル徳井義実氏(漫才師)と共に、エディオンのCMキャラクターとして活躍しています。

その縁もあって、実は過去に2回、2014年と15年にホーム開幕戦のゲストとして、試合前後やハーフタイムの盛り上げに一役買ってくれていました。

昨年は登場しませんでしたが、今年は満を持して3回目の来場ということになりました。

(なお、昨年は、開幕戦ではありませんが、鈴木福くんがビッグアーチに来てくれました。マツダスタジアムとの掛け持ちだったけど(笑)。)

望結ちゃんといえば、最近、初主演ドラマが放送されましたし、姉の本田真凜ちゃんが全国中学校スケート大会で初優勝したというニュースが流れたばかり、ということで、正に旬な存在の1人。

春からは中学生になるみたいなので、新しいスタートを切る「開幕戦」にはピッタリのゲストだと思います。

因みに、過去2回の来場時は、いずれもサンフレッチェが勝利しています。(因果関係はないのでしょうけど。)

そのため、一部では「勝利の女神」的な言われ方をしているらしいですね。

2.田村淳氏の場合

近年は、ロンドンブーツ1号2号としてよりも、個人としての活動が目立つ田村淳氏。(以後、敬意を込めて敢えて「淳」と呼称します。)

淳は元々、山口県下関市の出身で、高校も下関。

以前、その母校が廃校になることを残念がるツイートを見ましたが、彼は、故郷である下関、あるいは山口のことを、結構気に掛けておられるようですね。

そんな淳が、確か去年のことですが、「山口県にJリーグのクラブがある」ということを人から教示されました。

それ以来、彼は度々、そのクラブ、レノファ山口のことを気に掛けて、つぶやくようになります。

今回の来場も、ツイッターでホーム開幕戦のスケジュールを紹介したあと、「行きたいなあ…」とつぶやいたことがきっかけで、実現したそうです。

3月5日に行われる山口の開幕戦(相手はアビスパ福岡)、試合前のイベントとして、淳率いるビジュアル系バンド「jealkb」がパフォーマンスを行う予定になっています。

※「淳率いる」と書きましたが、淳はリーダーではないし、メンバーですらないのです。(と書いとかないと、ジュアラーに弄られてしまうのでね。)

3.せっかくの好意、有難く利用させてもらおうよ!

ここまで、金曜日に読んだ「著名人のスタジアム来訪」のニュースについて、調査し、分かる範囲で詳細な情報を書いてきたつもりです。

これを読んで、「お!面白そうじゃん」などと思っていただけたら幸いなのです。

一方、決して少なくない人たちが、「芸能人がスポーツのイベントに参加すること」そのものに、懐疑的あるいは否定的な考えを持っているだろう、とも思います。

そして、その考え方もあながち間違ってはいないんじゃないか、という気持ちもあります。

正直なところ、望結ちゃんが来てくれることが、サンフレッチェの観客動員にどれほどの影響力を持つのか、という点については、個人的には(データは持っていないけど)ちょっと懐疑的なんです。

しかし、前回のマスコット編で書いたことがここでも言えると思っていて、著名人を呼ぶことが爆発的な大きな効果をもたらさなくても、たとえ草の根的な小さな効果でももたらしてくれるなら、彼らを呼んだ意味はある、と思うんですよね。

それに、話を「試合の存在、Jリーグの存在を知ってもらう」という目的に限定すれば、著名人の知名度は、その手段として大いに有効利用できるわけです。

実際、淳の影響力はすごいですよ。

何せ、彼のツイッター、フォロワーが237万人以上居るんですよ!

「開幕戦に参加する」というツイートに対する反応も大きくて、レノファサポのみならず、対戦相手の福岡や、岐阜や町田、さらにはレイソルのサポーターなどからも、感謝や応援のコメントが寄せられていますからね。

淳って、芸風や言動のせいで嫌われることが多いみたいで、今回のレノファの件についても、(淳自身は完全否定してるけど)「選挙に出るための方便なんじゃないの?」等々、揶揄するようなコメントをちょいちょい見かけました。

でも、私は思いましたね。「それならそれでもいいじゃん」って。

せっかく、淳がタダでレノファのPRをしてくれるっていうんだから、つまんないことにこだわらないで乗っかってしまった方が断然お得じゃないですか!

好意は、有難く利用させていただきましょうよ。

4.一見さんで終わらせないために

もちろん、課題は残っています。

著名人の力を借りて、クラブの存在をアピールした後は、そこで獲得した「ファン候補」を「リピーター」や「ファン」「サポーター」という呼び名に変えていかなければなりません。

いや、それ以前に、来場した人たちに、イベントだけでなく試合を観てもらわなければなりません。

決して、ある年の高校野球の轍(*)を踏むようなことがあってはならないわけです。

その努力は当然、クラブ関係者の役割です。

ただ、その件についても、著名人の力を借りることはできると思います。

例えば、イベントの最後に、「これから始まる試合を、みんなで一緒に応援しましょう!」と呼び掛けてもらうとか。

(彼らと一緒に観戦してもらえたら尚良し。)

他にも、方策は様々考えられるはずです。

一昨年、サンフレッチェのホームゲームに、広島出身の芸人、アンガールズが来てくれて、試合後のファンサービスに参加してくれました。

楽しみにしていた勝利後の「劇場」に、更なるサプライズが加わって、広島のファンサポはきっと「ああ、今日来て良かった!次もまた来たいな」と思ったことでしょう。

応援するチームが勝つことがファンを増やす近道であるのは、改めて言うまでもないことですが、それ以外の「付加価値」というものもまた、「また来たい」と思わせる有効打に違いありません。

そんな色々なアイディアを、考えて、実現させて頂きたいですよね、スタッフの皆さまには。

そして、我々のような一般のファンサポからも、良さそうなアイディアは提案していきたいですよね。

是非とも、みんなの力で、ファンの裾野を広げていきましょう!

(*)松坂大輔擁する横浜高校が優勝した1998年夏の高校野球で、開会式の前にアイドルのコンサートが行われたのですが、アイドル目当ての人たちが、それだけを見て帰ってしまったのです。

あのネット裏の空席は虚しかった…

もしあの時、そのアイドルが「野球を観てから帰ろう!観ずに帰ったら、今後、握手拒否します!」とか言ってたら、どうなっていただろうか?(言えないか、さすがに…)

5.おまけ

「望結ちゃんが来る!」ということで「観に行きたい!」と思ってくれる人たち、特に子供たちが、実際に来場して、一緒に会場を盛り上げてくれるなら、間違いなく、ビッグアーチはきっと賑やかな舞台になるでしょう。

そして、(妄想ですが、)徳井くんが相方の福田(充徳)くんを連れてきて、試合後にサッカーネタの漫才をやってくれる、なんてことがもし起こったら、もっと盛り上がるかもしれませんね。

6.終わりに

広島や山口に限らず、甲府引田天功さん、川崎と西城秀樹さんなど、Jクラブと有名人の関わりは結構ありますよね。

試合とは直接関係のない「潤い」に過ぎないかもしれませんが、何度も言いますが、そういう付加価値は非常に重要だと、私は思います。

7.あとがき

言いたいこと、伝わったかなあ。どうかな。

今夜、本当はもう1つ、記事を書きたかったんですよ。

でも、もう遅いので今日は諦めます。朝起きたら仕事だし。

この件はまた改めて。(予告じゃないよ。)

では、寝ます。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。