今こそ全力で1位を喜ぼう ~年間勝ち点1位獲得について~

昨日終了した、2015年のJ1リーグ戦。

34試合分の勝ち点を74に伸ばしたサンフレッチェ広島が、粘る浦和を抑えて、年間勝ち点1位の称号を勝ち取りました。

1シーズン制導入の2005年以降で最高の勝ち点に加え、得点数1位、(少)失点数1位という、誇らしい結果を残して、我々広島ファンを喜ばせてくれましたね。

2連覇の際に「勝ち点が少ない、レベルが低い」などと言っていたセルジオ越後氏に「広島の健闘を称えたい」と言わしめたことにつき、大いに溜飲を下げております(微笑)。

さて、選手や監督、スタッフらはもちろんのこと、ファンやサポーター、サンフレッチェに関係するすべての人々が、このことを喜んでいると思います。

私も、当ブログの中で、年間勝ち点には随分とこだわってきました。それだけに嬉しいですし、満足もしています。

では、私にとって、何が嬉しかったのか。その理由を2つ挙げようと思います。

①チャンピオンシップに決勝から出場できること

以前の記事で、私は、「余計な戦いを2試合だけで済ませてほしい」というようなことを書きました。

いま、年間勝ち点で1位に輝いたことで、その願いが叶ったのですが、まずはそのことが嬉しいんです。

では、なぜ2試合なら許せるのか。理由は2つあります。

広島ファンが、昨今のサンフレッチェに関して不満を持っているとすれば、それは「カップ戦でどうしても優勝できないこと」ではないでしょうか。

ゼロックス杯を除き、サンフレッチェは、決勝の一発勝負にことごとく、敗退してきました。

残念なことですが、それは事実。結果が示しているので、認めるしかありません。

となれば、苦手な一発勝負となる、CS準決勝以下の試合は、なるべくなら避けてほしかったのです。

また、今年のCSのレギュレーションで、決勝戦ホーム&アウェーで開催されることは分かっていました。

複数の試合をトータルで考えるマネージメント力では、今のJリーグにおいて、広島の右に出るチームはありません。

CSでシードされることが、広島がCSを勝ち抜くための大きなアドバンテージになると、私は考えているのです。

それが理由の1つ。

もう1つの理由は、CSの日程にあります。

CSの初戦は、11月28日、土曜日です。

その後、決勝ホーム&アウェーが、12月2日(水)、同5日(土)に行われます。

短期決戦と言えば聞こえはいいですが、中3日→中2日という、過酷なスケジュールです。

私はつくづく、「広島が2位以下にならなくて良かったあ」と思います。

仮に2位でCSを迎えたとしたら、ホームとはいえ、勝つ保証のない初戦を戦わなければなりませんでした。

当然、90分で決着がつかなければ、延長戦やPK戦まであるわけです。

勝ち上がった後も、厳しい戦いは続きます。3試合目、1位チームのホームで戦うまでに、如何ほどの余力を残せたでしょうか。

もちろん、どんな厳しい状況でも、私は諦めずに応援し続ける自信があります。

今の広島なら、不利な状況を覆すこともできるでしょう。疲弊して臨んだ昨年の天皇杯勝戦(対横浜FM)のようなことにはならないかもしれません。

しかし、体力面で明らかに有利なシード権を取れるのなら、それに越したことはないはずです。

CSのシード権については、「年間勝ち点を重視する割にはアドバンテージが小さい」という声を聞きます。

確かに、それは思わなくもありません。

しかし、どのみち、楽な相手とは戦わないし、楽な試合などないわけですから、この程度のアドバンテージでも、有ると無いとでは大きな違いであると、私は思います。

②年頭の目標を達成したこと

中国新聞紙上に載った、森保監督の年頭のインタビュー。

「ステージ優勝と年間勝ち点1位、どちらを狙いますか?」と問われた監督は、きっぱりと「年間勝ち点1位」だと答えました。

CSに絡めて長々と書いてしまったのですが、本当に嬉しいのは、こちらの方でした。

プロスポーツに限らず、「優勝」とか「年間勝ち点1位」とか、そういう目標は、簡単に達成できるものではありません。

誰もが目標にできることですが、ほとんどの人は、勝ち取ることができずに終わってしまいます。

しかし、今年のサンフレッチェは、年頭に立てた目標を成し遂げることができました。

そのことが本当に嬉しいのです。

直樹が抜け、洋次郎が旅立ち、今年は、多くの記者や評論家に戦力低下を指摘されました。優勝候補に推す声も少なかったと思います。

でも、広島はやってのけました。

2ステージ制になろうと、年間勝ち点1位がタイトルとは見なされないとしても、8ヵ月以上の長いシーズンを安定した戦いで乗り切り、他の17チームを勝ち点で凌駕することができました。

そのことだけで、サンフレッチェ広島は称賛されるべきだと思います。

※広島以外のファンの方が広島を称賛してくれるコメントを、各所で目にしました。

とても有難いことだと思っています。

今回の記事は、ちょっと嬉しさが前面に出過ぎた感じで、広島ファン以外の方を辟易させてしまったかもしれません。

できれば、笑って許していただけたら有難いです(微笑)。

(後日書く予定の2ndステージ優勝の記事は、今回のようにはならないと思います。)

最後に。

チャンピオンシップが残っているので、喜びたいけど、素直に喜べない、という意見をよく目にします。

CSを制してこそ、100%喜べる。人にも依るでしょうが、現状の喜び指数は70~80%辺りなのかもしれませんね。

でも、私はこう思います。

今こそ、年間勝ち点1位を100%喜びましょうよ、と。

そして、CSを制し、晴れて「年間1位」になったとき、200%喜びましょうよ、と。

浦和かG大阪か、どちらと対戦することになるか分からないけれども、リーグを代表するこれらのチームに勝つことができたなら、このくらい喜ぶ権利が、我々にはあると思います。

それでは。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。