サッカーキングの特別連載と、スポーツナビの対応について

0.まえがき

このエントリーは、共通ジャンル「広島(J)」には含めません。

サンフレッチェ絡みの内容ですが、視線の先がちょっと違う記事なので。

禅問答みたいですが(笑)。

1.サッカーキングの特別連載

先日、4月9日から14日にかけて、サッカーキングで、広島のスタジアム問題に関する特別連載がありました。

編集部による第0回と、編集部からの依頼を受けた中野和也氏による第1~5回、計6回の連載でした。

広島ファン以外の方に紹介しておくと、中野氏は、サンフレッチェ広島オフィシャルマガジン『紫熊倶楽部』の編集長であり、サンフレッチェ広島の取材にかけては右に出る者のない人物です。

それだけに、連載全体を通しての印象は、やはりサンフレッチェ寄りの立場で書かれた文章ではありました。

ヤフーのコメントでも「偏った意見だ」という意見がありましたが、広島ファンの私でも、その指摘を否定することはできません。

しかし、この特別連載で、私は、中野氏の「本気」を感じ取りました。

「新スタジアムを旧市民球場跡地に」という想いを実現するために、中野氏は多くの「アイデア」を提示されました。

個々の実現性は置いておいて、少なくとも、「こうすれば上手くできるのではないか?」という前向きなアイデアが出てきたことは、この連載の大きなポイントだと思いました。

2.スポーツナビの「見せ方」に意見する

実は、ここからが本題です。

最初に書いたように、サッカーキングの特別連載は、マクラを含めて全6回でした。

連載のタイトルは「【特別連載】広島スタジアム問題のなぜ」。

そして、各回のサブタイトルは次の通りです。

第0回 サンフレッチェの提案内容とは

第1回 広島ビッグアーチが長らく抱え続けてきた問題点

第2回 広島における都市計画失敗の歴史

第3回 久保会長が推し続けた専用スタジアム建設への思い

第4回 旧広島市民球場跡地の利用法を巡る議論

第5回 新スタジアム建設のために考えるべきこと

さて、私は、スポーツ全般のポータルサイトとしてのスポーツナビを愛読しています。

大抵の場合、まず「Jリーグ」のページに移動し、「ニュース一覧を見る」をクリックします。

すると、「新着(Jリーグ)」の記事一覧が表示されます。

私は毎回、そのページを順に追っていくのですが…

この特別連載には、一覧から漏れている回があったのです!

試みにやってもらえれば分かりますが、第2回、第3回、そして第5回については、「新着(Jリーグ)」から直接、記事に移動することはできません。

記事が載っていないわけではありません。

キーワード一覧で「サンフレッチェ広島」と入力すると、検索結果には全6回すべて一覧されますから。

しかし、わざわざキーワードを入れなければ一覧されない記事になっているわけで、なぜ、このようなことになっているのか、素朴に疑問に思ったのです。

因みに、この連載記事に対するコメント数を列挙すると、こうなります。(○×はJリーグ一覧の有無。)

第0回 32 ○

第1回 27 ○

第2回 20 ×

第3回  7 ×

第4回 55 ○

第5回  7 ×

コメント数=閲覧数、ではありませんが、閲覧数の多寡を計る指標にはなると思います。

これを見る限り、一覧の有無と記事の注目度には、大きな相関がありそうです。

普通、このような連載の場合、「すべての回を同じ扱いにする」のが当然である、と私は思います。

ある回は一覧に載せるが別の回は載せない、ということは、そもそも考えられません。

連載なのだから、すべて読んでみて初めて、筆者の意図が伝わるわけですからね。

白状すると、最初にこのことに気付いたとき、「この回を広く読んでもらっては困る事情があるのか?」と、私は疑いました。

サブタイトルの一覧を見る限り、そんな何かの事情があるようには思われないのですが、それならば尚の事、ニュース一覧に載らない回があることが不思議でなりません。

だから、私の考えでは、スポーツナビは、この連載のすべての回を「新着(Jリーグ)」に一覧表示しなくてはならなかった。

そうしなかったが故に、注目度が回によってまちまちになってしまったのです。

或いは、広島のスタジアム問題に関心が強い人だけが全ての回を閲覧する、ということになってしまったのです。

私は、スタジアム問題は最早、興味がある人たちだけに限定するべき話題ではないと思います。

むしろ、これまでこの問題に関心が無かった人たちに対して、問題提起していく方に向かってほしいと思っています。

その意味で、スポーツナビの、この連載記事の「見せ方」は残念でした。

検索入力のひと手間を掛けさせなくても良かったのに。

もっと簡単に読ませることができたはずなのに。

3.最後に

4月14日に始まった「熊本地震」では、多くの方々が被害に遭っておられます。

私は、震度4の揺れしか体験したことがありませんが、それですら相当怖い思いをしましたから、震度7の揺れはもっと厳しかったでしょう。

想像することしかできませんが…

心より、お見舞い申し上げます。