染め分け帽に脱帽 ~日本ダービー雑感~

昨今、馬券からは距離を置いている私ですが、春秋グランプリと東京優駿だけは、必ず買うと決めています。

確か、2年間馬券を買わないと、PATが切れてしまうんでしたよね。

年に1回買っとけば、権利を失う危険がなくて安心なので、そう決めているのです。

というわけで、日本ダービーです。

1.パドックを観る

私は、そんなに相馬眼があるとは思わないのですが、パドックは必ず目を通すようにしています。

今日も当然、「競馬BEAT」のパドック映像を観たのです。

しかし、さすがはダービー、どの馬も仕上げは上々でしたね。

そんな中、人気どころはやはり目を引きました。ドゥラメンテは落ち着きがありました。リアルスティールも小気味いい動きでした。

サトノクラウンも良く見えました。馬体重減は全く気になりませんでした。

1つ困ったのは、塩原アナがデビュー戦の成績を実況に乗せてきたこと。デビュー地が「福島」とか「小倉」とか言われると、何となく割り引きたくなるじゃないですか。

基本、パドックでは余分な情報を入れたくないんですよね。解説者のひと言評価とかも要りません。

経験上、他人の意見に引っ張られるとロクなことがないものですから。音を消して観たら良かったな、と思います。

2.最終決断

パドックや馬柱を観た上で、5頭に印をつけたのですが、本命を最後まで迷いました。

ドゥラメンテか、サトノクラウンか。

一昔前なら、ダービーは1番人気、が基本だったのですが、最近はそれでOKなのかどうか、調べてもいなかったので、よく分からなかったんです。

ダービーの1番人気か、皐月賞の1番人気か。

どちらもありそうに思えて仕方なかったのですが、最終的にはオッズを見て判断しました。

1番人気からの馬連でも損にはならない、と踏んで。

ドゥラメンテ

サトノクラウン

リアルスティール

キタサンブラック

レーヴミストラル

3.2冠馬誕生

レースの詳細には触れません。そこは他のブロガー諸氏にお任せして、私は簡単に。

まず、ドゥラメンテリアルスティールの位置関係が、私の予想とは逆でした。というか、皐月賞と逆だったですね。

そもそも、ドゥラメンテがあの位置に行ったことが意外でした。

もっと後方で溜めて、切れ味を活かす形に持っていくだろうと思ってました。

レースが終わってみると、前の方が速く流れ、ダービーレコードが出るようなレースになったので、彼の位置取りでOKだったみたいですね。

結局、残り400m辺りでゴーが出ると、一瞬のキレで一気に抜け出してきました。着差こそさほどではなかったですが、完勝でした。

正攻法であの競馬。強かったですね。

これで文句無しの2冠達成ですが、菊花賞となると、若干テンションに不安がないこともない現状ではないかと思います。

海外に向かう可能性もあるのでしょうし、今後の進路が注目されるところです。

まずは、ひと夏越えてからの更なる成長に期待、といったところでしょうか。

4.惜しい馬券

私の場合、馬券は馬連主体で買うのが通常です。基本は◎から流し、縦目も押さえるのが普通です。

そして、馬単枠連のオッズも取得して、もし、馬単で割ったり、枠連にまとめたりした方が高くなる場合は、そちらを選択します。

内容が同じなら、少しでも儲かるように考えないといけないと思っています。オッズが動いて、裏目に出る場合も多々ありますが(笑)。

そして、本線は厚めに買います。

これは、放送作家で、競馬の著書も多数ある、北野義則氏の影響を受けています。

要は、自分の期待値が最大の馬券が、最も儲かるように買う、という原則です。

まあ、私の買い方なんか教えられても、それが何なん?てことになるでしょうね(微笑)。

そんなこんなで、今年のダービー、見事な「1ちゃ3ちゃ」に終わりました。

あと5mあればなあ、的な残念度でしたが、まあ、こんなもんでしょうね。

5.各馬の寸評

2着のサトノラーゼンですが、印こそ付けませんでしたが、「京都新聞杯1着はダービーでの勝ち負け候補に入ってくる」という私の持論には合っていました。(元々は雑誌「サラブレ」で見たんだったかな。)

