繰り言を言うとるヒマはない

土曜日、チャンピオンシップ(以下CS)準決勝の試合後。

スポナビブログやヤフコメには、様々なコメントや感想が載りました。

すごい試合を観た感動のコメントや記事は、決して少なくはありませんでした。(私もそんな記事を書いた一人でした。)

が、それらの余韻を消し去りそうな勢いで、2ステージ制&CSについて意見する声が多くあふれてもいました。

やはり、違和感や不条理を訴える意見や、反対を叫ぶ声が大多数を占めていたようです。

私も、(これまできちんと表明したことはありませんでしたが、)2ステージ制&CSよりも1ステージ制単独、すなわち、昨年までのレギュレーションの方がいいと考えているので、そうした意見はよく理解できます。

しかし私は、正にCSが行なわれている、試合が開催されているその最中に、それらを議論する声が大きく聞こえることについて、かなりの違和感を感じていました。

一部の只々批判したいだけの人は別にして(といってもこの手合いは結構多いんですがね)、多くの人は、Jリーグのことを気にかけ、行く末を心配しているのだろうと思います。CSのレギュレーションそのものに疑問があることも事実でしょう。

でも、それは果たして今なのだろうか?もっと議論に適した時期があるのではなかろうか?

そんな疑念を、私は持ったのです。

必ずしもサッカー関係者の本意ではないはずのこのレギュレーション。少しでもJリーグを盛り上げようという試み。それが今回のCSだ、と私は考えます。

だから今は、CSを積極的に盛り上げる時ではないのか?

CSをどうにか盛り上げて、それを年末の天皇杯、そして来年以降のリーグ戦につなげるようにしなければならないんじゃないのか?

そんなことを、私は思ったのです。

ただ、一方でこうも考えました。

いま、CSが進行している最中だからこそ、議論するタイミングなのかもしれない、と。

日本でよくありがちなのが、何につけても、いまそれが行なわれている時だけ盛り上がり、少し時が経つともう忘れて、他の新しい話題に気持ちが動いてしまう、というパターンですよね。(流行語、なんてのが正にその典型ですね。)

2シーズン制についても、CSについても、昨年それが決まったときには大きな波紋を呼んだものの、それ以降はさほどのムーブメントにはならなかったと思います。

それがようやく、レギュラーシーズンが終わろうという頃、大きなうねりのようになり、意見が飛び交うようになったわけです。

スポナビブログでも、Jリーグのカテゴリーはこの話題が主流ですが、そこはスポナビのこと、雑言や理不尽な主張はなく、皆、真剣に意見を書いておられるようです。(すべて読んだわけではありませんが。)

今がこの話題の「旬」なのだと考えれば、多くの意見や改善策が集まることは悪いことではない、という考えが、私の中に芽生えたことも事実でした。

だから、私は少し迷いました。いま、このCSにどう向き合っていけばいいのか、と。

そして、私は決めました。

このCSが終わるまでの約1週間、CSについての批評は封印することにしました。

今だけは、2ステージ制やCSをあるがままに受け入れることに決めました。

理由は…

いま、サンフレッチェの選手たちは、水曜日の試合に向けて準備しています。

ミズもフルメニューをこなしたそうですし、サイドのスタメン争いも激戦になっているそうです。

彼ら、選手たちは、もちろん監督やスタッフもそうですが、来る2連戦に向けて、集中して準備をしているのです。

CSを戦うことについて、彼らの中に不満があったとしても、彼らはそのようなことはおくびにも出さず、ひたすら、CSに勝利することだけを目指しています。

彼らは、自分たちの良いところを試合でいかに発揮するか、そのことだけを考えているはずです。

そして、仮に敗退したとしても、彼らがレギュレーションに対する不満や愚痴をこぼすことは、おそらく無いと思います。

彼らは、自分たちがやるべきことをやる、そのことだけに邁進しています。

そんな彼らを信じ、後方からしっかりと支えるのが、ファンやサポーターの役割だと思います。

経済的な理由で、CSにも行けないし、今後も限られた回数しか直に応援できない私ですが、私も一人のサンフレッチェファンとして、その役割を全うしたいのです。

※レビュー記事などで、CSのレギュレーション等に触れなければならない場合もあり得るのですが、でも極力は最小限にとどめて、深入りしないようにするつもりです。

最後に。

戦う相手はG大阪。言わずと知れた、強敵です。しかし、広島の選手たちは勝つ気満々でいるはずです。

私は、そんな彼らの尻馬に乗っかってみようと思います。

「去年までならとっくに優勝だったのに」とか「(勝ち点差が大きかった)ガンバに負けたら白ける」とか、そんな繰り言を言っている暇は、私にはありませんからね!(微笑)

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。