平成28年春場所中日を終えて
今回から、相撲の記事は共通ジャンル「相撲」のみに載せます。「プロ格闘技」には含めないことにしました。
さて、今日の取組で、春場所も中日まで終了しました。
今回は、ここまでの雑感を書いていきます。
なお、現状の私は、平日の大相撲中継は観ることができません。
夜のダイジェストも観ないので、取り口や内容についてはあまり語れません。
そういうのは他の方々が詳しく書いて下さっているので、そちらにお任せいたします。
ってことで。
◆ 稀勢の里、全勝ターンで単独トップに立つ
今日、勢との全勝対決を制し、稀勢の里がいち早く勝ち越しを決め、優勝争いをリードしました。
これまでの稀勢の里は、下位への取りこぼしが目立っていましたが、今場所はその弱点を見せていませんね。
元々、横綱・大関陣との上位戦では強さを見せる力士であるので、優勝への展望が少し開けた感があります。
◆ 琴奨菊、上位戦がカギを握る
5日目に手痛い黒星を喫した琴奨菊ですが、崩れることなく、1敗をキープしていますね。
このところ、危うい場面はあるものの、前への圧力が強い分、残れたり、落ちずに押し切れたりできています。
ただ、下位が相手なら、廻しにこだわらずに前進しても力で押し切れますが、横綱・大関が相手だと、それだけでは苦しくなってきます。
昇進云々はともかくとして、上位陣に対しても今の相撲が通用するか、大きな見所のひとつになると思います。
ところで、明日は、横審の総見があるためかどうか、早くも琴奨菊と稀勢の里の対戦が組まれました。
東西正大関の対戦で、正直なところ、惜しい取組ですが、琴奨菊が番付のトップ4に含まれるので、色々と兼ね合いがあるのでしょう。
いずれにしても、今場所の趨勢を大きく左右する一番であることは間違いありません。
(残念なことに、明日は観られないのです。結果を知るのが今から楽しみです。)
◆ 横綱陣について
初日に2横綱が敗れるという波乱で始まった今場所ですが、中日を終えて、その2人が1敗を堅持し、日馬富士が2敗する、という展開になっています。
日馬富士は、ケガの具合があまりよろしくないようですね。後半戦が心配されます。
鶴竜は、あまり目立ちませんが、堅実に7連勝。
いい時と悪い時がハッキリと星に表れるタイプの横綱ですが、今場所は順調にきていますね。
白鵬については、衰えを指摘する声が(スポナビブログでも)多いようですが、何だかんだ言っても白星を積み上げてくる辺りは第一人者、さすがです。
但し、勝負が決した後の「ひと押し」は、やらずに済むのなら、やらない方がいいと思います。
白鵬自身がケガを負う危険がありますからね。
もちろん、相手力士、観客、審判長、なども危険にさらしてしまう訳ですし。
その辺は気を配ってほしいところです。
◆ カド番大関について
星勘定を考えたとき、照の富士は心配ですね。
ケガの具合もさることながら、精神面にムラが見えるのが気掛かりです。
横綱・大関陣が総じて好調なだけに、残り3勝は少し厳しくなってきたかもしれません。
一方の豪栄道は、あと1勝でカド番を脱出できるところまできました。
今日を含めて2番ほど、変化で勝利したところは、批判を受けることになるでしょう。
しかし、ここ数場所と比較すると相撲内容自体はいい、ということなので、後半戦の相撲内容にも注目したいです。
◆ 下位で好調な力士たち
場所前に私が注目点に挙げた、両関脇の活躍度ですが、ここまでのところは「不発」に終わっています。
今場所はここまで、上位が比較的好成績なので、対戦圏内の力士たちが割を食っている印象です。
そんな中、東前頭筆頭の位置で、琴勇輝が気を吐いていますね。
横綱・大関との対戦をすべて終えての5勝3敗は素晴らしいと思います。
先場所まで、5場所連続の勝ち越しで来ていますが、今場所、その数字を6まで伸ばすことができれば、三賞や三役の声がかかりそうです。
温和なイメージですが、最近は表情も引き締まってきて、なかなかカッコイイですね(微笑)。
今日、全勝が止まってしまいましたが、勢も元気ですね。
稀勢の里の充実度に敗れたとはいえ、その攻めを何度かしのぎ、逆襲にも転じようかという内容は、今場所の好調さを示していました。
本当に力をつけましたね。
他では、妙義龍が久々に大勝ちの予感をさせていますし、正代の頑張りも目立ちます。
逸ノ城も、さすがにこの位置では負けないですね。
最後に、幕内で初の勝ち越しを目指す大栄翔が、6勝2敗と好調ですね。
逸ノ城にも勝っているので、決して勢いだけではないのでしょう。敢闘賞候補ですね。
◆ 人気力士の奮闘
今場所、十両で相撲を取っている人気力士、大砂嵐と遠藤が、中日に対戦しました。
割りがテレビで発表される直前に、「明日(中日)当てるかも」と予感したのが当たりましたが(笑)。
結果は大砂嵐が勝ち、ストレートで給金を直しました。
来場所の幕内復帰はほぼ確定と言っていいでしょう。
一方の遠藤は3敗となり、来場所すぐの再入幕は難しくなりました。
まあ、彼の場合は、とにかくケガの回復が最大の命題です。
長い目で見守る必要があると思います。
◆ 成績のおさらい
中日を終わって、全勝が稀勢の里1人。
5人が1敗で追い、4人が2敗で続く、という展開になりました。
実力者が多く顔を揃えた、面白い優勝争いになっていますね。
明日から、横綱・大関の直接対決も始まりますし、ますますスリリングな展開になりそうです。
◆ 続・所信表明
ここで優勝予想をしたいところですが… やりません(微笑)。
前回、書くつもりで敢えて書かなかったのですが、私は相撲の記事において、勝敗予想や優勝予想をしないという方針で行きたいと思います。
拍子抜けした方がいたら、済みません。
かねてより私は、取組の一番一番を楽しみ、その結果である、毎日の優勝争いの移り変わりに身をゆだねてきました。
相撲記事を書くようになったけど、これからも私は、日々の移り変わりを只々面白がっていこうと思います。
千秋楽、誰が泣き、誰が笑うのか?
楽しみですね。
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。