馬場入場の実況で「福を呼ぶ最内枠」と言っていたのが、まさかの伏線になっていました。

しかし、岩田騎手が、ドゥラメンテのそばにこの馬を置いて、真っ向勝負を挑んでいたように見えたので、最後はねじ伏せられた格好になってしまいましたが、清々しい勝負ではありました。

馬の実力は如何なく発揮できたのではないでしょうか。

3着のサトノクラウンは、皐月賞の完敗からよくぞ立て直してきたな、という印象が残りました。

終いに賭ける競馬だったと思いますが、最後の所は内外の差が出てしまったのでしょう。

馬券を取らせてもらえなかったのは残念でしたが、納得させてくれるパフォーマンスだったとは思いますね。

4着にリアルスティール。この馬なりに伸びては来ていましたが、勝ち馬より後ろの位置取りになってしまったので、そこは誤算だったと思われます。

また、切れ味鋭いタイプとは少し違う気もしていて、今日の時計で決着してしまっては、やや恵まれなかったのかなという気持ちです。

気性的に、むしろ菊花賞向きのような気がしないでもないですね。距離さえ持てば。

そうそう、ヒロシ氏が本命にしていたそうですね。(苦笑。)

キタサンブラックは14着。観た印象としては、少々パンチ不足でした。勝ち鞍こそあるものの、府中向きとは言い難いかと思います。

あと、個人的にドゥラメンテとの「いとこ対決」(*)として注目していたポルトドートウィユですが、最後方から競馬しましたが、見せ場を作れなかったですね。

(*)ともにおばあちゃんがエアグルーヴ。それぞれの母は、アドマイヤグルーヴが長女で、ポルトフィーノが5歳下の妹という間柄でした。

6.実況陣、染め分け帽に完敗(笑)

現在、私は「競馬BEAT」を通して競馬を観戦していますので、通常はフジテレビ系の実況を聴くことになります。

しかし、ダービーなど、NHKで中継されるときは、生の実況はそちらを聴きます。

フジ系の方は、G1の際は録画するので、あとで観ます。(昔はグリーンチャンネルを録画していました。今は非加入状態。)

こう書くと、何となくNHKの方がいい実況をしてくれそうな気がしませんか?と思うのですが、競馬実況に関する限り、必ずしも当てはまらないようです。

というのは、NHKはたまにしか放送しないので、アナウンサーがこなれていない場合があるようなのです。

今日の実況がそうでした。個人的な感想なのでアナウンサーの名前は伏せておきますが(というより誰だか名前が分かっていない)、最後の直線で抜け出したドゥラメンテを、彼はしばらく判別できなかったのです。

私ですら、染め分け帽と勝負服でドゥラメンテだと識別できたのに… と思って、少しガッカリしたのです。

さらに、「リアルスティールは馬群に沈んだ」と言ったのですが、それなりに伸びての4着馬に馬群に沈んだ感がなかったので、かなり違和感を覚えたのでした。

「馬群に沈んだ」という競馬用語の意味が「馬券に絡まなかった」であれば、実況の表現は正しい訳ですが…

語感から受けるニュアンスが実際と異なり過ぎる、と私は思ったので、ここはもっと適切な表現を使ってほしかったのです。

ちなみに、青嶋アナも、ドゥラメンテの抜け出しを捕捉していなかった様子がありました。

しかし、そこはベテランらしく、うまくごまかしていたように、私には思われました。

あざとい喋りは健在ですね(笑)。

7.おまけ ~宝塚記念について~

私が次に馬券を買うのは、おそらく宝塚記念でしょう。

このレース、私は比較的相性がいいレースでして、かつては3年連続で的中させたことがありました。

私の予想の要点は2つでした。

1.人気サイドで決まりがち。6番人気以内で構成する。

2.まくりを打てる馬×逃げ馬 を本線にする。

例えば、2008年とかはバッチリこのパターンでした(1着:エイシンデピュティ、2着:メイショウサムソン)。

最近の傾向に当てはまっているかどうかは分かりませんが、当時は鉄板に近かったんです。私的には。

もちろん、いつも上手くいくわけではないので、信じてもいいけど、ほどほどに。

8.終わりに

ダービーが終わり、来週から新しいシーズンに入りますね。新馬戦も始まります。

馬券派のみなさん、頑張ってJRAの鼻を明かしましょう!

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。