Jリーグ開幕目前 いざ、先の見えない戦いへ!~予想は止そう(笑)~

1.いざ、先の見えない戦いへ

しばらくブログを更新しなかった間に、ゼロックス杯まで残り1週間を切りました。

日程的なことから「要らないんじゃね?」という声も聞こえてきますが、Jリーグ開幕のプレリュードとしてすっかり定着したこの大会、やはり無くてはならない、この時期の風物詩であると言えましょう。

また近年は、タイトルとは別に、ACLに向けた壮行試合の趣もあり、看過できない大会にもなっています。

今年最初のタイトルを懸けて戦う、サンフレッチェ広島ガンバ大阪の両チームが、どのような仕上がりを見せてくれるのか。

両チームのファンならずとも、注目に値する試合であると思います。

ところで、ほとんどのクラブが、開幕に向けた準備を進める中、1つだけ、すでに今年の公式戦を消化したクラブがありますね。(ニューイヤーカップは別扱いとします。)

2016年2月9日、AFCチャンピオンズリーグプレーオフにおいて、FC東京がチョンブリFC(タイ)を9-0で破り、見事、本戦出場を果たしました。

私が帰宅した午後8時、TVを付けたときには、すでにFC東京が2点をリードしている状況でした。そして、程なくして3点目を記録。

それからは安心してしまって、実は、試合の中身はよく観ませんでした。(食事をしたり、別のことをしてました。)

それでも、城福新監督を迎え、攻撃面での新境地を見せたことは、よく把握できました。ACLやJ1リーグに向けて、明るい展望が開けたことは間違いないと思います。

とはいえ、この1試合の内容と結果を以って、「FC東京が優勝候補最右翼だ!」と考えるのは、さすがに少し早計ではないか、とも、私は思います。

確かに、相手のレベルを差し引いても、公式戦で9点を奪っての勝利という結果を出したことは、大いに評価していいと思います。

さりとて、それが今後の結果までを保証してくれる訳ではありません。

もちろん、それはFC東京に限った話ではありません。同様に、昨年度のJ1制覇も、天皇杯制覇も、今年の成績を保証してはくれないのです。

私は、「Jリーグは、世界中のプロサッカーリーグの内で最も実力が伯仲したリーグではなかろうか?」と思っています。

確率論的な意味でなく、多くのチームに優勝の可能性があります。巷で「降格候補」というレッテルを張られているチームでさえ、上位に食い込む可能性は大いにあると思います。

逆に、上位と目されるチームであっても、その評価に胡坐をかいて、向上を怠ってしまえば、思わぬ足を掬われることになりかねません。

そうした「先の見えない戦い」に、今年も、すべてのクラブが挑んでいくのです。

良かったことに、チョンブリ戦直後のインタビューで、水沼宏太が「(得点は取ったが)もっと決めるチャンスがあったので、モノにしていきたい」「すべてのタイトルを狙いに行く」という趣旨のコメントをしていたように、FC東京の選手たちは、貪欲に結果を求めていく気概を見せてくれました。

当然、他のチームも負けてはいられません。ライバルの好試合に刺激を受け、目の色を変えていることでしょう。

Jリーグは、昨年のCSで、一番勝負の面白さを見せてくれました。

あの時の息詰まる攻防を、来るリーグ戦やACLでも見せてくれれば、Jリーグは今よりももっと盛り上がると思います。

今から楽しみです。

2.私が順位予想をしない理由

ところで、この時期の風物詩と言えば、ゼロックス杯だけではありません。

サッカー専門誌で必ず目にするのが、「今年の順位予想」ですよね。

多くの評論家が、それぞれ独自の分析や好み(笑)によって、例えばJ1の18チームに対して順位付けを行う、アレです。

スポナビブログでも何人かの方が試みておられますし、以前は、コンテストを実施している方もおられましたね。(最近、お見掛けしませんが、どうしたのやら。)

一方、私は、小見出しでも分かる通り、順位予想はしない主義なんです。

松木さんじゃないけど「予想は止そう」というスタンスで、ここまで過ごしています。

当然、それには理由がある訳で、今回はそのことについても書いてみようと思ったのです。

まあ、正直言って、「いい気になって予想して、もし外してしまったらみっともないから」という理由も、少しはあるんですけどね(笑)。

でも、もっと大きな理由があって、それは、早い話が「分からないから」なんです。

身も蓋も無いようですが、これには2つの意味がありまして。

①各チームの状況が分からない

私はご承知の通り、サンフレッチェ広島のファンであり、広島の動静についてはそこそこ詳しいと思っています。

しかし、通常、サンフレッチェの試合を中心に観戦している関係で、他のチームの状況については、詳細な情報を持っていません。

監督が誰で、どんな選手がいて、どんなサッカーを志向して、というような大まかな認識は持っているつもりですが、そのような乏しい武器で、戦力を評価し、おこがましくも順位付けするなどということは、私にはとてもできません。

