JTの初優勝に寄せて

私は、小学1年生の時にカープが初優勝を果たしたせいかどうか知らないが、広島のスポーツ全般に興味を持っている子供でした。

何分、昔のことで、プロ球団はカープ以外にはありませんでしたが、サッカーでは東洋工業マツダ)がありましたし、ハンドボール(湧永製薬)も強かった。

ゴルフ界には岡本綾子さんや倉本昌弘さんがいたし、渋いところでは、井上清登さん(マルニ木工)というカヌーの第一人者がいました。

そして、広島には専売公社がありました。

『専売広島』というバレーボールチームは、子供心にも、十分なインパクトを持つ名前でした。

猫田(勝敏)という、日本を代表するセッターがいたこと。一度も2部降格をしたことがないこと。

下村英士や平野信孝、加藤陽一なども在籍し、常に安定した実力を備え、日本バレー界になくてはならないチーム。

現在の名は「JTサンダース」。

今日、ついに宿願叶い、日本トップリーグの頂点に立ちました。

先程、2部降格がないと書きましたが、その反面、なぜかトップリーグを制することができなかったこともまた、小学生当時、すでに言の葉に乗せられていたと記憶しています。

日本バレーボール界の七不思議の1つと言ってもいいこの現象は、幼い頃の私にも、やっぱり不思議でした。

近年、ロシア勢を補強することによって、日本人選手も徐々に実力をつけ、日本一に手が届くところまで来ていました。

しかし、黒鷲旗こそ優勝を果たしたものの、肝心のリーグ戦制覇までは、やはり遠い道のりでした。

今日ようやく、七不思議は七不思議でなくなり、日本バレーボール界に、新しい歴史が加わりました。

猫田さんも、さぞかしお喜びのことでしょう。

JTサンダース、優勝おめでとうございます!

ちなみに、私は、下村さんのファンでした。眞鍋さんに代表のレギュラーを奪われた時は、本当に悔しかった。

今ではいい思い出です。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。