キタサンブラックは間違っていなかった ~宝塚記念雑感~

2016年6月26日、日曜日。

GⅠ馬6頭を含む17頭立てで行われた今年の宝塚記念は、唯一の牝馬マリアライトが制覇しました。

昨年のダービーの時にさらっと書いたのですが、私は、宝塚記念の予想は、およそ次の観点で決めています。

1.人気サイドで決まりがち。6番人気以内で構成する。

2.まくりを打てる馬×逃げ馬 を本線にする。

当然、今年もこの観点で予想を組み立てるべく、馬柱を印刷すると、6番人気以上の馬に印をつけた後、その6頭で「2」に当てはまる馬を探しました。

但し、いつもは「まくりを打てる馬」を上位にするのですが、今年は違いました。

というのは、実は春天の時から、「本命はキタサンブラック!」と考えていたからです。

そうすると必然的に、「軸は逃げ馬」ということになります。

もちろん、キタサンが逃げると決めつけていいのか、という話はありますが、その点、私は自信がありましたし、希望としても、逃げてほしかったのです。

なので、私にとっての今年の宝塚は、キタサンの相手を探すレース、だったのです。

出走馬が揃ってみると、積極的にハナを主張したい馬はいなかったようで、結果として、キタサンブラックが逃げる展開になってくれました。

そして、重から稍重に回復した阪神の馬場での1000mが、59秒1でした。

「競馬BEAT」の実況アナが「これは速すぎる!」みたいなことを絶叫していたのですが…

私は、キタサンブラックを「生粋のステイヤー」だと考えています。

まあ、菊花賞馬だし、春天の勝ち方から見ても、スタミナなら現役最強だ、と考える人も多いでしょうが、私もそう思っているわけです。

実際、有馬記念ですら、彼には距離不足のはずです。まして、宝塚記念の2200mならば。

であれば、その上でキタサンが逃げるのであれば、速いペースで逃げて他馬に脚を使わせるのが得策だろう、と私は考えました。

ヘタにタメて逃げるのはもっての外でした。

緩いペースで上がり勝負にしてしまっては、スタミナに長けたこの馬の特性を生かせないと思うからです。

冷静に考えれば、このラップは確かに若干速すぎたかもしれません。

しかし、アナウンサーが驚いて絶叫するほど、驚くべきことではないし、想定外の時計でもなかったと、私は思いました。

だから、結構文句言ってましたよ、その実況には(笑)。

結果として3着に敗れてしまったキタサンブラックでしたが、自らレースを引っ張り、追いかけた面々をことごとく潰して見せたその力強い走りは、十分、期待に応えてくれたと思います。

また、武豊騎手も、(私が思う)キタサンブラックの特長を最大限に生かして乗ってくれたと思います。

馬券は外しましたが、正直残念ではありますが、期待した通りのレース内容で走ってくれた彼らのパフォーマンスには、大いに満足しています。

今からでも遅くはないから、凱旋門に向かってほしいなあ。(ユタカは国内専念らしいけど。)

キタサン以外の馬にも少し触れておきましょう。

勝ったマリアライトは8番人気でした。

この時点で、私の的中の目はなかったのですが、といいつつ、別に7番人気以下の馬を買わない、という決め事はしていないので、買えないことはなかったのですが、とにかく、買い目には含まれていませんでした。

(因みに、フェイムゲームを買ってました。12番人気。殿負けでした(苦笑)。)

「道悪が得意」という話は、レース後に聞きました(トホホ)。

日頃、スポーツ紙や競馬新聞を読んでいないのが運の尽きでした。

ただ、エリ女を勝った時が稍重で、エリ女自体が宝塚と距離もコース形態も類似していることを踏まえれば、決して買えないこともなかったなあ、と、今頃になって思っています。

2着のドゥラメンテは、3番手評価としていました。

皐月賞の時のような強烈なまくりに期待したと同時に、父キンカメ、母アドマイヤグルーヴなら、道悪も問題なかろう、と踏んでのものでした(*)。

実際はまくることはできず、直線を向いて末脚に賭ける形になりましたが、全馬中最速の上がりで追い込む脚は、さすが二冠馬、凄みがありました。

今日、引退が発表されましたが、あることとはいえ、残念ですね…

最後に、対抗に推していたのはアンビシャスでしたが、ブービーに敗れてしまいました。

前走でキタサンの2番手に付けて彼を下したことを受けて、ノリさんは今回も同じ戦法を採ったのでしょうが、あのペースを追いかけすぎて、終いはバタバタだったようですね。ノリさんも最後は追っていなかったですし。

というか、私は、この馬に以前のような後方からの競馬を期待して対抗に推したので、ガッカリ感が残ってしまいました。「ノリさん、戦法を変えてはくれんかったか…」と。

勝手に期待して、勝手にガッカリして、悪いなあ、と思いつつ、やっぱり、ちょっと期待外れだったなあ、というのが、正直なところでした。

以上、2016年宝塚記念の雑感でした。

(*)ゼンノロブロイ秋天&JC&有馬を完全制覇した年の秋天は、3レース前までは重馬場で、稍重発表でしたがタフな馬場でした。

そこで3着だったのがアドマイヤグルーヴで、その時のイメージが強く記憶に残っているのです。

因みに、ゼンノとの馬連を持っていました。外れましたが、実は「ゼンノ-ダンスインザムード」の馬連が的中(微笑)。

牝馬さまさまの1日でした。

本当は、月曜の夜に書いて載せる予定だったのですが、その日の昼過ぎから頭痛に悩まされ始めまして、一昨日、昨日と、帰って飯食って寝る、しかできなくて、それで今日になってしまいました。

今年の梅雨は、広島でも雨がよく降っていますが、梅雨らしい梅雨なのではなかろうかと思います。

皆さん、くれぐれも体調には気をつけて、私みたいに困らないようにしてくださいませね。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。