サンフレッチェ広島リベンジ月間! ~前半戦のまとめを兼ねて~
1.今年の前半が終了しましたね
今年はうるう年。
通常、1年365日のところ、今年は366日ある、ということで、今日、7月2日が丁度、今年の後半のスタート日、になりました。
まあ、言葉の遊びみたいなもんですが、一応、区切りの1日です。
J1リーグも、前節で日程の半分が終了しました。
そして今日から2ndステージ、なのですが、前節から1週間しか経っていないことや、18チームが基本的には年間ベースで成績を考えている(と私は思う)ことから、どうしても「途中経過」感が漂ってしまいますね。
鹿島アントラーズが1stステージを制覇しましたが、もちろんそれは素晴らしい成果なのですが、当の本人たちがそれを「通過点」と捉えているようなので、尚更そう思います。
そう考えると、10年間続いた1ステージ制は、想像以上に定着していたんだと、改めて感じさせられますね。
尤も、U23代表戦や、その後の五輪代表選手発表が、意外と1stと2ndの区切り感を醸し出しているな、とも思いましたが。
2.意外と苦しかったサンフレッチェの現在地
さて、私が応援するサンフレッチェ広島は、ここまで8勝5分4敗、勝ち点29で4位につけています。
首位アントラーズとは、勝ち点差が10あります。
せと☆ひできさんの「SANFRECCE Diary」では、「昨年(浦和の41に対して広島は34)に比べればより厳しい戦いになります」とされています。
試みに、直近5年間の17試合終了時の広島の成績、および首位チームの勝ち点を、一覧にしてみました。
2016年 8勝5分4敗、勝ち点29、4位 (鹿島 39)
2015年 10勝4分3敗、勝ち点34、3位 (浦和 41)
2014年 7勝6分4敗、勝ち点27、5位 (浦和 36)
2013年 11勝3分3敗、勝ち点36、1位 (大宮 36 ※2位)
2012年 10勝3分4敗、勝ち点33、2位 (仙台 35)
今年と2014年を除き、広島は年間制覇していますが、その時は、もうこの時点で勝ち数が2ケタになっています。
首位との勝ち点差も、2015年の7が最大でした。
逆に、8位に終わった2014年は7勝にとどまっており、勝ち点差も9となっていました。
何の想定もせずに調べてみましたが、今年の現在地は結構ピンチである、ということが分かってしまいました…
現在上位の3チームは、いずれも広島より失点数が少なく、安定して戦えていると思います。
鹿島の安定感はDNAレベルですし、川崎や浦和にしても「勝負弱い」というイメージが強すぎるだけで、十分に安定していて、感情的に叩かれているのが気の毒なほどです。(ファンサポの要求水準が高「すぎる」のも善し悪しですね。)
そんな3チームに対して、怪我人が多く、戦い方も決して盤石とは言えない、前半戦の広島でした。
昨年の年間王者としてマークされる状況も、さほど大きくは変わらないと思われますし、後半戦も、厳しい戦いを強いられることは間違いありませんね。
3.カギを握る7月の戦い
とはいえ、今のはすべて過去の話。
前半戦が終わった、ということは、まだ後半戦が丸々残っている、ということ。
残り17試合ある中での勝ち点差10を、諦める段階ではありません。
元々、ステージ優勝よりも年間勝ち点1位を重く考えているサンフレッチェ広島。
森保監督も改めて「年間勝ち点1位目標」と公言した(中国新聞)ようですし、選手たちも改めてその認識を強めたことでしょう。
多くのファンサポも、決して諦めてはいないはずです。もちろん、私も。
そこで重要となるのが、今日から始まる7月の戦いです。
今年の7月は、土日が5回含まれる上に、「海の日」活用のためか、ミッドウィークにも1試合予定されているため、全チームが6試合ずつ消化していかなければなりません。
そして、サンフレッチェ広島の7月の対戦カードは、次の通りです。(開始時刻はすべて19:00)
7月 2日(土) 磐田 エディオンスタジアム広島
7月 9日(土) 鹿島 エディオンスタジアム広島
7月13日(水) 柏 日立柏サッカー場
7月17日(日) 横浜FM エディオンスタジアム広島
7月23日(土) 神戸 エディオンスタジアム広島
7月30日(土) G大阪 市立吹田サッカースタジアム
ホームゲームが多い印象ですが、これは、リーグ前半に、ACLアウェー遠征直後の試合、具体的には鹿島戦、横浜FM戦ですが、それらを(成田に近い)関東圏で組んだことが関係していると思います。
(日程のことは、Jリーグもそれなりに考えてくれていた、というのが私の意見です。)
で、特筆したいのは、この6チームとの、前半戦での対戦成績です。
何と、1勝2分3敗!
勝利できたのは、なぜか広島に付き合ってくれた横浜FMとの試合だけ。
ここまで4敗しているうちの3敗が、この相手に集中しているのです。
スコアこそ0-1だが、研究されてがんじがらめにされ、完敗した磐田戦。
カイオの爆発力と、試合を読むしたたかさに打ちのめされた鹿島戦。
コンパクトな陣形とプレスに自由を奪われ、スコアレスドローに終わった柏戦。
先制後の反撃を耐えきれず、勝ち点2を落とした神戸戦。
そして、広島を知り尽くした「ライバル」に、弱点を突かれ続けたG大阪戦。
J1の17チーム、すべてが侮れないことは言うまでもありませんが、特に、今月対戦するチームは、横浜FMも含めて、広島が苦杯をなめるだけの理由を持っている、強い相手ばかりです。
特に、9日の鹿島戦は、首位チームとの直接対決。最重要と位置づけられる試合です。
ここにきて、宮原や大谷が別メニュー、という話。
主力の離脱がダメージになっていることは否定できないですし、それを埋めてほしい選手たちにも負担がかかっているのも事実でしょう。
サンフレッチェの「クラブ力」が試される時期が、まだまだ続きます。
4.狙え、「7月反攻」!
悲観的な調査結果など、ここまでを読み返すと、ちょっとネガティブな印象の記事になってしまったかもしれません。
でも、さっきも書いた通り、年間勝ち点1位を諦めたわけではないですし、今の勝ち点差を覆せるポテンシャルが広島には備わっている、とも思っています。
なので、最後にポジティブな要素をまとめて、この記事を締めくくりたいと思います。
昨年の7月、サンフレッチェは5戦全勝でした。
現在、G大阪に敗れて以降、5戦して3勝2分と、勝ち切れないこともありましたが、曲がりなりにも負けない戦いができています。
ホームゲームが多いのも、改めて見ると好材料だと思います。
ファンサポの後押しが、間違いなく、選手たちのパフォーマンスを上げてくれるはずですから。
甲府戦でベールを脱いだ「新鮮術」(誤字ではない)の成否はまだ未知数ですが、いま出来ることをやりきることで、まずはこの1ヵ月を戦い抜いてほしいと思います。
大いに、期待しています!
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。