【高校サッカー】皆実高校、柏の葉に散る
アパートの1階に住む私は、カーテンを閉めたまま一日を過ごすため、外の天気に気付かないことがままあります。
ただいま、広島地方はまとまった雨が降っています。
一方、関東地方は晴れの一日だった模様。
千葉県柏市の柏の葉公園総合競技場では、第93回全国高校サッカー選手権大会の1回戦、尚志高校(福島)と広島皆実高校の対戦が行われました。
広島地方で放送されたその試合を、自宅で観戦したのですが…
皆実高校にとっては、残念な結果になってしまいました。
前後半とも、特に詳しくは観戦しなかったので、大まかな印象しか語れないのですが、概ね、次のような感じだったと思います。
前半は、皆実高校のポジショニングが素晴らしく、相手のパスをカットしたり、こぼれ球に素早くアプローチしたりして、優勢にボールを保持できていたと思います。尚志の攻撃を機能させませんでしたし、シュートも打たせませんでした。
監督さんも、ハーフタイムのコメントで「守備は完璧」と述べておられました。
ただ、一方の尚志高校も、ゴール前ではしっかり守って、皆実攻撃陣にシュートを打たせない守備で対抗していました。
後半に入ると、尚志の攻撃パターンが変わってきて、縦へのアプローチが早くなってきたようです。
中盤での支配率も、皆実から尚志へと移動していきました。
こうして、後半は尚志高校のペースで推移しましたが、果たして、先制点はその尚志高校に生まれました。
ロングスローのクッションから、キーパーが出られない位置にボールが流れ、それを、途中出場した佐藤選手にヘディングで決められてしまいました。
なおも攻勢を続ける尚志高校。
そんな中、競り合いの中で皆実の選手がクリアしようとしたボールが、自陣へのミドルシュートの形になってしまい、致命的とも言える2点目が尚志高校に記録されました。
その時点で、ATを含めて数分の猶予しかありませんでした。
皆実高校も必死の反撃を試みましたが、尚志守備陣の前に果たせず、無常のタイムアップとなりました。
印象に残ったのは、最初の失点の直後、DFの1人が思わずひざをついてうなだれてしまった姿でした。
以前の記事でも書きましたが、皆実高校は、広島県大会を無失点で勝ち抜いてきました。守備には自信があったはずです。
それなのに失点してしまったということで、おそらく、想像以上のショックが彼らを襲ったのだと思います。
失点後の彼らのプレーには、焦りが感じられ、いつも通りのプレーができなくなってしまったようでした。
そういう意味では、県予選で失点する経験を味わわずにきたことが、逆にアダになってしまったのかもしれません。
皆実高校にとっては、前年の雪辱がならず、非常に悔しい気持ちを抱えての帰広だと思います。
その悔しさを、どうか次のステップにつなげてもらいたいものです。
そして、尚志高校には、是非、さらに上を目指してもらいたいと思います。
いい試合を期待しております。
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。