この時期になるといつも思い出す、あの年のプレシーズン +α
始動して4週間が経ち、気が付けば、Jリーグの開幕まで2週間を切りました。
今、サンフレッチェは、連日の練習試合で、コンディション調整や、連係の確認等に余念がありません。
さて、広島ファンの中には、そうした練習試合で、なかなか勝てなかったり、得点が少なかったりすることに、不安の念を覚える方が、少なからずいらっしゃるようです。
何分、バリバリ主力だった選手が抜けたこともあるし、やっぱり苦戦するんじゃないのか、と心配になるのも無理はないと思います。
そんなとき、私はいつも、1994年の開幕前を思い出します。
そう、広島がファーストステージを制覇した年です。
資料やアーカイブが手元にある訳ではないので、記憶を頼りに語るのですが、あの時は確か、プレシーズンマッチで5連敗して、開幕を迎えたのでしたか。
中国遠征を行なって、現地のチーム(北京だったと思うのですが)と対戦したのを含めての成績でした。
しかし、当時の風間八宏主将は、「(5連敗したが)内容が良かったので、自信を持つことができた」という趣旨のコメントを残しました。
もちろん、課題は色々と見つかったことでしょう。
しかし、八宏さんだけでなく、ポイチさんを始めとする他の選手たちも、その自信を力に、シーズンに臨むことができたはずです。
その末に、ステージ優勝という大きな成果があったわけですもんね。
どんな試合でも、勝つに越したことはないですが、さりとて、それがシーズン前の練習試合であれば、ただ勝てばいいというものでもありません。
この時期に行う試合は、チームや個人が、いま目指すべき段階がどの辺で、どの程度そこに到達しているか、それを量るために行うものであると思います。
なので私は、今は、少なくとも、勝ち負けを求めて一喜一憂する必要はないと思います。
内容についても、監督や選手たち自身が納得できる、そういうレベルに達しているかどうか、が重要なのだと思います。
もし、我々が見て「上手くできていないな」と不安に思うことがあったとしても、その試合では不問にしていいことかもしれませんからね。
森保監督のコメント等を見る限り、課題はもちろんあるけれども、チームの状態は概ね順調に来ていると思われます。
ドウグラスが得点したとか、佐々木の縦パスを寿人がゴールした(←すんごい重要!)とか、工藤が古巣相手に得点したりとか、浅野がハットトリックを挙げたとか、そうしたニュースを見聞きする限り、選手の調子も、コンビネーションの部分も、着々と良化していることが窺えます。
そして何より、大きな怪我人が一人もいないこと、これが心強い。
週中のACLや週末のゼロックスを控えていない、今年のサンフレッチェ。
寂しさはあるものの、チームとしての協調期間を長く持てるのは、決して悪いことではないと思います。
そして、すべての選手が、万全の状態で、リーグ戦に集中して戦えることは、かなりのアドバンテージになる可能性があります。
まあ、あんまり楽観的になるのも良くないですか。ナビスコを含めて、簡単にいく試合は一つもないはずですのでね。
とにかく、まずは毎試合、やるべきことをしっかりとやり抜く。
選手や監督がそれを出来ているかどうか、我々が注視すべきはまずはその辺りではないかと、思う次第であります。
なんか仰々しいな、今日の文章(笑)。
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。