サッカーは現場で起きていた(笑) ~仙台戦観戦記~
あっという間に、2015年5月17日、日曜日です。
あれからもう、半月の時が流れたんですねえ。
2015年5月2日、土曜日。私は、広島-仙台戦を生観戦したのでした。
何やかやでスタジアムに行っていなかった私も、さすがにGWぐらいは動かんといけんと思いました。
調べてみると、今年はおあつらえ向きに、ホームゲームが開催されている。(昨年はACLの絡みで無くなったのでした。)
幸い、金銭的な余裕も少しできたので、3週間前から予定していた、という訳です。
(但し、まだ住民税の滞納は続いています(涙)。月明けには何とかなりそうなのですが。)
約1年ぶりのビッグアーチに、新装、新白島駅で乗り換えて、いざ出陣!
ということでしたが、さて、自らスタジアムに赴いて、応援したり、歓喜したり、あるいは落ち込むかもしれませんでしたが、そうして会場で他の人たちと空間と時間を共有する、となると、いつものように細かく、試合を分析しながら観る、ということにはなりません。
もちろん、観戦中に気付いたことはその都度、スマホのメモ帳に書き留めてはいますが、ファンとしてはやっぱり応援したいので、のべつ幕無しという訳にもいきません。記者さんじゃないのですから。
観戦から時間も経っておりますし、そこで今回は、いつもとは趣向を変えて、メモしたことなど紐解きながら、それぞれのシーンを点描してみようと思います。試合の場面はもちろんのこと、それ以外のことも書きますよ。
通常運転とは違うスタイルですが、仮装大賞をイメージしてみました。「25ばん、びみょう」みたいな(笑)。
それでは、新白島駅に降り立ったところから、スタートです。
<1番>あれれ?
試合開始は午後4時。昨年、ACLにギリギリで駆けつけ、チケット売り場で15分待たされた教訓を生かし、午後2時半に新白島駅に到着した私。同じくスタジアムに向かう人たちが三々五々集まっているだろう、と予想していました。
しかし、駅は意外なほど静か。終点まで向かいそうな人もあまりおらず、「あれれ?」と思ったのでした。
まだ少し早いのかな。
<2番>車内で見た若者
アストラムラインに乗り込み、うまいこと席が空いていたので、ご老人などいないことを確かめてから着席。
やや斜め向かいに、友人らしき若者が2人、サンフレッチェの話題に花を咲かせていました。
1人はどことなく陽介に似た雰囲気。もう1人は浅野からニキビを取り去ったような顔立ちをしていました。
彼らが色々と振り返っているのを、聞くともなく聞いていましたが、なかなか面白かった。
広島が最初に降格したときのメンバーの話などもしていましたので、若いなりに年季が入っている風でした。
そんな彼らが、「石川(大徳)はいま大分にいる」などと言っている。
実は出かける前、「石川って仙台にいたけど、今はどこにいるんだっけ?」と疑問に思い、でも調べることを忘れていたのです。
彼らが話してくれたお陰で、そんな疑問を解くことができたのでした。
ありがとう、2人の若者よ(微笑)。
<3番>サービス
広域公園前の駅に降り立ち、改札を抜けると、駅で何やら配っていました。
何だろう?と思い受け取ってみると、そこにはこんなものが。
なんでも、公共交通機関を利用した方へのサービスだそうで、200円相当の飲食物と引き換えてくれる代物でした。
当然、使ったら無くなるものなので、写真に撮っておこう、と思ったのです。
でもこの券、実はまだ手元に持っているという(笑)。
使うのを忘れてしまうとはねえ。たかが200円ではありますが… 勿体無かったです。
<4番>少年と母親の会話
母「タオル、忘れた」
子「じゃあ、買えばええ」
少年よ、そう簡単にはいかんのじゃ(笑)。
まあ、あの日は暑かったですからね。公式記録25.3℃。5月2日とは思えませんでした。
帽子を忘れたことを少し後悔していました。
<5番>あれれ パート2
チケット売り場。40分前だからか、ほとんど並ばずに購入。みんな、前売り券で来てるのかな?
バックスタンドの自由席でしたが、記憶よりも料金が高かったのが意外でした。
そういえば、Jのチケットを自分で買うのは何年か振りだったなあ。
<6番>けん玉
試合当日のスタジアム前では、朝から様々なイベントが行われていることは聞いていました。
これまで、ほとんど気にしたこともなかったのですが、試合まで時間があったので、少し覗いてみよう、と思ったのです。
そしたら、「けん玉ステージ」をやっていて、子供たちが色んな技に挑戦していました。
なかなかうまくいかない子もいましたが、みんな泣くこともなく、楽しそうでした。
中には、とても上手な子もいましたね。
最後は、日本トップクラスの腕を持つ高校生が2人壇上に上がり、見事な技を披露して、ステージを締めくくっていました。
<7番>拍手
そんなこんなで試合直前。
7連戦の5戦目ということで、カズやミカ、ドウくんがベンチスタートとなり、ガクトと航平、そして丸谷がスタメンとなりました。
そのせいか、選手紹介での拍手は、寿人やガクト、丸谷辺りが多かったように思われました。
<8番>セレモニー
前の試合でJ1通算350試合出場となっていた寿人に、記念の花束が贈呈されました。プレゼンターはご家族。
もちろん、微笑ましい光景がそこにはあったのです。
しかし私は、試合が始まるまでに腹ごしらえをしようと、いつものように買った焼きそばを掻き込むのに夢中で、セレモニーは耳で聞く感じになってしまいました。タイミングを完全に誤りました。悔やまれます(苦笑)。
<9番>シュートで終わる
仙台のフォーメーションが注目されましたが、私の目には、普通に4-4-2のシステムに見えました。
試合は序盤から広島ペース。攻撃がほぼシュートで終わるので、カウンターを受けることもない。いい入り方をしたと思います。
<10番>じいさん
私が1人で観戦するときはいつも、スタンドの上の方に座るので、周りにはあまり人がいないことが多いのです。
しかし、試合開始から10分ぐらいだったか、1人のじいさんがやってきて、私の1つ空いた隣に陣取ったのです。
正直、煩わしいな、と思いました。なぜなら、本当はメモ帳ではなく、ボイスレコーダーに感想を吹き込んでいこうと考えていたから。
まあ、実際にはそんなことはできない訳ですけど(苦笑)。
ただ、その悪感情が、数分後に微笑ましい感情に。なぜか?
