お帰り、洋次郎! ~高萩洋次郎の帰還を歓迎する+「出戻り」についても少々~

1.洋次郎、帰還せり!

本日、2017年2月12日、サンフレッチェ広島は、3次キャンプ地である宮崎で、FC東京、ツエーゲン金沢とトレーニングマッチを行います。

FC東京といえば、リーグ制覇こそ無いものの、Jリーグカップ天皇杯優勝の経験を持ち、J1中位以上をキープする強豪チームです。

今年は、川崎の大久保嘉人をはじめ、積極的な補強に動いていましたが、その仕上げとして、FCソウルから高萩洋次郎を完全移籍で獲得しました。

そのニュースを最初に目にした時、私は、ただ単純に驚きました。

トレード、という話もありましたが、その話題にはあまり関心を持ちませんでした。

それよりも、「洋次郎が日本に戻ってくる」ことへのインパクトが大きかったのです。

2.海外で粘ってほしかったが…

正直なところを言うと、洋次郎には、まだまだ海外でのプレーにこだわってほしかったなあ、と思っています。

2014年の暮れに、電撃的にサンフレッチェを去り、「自分探しの旅人」として、ウエスタン・シドニー、FCソウルと渡り歩いてきました。

そして私は、この旅はさらに長く続いていく、と思っていたのです。

槙野のときも思ったことなのですが、結果を残すべく海外に挑戦したからには、できる限り、そこに留まることを考える方がいいと思います。

事実、吉田や川島のように、例え超一流国ではなくても、海外でプレーすることにこだわって粘ってみせる、そんな選手もいます。

数年前、吉田は残り、槙野は戻った。

その辺りが、代表における吉田と槙野の境遇の差に表れていると、個人的には考えているんです。(多分、そんな単純な話じゃないとも思うけど。)

その意味において、私は、洋次郎の「海外見聞録」をさらに長く続けてほしかった。

新しいページに何かが書かれているのを、「読者」のひとりとして楽しんでいたかったのです。

3.洋次郎のJ復帰を支持する!

しかし、洋次郎は、旅の新たな目的地を、東京の調布に決めました。

FC東京からのオファーに応じる決断を、自ら行なったのです。

それは、私の希望とは異なる決断でした。

しかし、私は即座に、洋次郎の決断を支持することに決めました。

理由は言うまでもなく、高萩洋次郎が熟考して決断したことだからです。

今年は、海外でプレーしていた選手がJリーグに戻ってくる、という移籍が目立っています。

そして、世の中にはそれを受け入れられない人たちが多く存在します。

その人たちの考えも、決して分からないわけではありません。

が、多くの場合、それらの意見には「選手たちが決断に至るまでに何を思ったか」という視点が欠けているように、私には思われます。

工藤にしても、清武にしても、他の選手たちにしても、「Jリーグに戻る」という決断をするまでに、様々な葛藤があったはず。

そんな葛藤の末に導き出した結論なのだから、彼らの決断は、それ自体が尊重されるべきだと思うのです。

だから、この度の洋次郎の移籍を、私は喜んで迎えようと思ったのでした。

4.請われて移籍することは目出度い

洋次郎が、日本での落ち着き先を、広島ではなく東京に求めたことについては、私は特に何も考えませんでした。

そりゃ、広島に戻ってプレーしてくれるなら、それは喜ばしいことですけど、でも、その辺りには最近はあまりこだわっていないので。

それに、FC東京が洋次郎を必要な存在だと認めてオファーを出してくれたから、この移籍は決まりました。

実際に公式戦で対戦するとき、あるいは複雑な心境に陥るかもしれませんが、現時点では、その日が来ることは「楽しみ」以外の何物でもありません。

もちろん、広島のファンサポの中で、洋次郎がFC東京に移ることを快く思わない人は、一定数いると思います。

しかし、洋次郎のいない2年間で、サンフレッチェも変化したし、洋次郎自身も変化しているはずです。

2年前と同じ状況ではないことを留意する必要があります。

そして、オファーを出したのはあくまでもFC東京であり、サンフレッチェではありません。

そのことを忘れて非難する人がいるとすれば、それは筋が通らない話だと思います。

請われて移籍するのですから、求められた選手は幸せです。洋次郎も例外ではありません。

私はこれを、とても目出度いことだと思っています。

5.待ちわびる「本気の対戦」

とにかく、高萩洋次郎は、FC東京で、Jリーガーとしての新しい一歩を踏み出しました。

昨年、ACLが消化試合となってしまったために実現しなかった、サンフレッチェ広島高萩洋次郎との直接対決が、今日の練習試合でついに実現するのです!

まあ、彼が試合に出られればの話ですけど(笑)。

いや、FC東京で洋次郎がレギュラーを獲ることを信じてはいますけど、チーム内での競争は激しいでしょうし、ケガとか病気とかもありますからね。

<追記>

ACL、ソウルでの試合に洋次郎出てましたね。

お昼の試合で観てなかったから忘れてました。済みません。

(2月12日14時20分追記)

最後に、今日はプレシーズンの練習試合なので、洋次郎が(もちろんいい意味で)大暴れしたとしても笑って許せますが、4月30日の味スタでは、彼のいいようにはさせませんからね!

選手ではない私が言うことではないですが(微笑)。

6.終わりに

先日、FC東京が、高萩の「古巣」FCソウルと練習試合を行なった時、高萩がソウルに対して感謝のコメントを残したことが、スポナビでもニュースとなっていました。

今日は、元祖「古巣」である広島との練習試合。

森保監督はじめ、仲間だった選手たちと旧交を温める姿が、今にも目に浮かぶようです。

そして、洋次郎が広島のファンサポにどのようなメッセージを残してくれるのか?

ファンのひとりとして、とても楽しみです。

それでは。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。