浦和戦雑感+N杯新潟戦も少々(後編)

チロルチョコって、いま20円もするんですね。税込21円。

出先からの帰り、空腹で吐きそうだったので、買おうとしていたのですが、止めました。

さすがに高いですよね。

それでは、後編です。

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7.総括1 ~試合展開を再び振り返る~

この試合を語る上で押さえておかなければならないのは、浦和が、北京でACLを戦った後、中4日でアウェーゲームを戦った、ということです。

昨年同カードの広島ほどきつい状況ではないのですが、それでも厳しい日程であることは間違いない。

そのため、特に前半の浦和が、自分たちの自由にボールを扱えなかった、チャンスもより多く作られていた、というのは、仕方ない面があります。

(そうならないために大量補強したのでは? と皮肉を言ってみたりして(苦笑)。)

だからといって、「だから広島が優勢になれた」ということでもない。というのは、昨年9月のナビスコ杯でも、広島が前半からアグレッシブに行って、浦和を慌てさせた、という経緯があるからです。

悪い時の広島は、往々にして前半にギアが上がらず、様子見に徹したり、リトリート状態で自陣に釘付けされたりするパターンに陥ってしまいがちです。

しかし、この試合に関してはその悪癖を出さず、前半からアグレッシブに戦えたので、中盤のせめぎ合いで優位に立てたし、マークをはがす動きもできた、ということではないかと。

相手の疲労云々を差し引いても、その辺りは広島が上手くできたのだと思います。後半の途中までは。

後半途中からゲームセットまでの時間帯は、ともに守備への意識が強くなり、互いに攻め手も限られて、膠着状態に陥ってしまったようです。

それは、試合後に語られた評価の多くが、「つまらなかった」と断じたことからも明らかなことだと思います。

8.総括2 ~本当に凡戦だったのだろうか~

それにしても、なぜ、後半途中まではそれなりの試合内容だったにもかかわらず、試合全体が凡戦だったように語られてしまうのだろう?

その答えとして適切なのはおそらく、試合の最後になって、内容が尻すぼみになってしまったから。

そのことについては、私も理解できる気がします。

例えば、東京マラソンでの佐藤悠基選手は、前半は集団に付けていたものの、後半失速し、平凡なタイムに終わりました。

期待があっただけに、やはりガッカリする気持ちが、私にもありましたから。

しかし、そのことを踏まえてもなお、この試合を単純に凡戦と捉えていいものかどうか、私には疑問に思えてしまいます。

あと、広島の選手や監督に対して、「勝つ気があるのか?」という意見を言う人が少なからずいましたね。

私もミシャに対して「引き分け狙いか」と思った事実があるので、そう言いたくなる気持ちも実感できます。

しかし、私の場合、観戦中や試合直後ならともかく、時間が経って試合を思い返してみると、やはりそれは言い過ぎだった、と考えることが多いです。

基本的に、サッカーに限らず、どんなスポーツでも、勝ちたい、いい記録を出したい、と思わない選手や監督はいない、と私は考えていて、例え「やる気がない」ように見えても、本当にやる気が無い訳ではない、と思えるのです。

9.総括3 ~ミスは無気力ではない~

「やる気」の話に関連して、せと☆ひでき氏の速報で、注目すべき箇所がありました。

それは、後半36分~39分の間に書かれているものですが、次の通りです(*)。

「この時間帯は良い形で奪ってもパスが繋がらない」

せと氏は広島のサポーターではありますが、公平な目を持っておられると私は思っていて、中野和也氏と並んで、私の目標とする人物であります。

その人が書かれたコメントなら信頼できます。(少なくとも私は。)

この文から私が読み取ったのは、選手たちに、ボールを奪って前に運ぼうという意図があったこと、そして、ミスによってそれが上手くいかなかったこと、でした。

これに、森保監督の試合後のコメントを当てはめると、そのことをより深く理解できました。

決して、守り切って引き分けに持ち込もう、としてプレーしていたのではないことを。

つなぎのミスが出たのは確かにいただけないが、それが意図のあるプレーなら許容できるのではなかろうか、と。

まあ、私は広島ファンなので、多少の贔屓目が入っていることは否定しませんけどね。

(少なくとも私は、ポイチさんは正直な方だと思っています。彼のコメントを嘘つきと断じた人がいましたが、その意見は、私は採りません。)

(*)せとさん、以前の記事に続き、また無断で引用させていただきました。済みません。(お読み頂いているかは分かりませんが。)

10.浦和戦まとめ

なんか、試合直後とか、最初に書こうとしたときとか、その時に書きたかった内容と微妙に違っている気がする…

ま、いっか、行っとけ(笑)。

読む人によっては言い訳だと取られそうなことを(笑)いろいろ書いてきましたが、結果的に引き分けになったのは、やはり残念。

結局、優勢だった時間帯に得点できなかったことが最後に響いたのであって、依然、課題は解消されていないという結果でした。

一方、守備陣の頑張りは特筆ものかと。3試合でわずか1失点というのは、ゴール前、球際での粘りの賜物でありましょう。

失点さえしなければ、勝ち点は取れますのでね。残留に向けて、確実に前進していますね。

(そりゃ3点取れるに越したことはないですが。)

強豪、浦和に余分な勝ち点を与えなかったわけですし、最早切り替えて、前進するしかないのではないでしょうかね。チームも、ファンも。

11.浦和戦おまけ

今回の結果について、槙野が「勝ち点3に匹敵する!」と言ったそうですが、それはちょっと違うんじゃないかな?

(気持ちは分からんでもないけど。)

付.ナビスコ杯新潟戦雑感

ベストメンバーで臨んだアウェー新潟戦でしたが、新潟の猛烈プレスの前にタジタジだったみたいですね。

事前のスカウティング通りだったとのことで、ヤンツー氏も選手たちも「してやったり!」のコメントを残していました。

ただ、広島もさりとてはの者たち。最後の所はしっかり守り抜いて、勝ち点1は死守しました。クロスバーのご加護もあったようですが(笑)。

浦和、新潟と、積極プレスを仕掛けてくる2チームとの連戦だったわけですが、少し疲れた浦和には優位に立てたが、元気一杯の新潟には苦戦を強いられました。

球際の戦いで負けてしまっては、広島のいいところを表現できません。

相手は研究してきますが、広島はその上を行けるように、色々と研究しなくてはなりませんね。

すなわち、広島は未だ発展途上。新加入の選手を含め、連携面での「伸びしろですね」(笑)、そして「個の力をつけていく」取り組みで、もっと進化していけると思います。

あとは、結果と内容を踏まえた、次の試合のメンバーがどうなるのか、ですね注目は。

選手たちのアピール度は? ポイチさんの判断は? 気になります。

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初めて、2回にわたる記事を書きました。

普段は、すべて書き終えてからタイトルをつけるので、こういう形にはならないのですが、今回はタイトルが先に決まったので、融通が利きました。

ということで、今回は終了です。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。