【ACL】踏み絵
始めにお断りしておきますが、今回の記事、共通ジャンルは「広島(J)」のみとします。
「Jリーグ」も「ACL」も、ジャンルから外させていただきました。
この記事は、主に広島のファン・サポーターへ向けて書きます。
それ以外の方の来訪を妨げるものではありませんが、そのつもりでお読み頂きたいと思います。
私は、今日の試合は観ていません。
仕事中でしたので、結果の確認もしていませんでした。
なので、職場を出て、スマホで敗戦を知った時は、やはり残念でした。
それのみか、4失点という結果になるとは、さすがにショックでした。
ベテラン勢を帯同させず、川崎戦からスタメンを8人入れ替えて、FCソウル戦を戦ったことについて、当然のように、非難の嵐が吹き荒れました。
「ACL軽視」「やる気がない」などと責める人々が後を絶ちませんが、その中には、広島ファンを名乗る人も多く含まれているようですね。
まあね、公式戦3連敗、ACLも連敗スタート、となれば、怒るのも無理はないでしょうね。
その気持ちは理解するのですが、でも、広島のファンが「広島はやる気がない」と騒ぐことを、私は非常に残念に思います。
もちろん、先制点を守るどころか、4失点と崩れてしまったのですから、ふがいない試合だったことは確かでしょう。
特に、何らかの形で観戦していた人にとっては。
でも、ならば問いたい。
先制点を取った時、あなたは喜びませんでしたか?
「今日は勝てる」と思ったんじゃありませんか?
「ACLを獲る気が無い」と憤慨している人も多いらしいですが、その人たちにも問いたい。
今年、広島が何を目指しているか、知っていますか?
今年の広島は、「JリーグとACLを両方狙う」という目標を立てました。
フロントもファン・カンファレンスでそう明言し、現場もそのつもりでした。
Jリーグのみに注力するのではなく、ACLだけに集中するつもりでもなく。
CWCでの成功体験も自信となっていたので、メンバーが変わっても成果を挙げることができる、という目算もあったはずです。
ポイチさんもきっと手応えがあったので、「2チーム分の戦力」と語ったのでしょう。
私は、ターンオーバー「そのもの」には、問題は無いと思っています。
なぜならそれは、「JとACLの両方で最大の成果を出す」ために行われたと考えているからです。
寿人やミカなどのベテラン勢には、長距離の移動による負担が試合に影響すると困るので、国内で調整に専念してもらう。
逆に、若くて有望なメンバーには、多少、体力面で消耗があっても、無理して頑張ってもらう。
あくまでも、チームの「総量」が少しでも多く残るようにする。
そのためのターンオーバーなのだと、私は考えています。
むしろ問題なのは、「結果として負けてしまった」ことにあります。
敗戦が続いたために、メンバーを落とした、と取られてしまいますが、もしも今日、このメンバーで勝利していたならば、「ターンオーバーが悪い」なんて誰も言わないでしょう?
逆に、ポイチさんの采配が絶賛されていたかもしれませんよ。世論は極端ですからね。
まあ、タラレバです。
でも、ターンオーバーの評価が勝敗によって左右されるのであれば、それも結局は「結果論」なんです。
同じ結果論ならば、私は、ポイチさんのターンオーバーを支持します。理由は先に述べた通りです。
公式戦3連敗という結果は、あくまでも「誤算」でした。
結果が悪いので非難されていますが、ターンオーバーだけのせいで負けた訳ではありません。
影響があったことは否定しませんが、それがすべてではありません。
だから、負けた原因を「メンバー云々」や「やる気がない」に限定して語ろうとすることに、私は大いに違和感を持っています。
強調したいので、改めて書きます。
広島は、JリーグとACLの両方を狙うために、ターンオーバーを採用したのです。
これが私の考えです。
山東魯能戦のレビューでは敢えて書かなかったのですが、昨年、G大阪は、ACLのグループリーグで連敗スタートでした。
しかし、結局は1位通過し、最終的に準決勝進出(東地区の決勝に相当)を果たしました。
もちろん、他チームの星取状況が違うので、同列に扱えないかもしれませんが、このことひとつ取っても、まだ絶望する状況ではありません。
気休めかもしれませんが、FCソウルと山東魯能が2勝で抜け出した、この状況下でも、サンフレッチェがグループ1位になる可能性があることを、ここで指摘しておきます。
残り4試合すべて勝つこと。
現状のチーム状況では厳しく困難な道のりに見えますが、全くあり得ないことでもありません。
挽回はムリ、と諦めてしまうか、選手を信じて応援し続けるのか。
どちらを選んでも、それは自由です。
私は、後者です。
皆さんはどちらを選択しますか?
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。