サンフレッチェの仕上がりは順調と見受けられました。 ~トヨタプレミアカップ雑感~

0.まえがき

2017年2月4日、土曜日。

タイで2次キャンプを行なっているサンフレッチェ広島は、現地で「トヨタプレミアカップ」に臨み、ムアントン・ユナイテッドに3-1で勝利いたしました。

私は運よく、前半途中からですが、この試合をネット観戦することができたので、今回はその試合を観た雑感を書くことにします。

1.「トヨタプレミアカップとは何ぞや?」の回答

例によって、ウィキペディアを参照させていただきますが、トヨタプレミアカップとは、「タイ王国と日本のクラブチームによるサッカーの国際親善大会である」のだそうです。(私も調べて初めて知りました。)

2011年から開催され、昨年まではタイのクラブが5勝1敗という戦績。

開催時期が2月中旬ということで、仕上がりの違いや、地元で強いタイの特徴などにより、勝敗に差がついていたものと思われます。

優勝賞金は100万バーツ、ということですが、レートが分からないので、全くピンと来ませんでした。

(現在は1バーツ=約3.2円だそうです。ということは、約320万円ってことになりますね。)

2.ネット観戦の経緯

この試合が行われるということは、私も事前に知っていました。

でも、さすがに観戦する術はないなあ、と思っていたので、「誰かが実況ツイートでもしてないかな」と、ネット上の知人のアカウントを起点に、情報を漁りました。

すると、「こちらもおすすめです」に載ってたあるアカウントで、動画配信先を書いてくれているではありませんか!

という経緯で、私は望外にも、リアルタイムで試合を観ることができたのでした。

但し、事前情報に開始時刻が「現地時間19時」と書いてあったのに、いつの間にか勝手に脳内変換して「日本時間19時」と思い込んでいた私は、前半途中からしか観ることができませんでしたが…

(でも、結果的にはそれが良かったみたい。)

3.試合の経緯

私が観られなかった、試合開始からしばらくの時間帯は、いつ失点してもおかしくない慌てぶりだったのだそうで、特に、GKとして起用された廣永にミスが目立ったらしいです。

この試合で中林ではなく廣永が使われたのは、直近での在籍期間が長く、足元の技術や連係面において上位、という判断があったのだろう、と私は思ったのですが、ここはしかし、経験値の不足が出たようですね。

ただ、私が観戦を始めた前半20分過ぎ辺りからは、チーム全体に落ち着きがあったように思いました。

廣永も好セーブを見せたり、パスも無難につなげるようになっていたので、大分、状況にも慣れていたのではないでしょうか。

前半をスコアレス(ATなし)で折り返した両チームでしたが、後半11分、広島が左サイドを深く崩し、カシッチ→工藤と渡して初ゴールを奪うと、続く17分には、フェリペのスルーパスからカシッチが逆サイドへ送り、ミカのダイレクトの戻しを工藤が仕留める、というエクセレントな追加点。

さらに、ミカへのファールで獲得したPKを、フェリペがゴールポスト経由で決めて3点目。

両サイドの武器を生かし切った広島が、相手の反撃を1点に凌いで、トヨタプレミアカップにおけるJリーグチームの連敗を3で止めることに成功したのでした。

4.いくつか気が付いたこと

我が家の環境ではところどころ回線が途切れたことがあったのですが、今回の配信は概ね快適に観ることができました。

ただ、タイ語での実況だったので、チーム名や選手名以外はほとんど理解できませんでしたが。(私は名倉さんではないので(笑)。)

また、試合開始から観ていないせいで、出場選手を確認するのにも苦労しました。

なので、「フェリペさんって、思ったより背が低いのね」とか、「いろんなところに出没する15番が稲垣なのね」とか、色んなことが新鮮でした。

それは、ムアントン・ユナイテッドについても同様でした。

まず、時々「ティラポン」と言うのが聞こえたので「???」と思っていたのですが、何と、昨年までブリーラム・ユナイテッドにいたティラポンが移籍してきてたんですね。

試合中に調べて、判明した時の驚き! 意外過ぎて唸ってしまいました。

また、変なタイミングで「青山」の名が出てきて「???」と思っていたのですが、「これは多分、清水にいた青山のことだな」と思い直し、調べたら確かに青山直晃でした。(甲府時代は、広島にいる元甲府組の全員と在籍期間が被っていたようです。)

5.仕上がりは順調と見受けられました

サンフレッチェの開幕まで残り3週間という段階での、今回の親善試合でした。

賞金の懸かった試合でしたし、もちろん勝利したい気持ちで皆臨んだと思うのですが、やはりこの時期、チームとしての仕上がり具合が真っ先に気にかかるところでした。

その意味で、今回、生配信を観戦できたので、自分の目で確かめられたのは有難かったですね。

もちろん、選手個々のコンディションも、チームとしての連動性も、まだ完全なものではない、そういう段階だと思うのですが、その割には、全体的に仕上がりは上々に映りましたし、特に、前線のコンビネーションは、想像していた以上に出来上がっている印象を受けました。

また、以前の記事とダブりますが、千葉ちゃんのコンディションが上がっていて、とても安心しました。

リベロとしての読みも抜群でしたし、今のところ、ブランクの悪影響は見られなかったですね。(よかった…)

6.プレシーズンなので苦言を少々

雑感の最後に、まだプレシーズンであるので、少々厳しめの批評をさせてもらおうかと思います。

まず、ミカに代わって入った壮也が送ったマイナスのクロス、少なくとも2回、素晴らしいボールが送られましたが、あれは決めてやらないといけないボールでした。

確か、1回目は宮吉、2回目は工藤だったと思うのですが。(記憶違いだったら済みません。)

いいクロスを得点に結びつけることが出来たら、壮也の自信になると思うし、何よりも自分自身のために大きな価値があると思いますのでね。

そういうの、ホント大事にしていただきたいな、と思います。

次にディフェンス面ですが、時々、エリア内で相手を自由にさせる場面があったのが気になりました。

球際の勝負に持ち込むことができないと、ゴール前ではかなり危険なことになるはずですので、いつでも潰しに行けるように、考えてプレーしなければならない、と思いました。

最後に、名指ししてしまいますが、失点につながった丸谷のプレーはいただけませんでした。

背後から奪いに来る相手選手の動きに全く気を配っていなかったように、私の目には見えました。

一瞬の緩慢なプレーが痛い失点につながる、その怖さを、丸谷は改めて知る思いだったでしょう。

昨年つかみかけたレギュラーの座も、稲垣の加入で安泰とは言えなくなりました。

ひとつひとつのプレーを大事にして、レギュラーの座を自力で奪い取るつもりで、丸谷には精進してもらいたいと思います。

7.あとがき

今回、試合を観戦できたのは、ネット上の知人こと「なすのあさづけ」さんと、配信先を書いてくれていた「みんと」さんのおかげです。

広島ファンサポにはお馴染みの方々だと思いますが。)

この場を借りて、お礼申し上げます。どうもありがとうございました。

なお、清神社への参拝は、代表者だけかもしれませんよ。昨年もそうでしたから。

あ、1時になってしまった。そろそろ寝ます。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。