また、逆の視点からも言えることがあります。

例えば、多くの人が「ピーター・ウタカは守備をしない」と言っています。それを予想の要素に組み入れている方もおられます。

しかし、広島に在住する私は、地元紙(中国新聞)の記事で、広島の首脳陣がウタカに守備のタスクも求めていることを、読んで知っています。

彼が「フォア・ザ・チーム」の考えに賛同していることも知っています。

そして、広島ファンの私は、サンフレッチェでは、与えられたタスクを全うできなければ試合に出られない、ということも熟知しています。

予想というものは、どうしても「過去の実績」が拠り所になってしまいます。

もしも私が、詳しく知らないどこかのチームについて、「○○はこれまでこうだったからチームにとってマイナスになりそう」という想定をしたとします。

でも、その選手がもし、キャンプでその弱点を克服しようと取り組んでいたなら、そのチームのファンは、決して快く思わないでしょう。

(少なくとも私は、快く思いませんでしたからね。「ウタカの努力も知らないで何言ってんの」とね。)

後で触れますが、予想には「責任」が伴うと思います。

私がJリーグの専門家であれば、多様な情報を収集して予想を組み立てることができるのでしょうが、そうでない身の私が予想をすれば、それは失礼にあたると思います。

これが、私が順位予想を行わない理由の1つ目です。

②先のことなど分からない

正に「身も蓋も無い」のですが、前項でも書いた通り、Jリーグは実力伯仲で、どんな強豪でも、力が劣ると見られる相手にコロリとやられることがあり得る、厳しいリーグです。

無論、各々の戦力比較で、大枠のところは何となく組み分けができてしまうとは思います。

しかし、個の力にそこそこの評価があっても、それが即、結果に結び付くとは限らないことは、これまでの歴史が証明している事実です。

また、どんなにいいサッカーを展開しても、それだけで勝てるわけでも、優勝できるわけでもありません。

逆に、先のU23代表のように、我慢の時間帯が長くても、泥臭く戦って、好結果を得られる場合もあります。

(昨年の広島のJ1制覇も、そうした傾向がありました。)

さらに、ケガや海外移籍など、チームのレイアウトが崩れてしまう要素も考えられます。

期待した選手が実力を発揮できない場合もあり得ますし、その逆もあり得ます。

昨年のドウグラスは、J2時代の実績から、チームへの貢献度を疑問視されていましたよね。

でも、広島のファンやサポーターでさえ予測できなかった大活躍で、J1優勝の立役者の一人となりました。

そういうサプライズがあることを前提に、順位予想を組み立ててもいいのですが、それよりも、自分の立てた予想に囚われるよりも、先が読めないことを逆手に取って、1節毎の勝敗に着目していった方がいい。

少なくとも自分にとっては、その方がJリーグを楽しむことができると思っているのです。

なので、敢えて順位予想を行う必要は、私には無いのです。

3.順位予想には「責任」が必要である

ここまで書いてきて、読み返してみて、「順位を予想するということに対して厳格に考えすぎているきらいがあるなあ」と思わなくもないのですが(苦笑)。

さて、私はここ数年、サッカー専門誌に目を通す機会が著しく減ってしまったのですが、一昔前は、週刊サッカーマガジンの購読者でした。

その当時もやはり、恒例の順位予想は存在しました。

当時、中国新聞の記者だった早川文司氏が、必ずサンフレッチェを1位に挙げておられて、口では「それダメでしょう」と言いながら内心嬉しかったりしたものです。

ただ、「予想」についてはこのように存在を覚えているのですが、その予想の「検証」が年末に行われた、という記憶が、私の中には無いのです。

記憶漏れなのか、本当に無かったのか、今となっては分からないのですが…

現在、サカダイなどのサッカー専門誌では、予想の検証は行われているのでしょうか?

もし、検証されていないと仮定すれば、専門誌としてはいささか片手落ちであると思いますが…

「競馬BEAT」という番組に出演している、競馬エイトの高橋賢司氏は、有馬記念の予想が外れた後の次の出演時に、頭を丸めて出てきました。

予想を外したぐらいでそこまでする必要があるのか、という疑問がありつつも、自分の予想に対する彼の責任感を知ることはできました(1年の掉尾を飾る大レースだけに)。

もちろん、彼のマネをせよ!と主張するつもりは毛頭ありません。しかし、全チームの評価を順位付けしようというのであれば、それなりの責任は感じて欲しいと思います。

高々、お遊び程度のことではあるけど、無責任に放言するだけで終わらせるのは、さすがに礼を欠いていると言わざるを得ませんからね。

予想をしている時間が楽しいことは、私も競馬の予想をすることがあるので、よく承知しています。

順位予想を、私はしないけれども、他人がすることを止めさせるつもりはないし、そんな権限もありません。

ただ、予想に際しては、くどいようですが、それなりの責任は感じて予想してほしいですね。

少なくとも降格予想が外れた場合は、よくよく検証して反省してほしいものです(微笑)。

サンフレッチェを「サプライズ降格チーム」と予想した方がブログで謝っておられました(微笑)。後味が良かったです。)

4.終わりに

最後に、更新が1ヵ月空いた言い訳を少し(笑)。

実は、U23がアジア制覇した時も、大相撲初場所が終了した時も、記事を書こうという意思はあったんです。

が、そのタイミングに限って、なぜかモチベが上がらず…

特に、U23の戦いぶりは、サンフレッチェの昨年の戦績・内容と被る部分が多くあったので、その辺を絡めて書いてみたかったんですが…

ちょっと悔やんでおります。

以上、グチでした。

なお、久々の投稿でキャラが変わったりしてないか、と心配しながら書きましたが、事無きを得た様子(微笑)。

ではまた。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。