改めて、贈る言葉 ~浅野拓磨、旅立つ~
この日、エディオンスタジアム広島に訪れた観客の数は、横浜FMのサポーターを含めて、25845人に上りました。
前回のホームゲーム、鹿島戦から、9000人以上多い数字です。
浅野拓磨の旅立ちを見送りたい、そう思った人が如何に多かったかを物語る人数でした。
試合後のセレモニーを、自宅のテレビでですが、私も観ることができました。
浅野の、素朴で折り目正しい人柄がにじみ出るような、そんなメッセージでした。
彼はもう、明日の朝、広島を発ってしまうのだそうです。
イングランドの地に渡り、メディカルチェックを受け、正式な契約に至ることになります。
彼の前には様々な障害や問題が起こるのでしょうが、それらを乗り越えて、世界でも指折りの選手に成長してほしいですよね。
そのためには、プレー上の課題は、1つずつ克服していかねばなりません。
横浜FM戦での彼のパフォーマンスは、決して良いものとは言えませんでした。
結果を残して旅立ちたい、という気持ちが気負いに変わったのか、今日の浅野はミスが目立ちました。
もちろん、生身の人間であれば、上手くいかない日も当然あります。
今日は特別な試合だった、と思えば、空回りしても不思議はありません。
でも、かの地で認めてもらいたいならば、今日のような不出来な試合を、2試合続けてはいけないと思います。
ある試合で結果を出せなかったとしたら、次の試合では、必ず結果を出せるようにしてほしいです。
上手くいかなかったときは、その理由と対策を考えて、次の試合で克服できるように準備する。
そして結果を出せて、浅野自身が手応えを得ることが出来たら、それはきっと周りにも伝わるはずです。
その積み重ねが、アーセナルで、あるいはレンタル先で、彼が信頼を勝ち取るための近道だと、私は思います。
まもなく、浅野は日本を離れます。
浅野にとって、サンフレッチェでの3年半は、とても有意義な期間でした。
そして、我々ファンサポにとっては、1人の選手が成長していく過程を見ることができた、とても有意義な期間でした。
彼は広島の選手では無くなりますが、我々は引き続き、浅野拓磨が成長していく姿を、日本から見守りたいと思います。
どんな試合でも全力を出し切るそのスタイルを、浅野らしさを貫けば、自ずといい結果につながる、レベルアップできるはず。
そう我々は信じて、これからも応援します!
最後に改めて、浅野選手、3年半、ありがとうございました。