CKのチャンスに、そのじいさん、紫色のタオルを頭の上で回し始めたのです。
オールドファンはカープだけではない、サンフレッチェにもちゃんといらしたのですね。
タオルを持参しなかった自分と引き比べて、少し恥ずかしさを覚えた私でした。
<11番>指笛
その不愉快な笛は、仙台がボールを保持していた時に聞こえ始めました。
口笛かと思いましたが、どうやら指笛だとのこと。
意味的にはブーイングと同じものなのでしょうが、そんな意味より何より、只々うるさかった。
ミスチルの世界では、口笛は乾いた空に澄み渡っていくのですが…
私は、ファンやサポーターが自チームの応援以外のことをするのが、あまり好きではないんですよね。
例えば、相手のバックパスへのブーイングなどは要らないと思っています。(正に広島が、それを「戦術」として利用しているのですからね。自分に跳ね返ってくるわけです。)
色んな考え方があるとは思いますけどね。
<12番>右足
前半37分、ガクトが得点を決めてくれました。
スタジアムは当然、大盛り上がり。私も興奮(笑)。
いま、映像を改めて見てみました。ミズの縦パスが見事に通り、ガクトは左足でトラップ、相手DFを少し躱して、右足で打ち込んでいます。
足といい、タイミングといい、相手の虚を突く見事なゴールでした。
但し、ランニングマンはコンビネーション不足だったようで(笑)。
<13>前半終了
あっという間に前半が終了。終始、広島ペースだったように思います。
仙台は、ウィルソンに入った時と、サイドに起点ができた時が少し怖かったが、他はチャンスすら数えるほどでした。
後半に向けては、やはりミスが怖いな、と。前半にも2回ほど怪しいシーンが見られましたので。
<14>パニック症状
残念なことに、心配が的中。
後半の入りは最悪で、塩ちゃん、千葉ちゃんと、連続のパスミスでやばい雰囲気になり、その後も落ち着かない時間が発生。
彼らも当然、気を付けてはいるはずなのですが、それでもこういう時間帯が必ず訪れるのは、なる早で直してもらいたい課題ですよね。
現地で観ていたことで、特にそう感じました。
<15>動く
後半16分、寿人に代えて浅野を投入するポイチさん。交代が少し早いな、と思いました。
ほどなくして仙台も、野沢と茂木を投入し、攻撃面を強化してきました。
選手交代で動いた両軍でしたが、浅野が入ってからゲームを落ち着かせることができた広島が、再びペースを握りました。
仙台は、ウィルソンがサイドに流れて起点になろうとするのですが、却ってゴール前の怖さを失くしてしまいましたね。
<16>アベックゴール
攻めに重心をかける仙台。それを嘲笑うかのような、青ちゃんのロングフィードが、浅野のゴールを生み出しました。
後半32分、相手DF2人に対し一歩先ん出た浅野のスピード。そのまま勢いを殺すことなく、ゴールまでボールを運んで見せた、その迫力。
青ちゃんの特性と浅野の特性とがバッチリはまった、ナイスゴールでした。
もちろん、浅野と野津田、J1で初めてのアベックゴールとなったのでした。
<17>日蔭
夕方も5時半を過ぎて、スタジアムに日蔭が入り込んでくると、途端に空気がひんやりとしてきました。
流石と言うべきなのかどうか(笑)。
<18>帰り道
終盤、サイドから活路を見出そうとする仙台の攻撃に、少しピンチもあった広島でしたが、無失点に抑えて、無事に勝利を手にしました。
もちろん、スタジアムのほとんどは歓びモード。二十歳の初々しく微笑ましいヒーローインタビューを聞き届けて、帰宅の途に就く私なのでした。
<19>実感
この時点で、リーグ戦4連勝となった広島。次の川崎戦も制し、久々のリーグ5連勝としました。
もちろん課題もあるので、手放しでは喜べないのですが、やっぱり、勝ってくれるのが一番嬉しい訳です。
特に、現地で観ると、その感情が一気に高まりますね。
これから先、私の現地参戦回数が増えるかどうかは何とも言えません。基本的に出不精なんですよね、やっぱり。
でも、少なくとも「その気」になる可能性は確実に高まりました。
だって、楽しかったですもん!(微笑)
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。