今さらですが有馬記念寸評

半年ぶりの競馬記事は、先日、12月28日に行われた、第59回有馬記念(G1)について。

競馬週報的に、全出走馬の寸評を書いてみたいと思います。

但し、週報とは逆に、カウントダウン方式でいきます。

上位の馬を後にした方が、最後まで読んで頂けるかな、という作戦です(笑)。

では、まず16着から。

<16着> オーシャンブルー

一昨年の2着馬。気になって押さえてはいました。

力関係もあったが、大外枠は不運。しかも、塩原アナに名前まで間違われてしまうなど、踏んだり蹴ったりだった。

<15着> メイショウマンボ

パドックで1頭だけ、寂しく映った。応援しているんですが…

<14着> ヴィルシーナ

予想通りの逃げで、力は出し切った。

大魔神をG1オーナーにした孝行娘もこれで引退だそう。お疲れさまでした。

<13着> ワンアンドオンリー

秋4戦目で有馬はやはり厳しかった。ヒモには押さえておきましたが。

ただ、世代トップ級の力はあるはずなので、まずはゆっくり休んで。

<12着> ウインバリアシオン

昨年2着馬、春天でも2着した実力馬ですが、今回は、取り立てて見せ場がなかったように思いました。

<11着> サトノノブレス

上がり時計は2番目の速さでしたが、今回の流れで後方からでは厳しかった。残念。

<10着> フェノーメノ

パドックではよく見えたし、中団で流れに乗っていたと思っていましたが、伸びが案外でした。

<9着> デニムアンドルビー

馬体はよく見えました。中山が合わなかったかも。

<8着> トーセンラー

枠順を活かし、内々でじっと先行。上手いレース運びだったが、今となっては、距離が長かったか。

この馬も引退表明済み。去年のマイルCSは素晴らしかった。お疲れさまでした。

<7着> ラストインパクト

好調さを買われたか、穴人気に。ただ、ずっと川田騎手が乗ってきた馬。手替わりの影響はあったかも。

<6着> ラキシス

先行して流れに乗り、勝ち馬を追うように上がってきて、見せ場十分でした。

前走がフロックでないことを、改めて証明しましたね。

ここからは、掲示板に載った馬たちです。コメントが長くなります。

<5着> エピファネイヤ

G1・2勝馬で、実績は申し分なし。

でも、予想する上では、結局、前走のJCをどう評価するか、議論が分かれるところだったと思います。

私は軽視しました。

JCはスローペースに恵まれた印象がありましたし、同じスローでも、府中だと後続もゆったり走ってくれるけど、中山だと早めにワッと押し寄せてくるから、前走と同じようにはいかないと思いましたので。

あと、JCと有馬を連覇するには、相当の実力差がないと難しく、まだそこまでの強さはないだろう、という見方もしていました。

もちろん、外枠も不安材料でした。

なので、馬券こそ押さえましたが、元返し前提で買いました。

結局、何だかんだで5着に粘っているので、実力は示したと思います。春天に向かって欲しいですね。

<4着> ジャスタウェイ

JC2着好走+ラストラン、ということで人気になったのだと思いますが、懸念材料は多かったです。

まず、直線の長さが足りないこと、また、スロー必至であること、さらに、枠順の不利。

あと、私はレース後に教えられたのですが、右回りにも不安があったようですね。

距離も微妙に長いと思われ、私には買えませんでした。

結局、直線の距離不足が響いて、4着止まりに終わってしまいました。

しかし、最後はあわや馬券圏内か、という鋭い伸び脚。さすがは世界ランク1位の走りを見せてくれました。

これで引退とは惜しい気もします。種牡馬になるんですかね?

お疲れさまでした。

<3着> ゴールドシップ

一昨年の勝ち馬で、グランプリ3勝馬。中山で2勝3着1回(昨年の有馬)という相性の良さ。

そして、凱旋門賞こそ残念だったものの、昨年とは違って好調に推移していますし、パドックの出来も文句無し。

外枠もさほど苦にならないと思われましたし、1番人気も当然でした。

が、私は個人的に、この馬は、人気の時は軽くみて、人気を落としたときに買うのがいい馬、だと思っています。

よって、今回は対抗評価としました。

(因みに昨年は、休日出勤(悲)だったので、この馬の単勝だけ買ってから家を出ました。外れて悔いなしでした。)

今回は中団やや後ろ目で待機し、3角から動いてまくる、いつもの競馬を展開してくれました。

レース内容は、ファンの期待に十分応えたと思います。

<2着> トゥザワールド

有馬記念は、基本的に内枠が有利なレースである、という認識が、私の中にはありました。

よって、内枠に入った馬は、予想の上で注視しているのですが、今年、目に留まったのがこの馬だったのです。

内枠で、外国人騎手が騎乗し、中山は2戦とも連対(弥生賞皐月賞2着)の実績。

さらに、母トゥザヴィクトリーも有馬3着があり、血統的にも魅力がありました。

(さっき知ったのですが、兄トゥザグローリーも3着していたんですね。しかも2年連続で。)

実は昔、「有馬記念の連対馬には、クラシックで好走した馬が多い」というデータを読んだことがあり、いつも予想の参考にしています。

もちろん、その要素にも当てはまっていましたので、自信を持って単穴としました。

結果的に、勝つことはできませんでしたが、期待通り、ビュイック騎手が最高の騎乗をしてくれて、2着に入ってくれました。

やっぱり有馬記念は、1頭ぐらい穴馬が入ってくれた方が面白いですよね。

これで、私の年度代表馬は、この馬になりそうです(笑)。

<1着> ジェンティルドンナ

この馬の単勝が870円も付くということが、まさか起こるとは思いませんでした。

なぜこの馬が4番人気に甘んじたのか、理由はいくつか挙げられます。

春先のドバイ以来、勝利がないこと。前走、JCで4着に敗れたこと。中山コースが初めてであること。牝馬であること。

改めて書き出してみて思うのは、後半の2つはともかく、そもそもドバイを勝つほどの馬で、秋天も2着しているのに、JC4着ぐらいで人気が落ちるのかなあ、という疑問です。

きっと、あまりに彼女の実績が素晴らしかったために、勝てないことが珍しく映ったり、JC4着が「凡走」と見られたりしたんでしょうけど。

私は普段、この馬をあまり高く評価してこなかったんです。理由は特にないんですが、何となく。

ただ、今回だけは、この馬を本命とすることに躊躇はありませんでした。

オッズ的においしいと思ったことは事実ですが、それ以外にも理由はありました。

秋天好走→JC凡走の馬が有馬記念で巻き返すケースは、いかにもありそうなことですし、私はむしろそれを想定していました。

また、パドックでの力強い歩様から、中山は苦にしないと思いました。

そもそも、並の牝馬と一緒にはできない馬ですから。

その馬が、内目の絶好枠を選べたのですから、もう迷わず、自信の本命でした。

もしかすると、いつも競馬を見続けている人ほど、ジェンティルドンナは買い辛かったのかもしれませんね。

私は、常に馬券を買っている訳ではないので、変な先入観なく、予想できたんだと思います。

レースの内容はもう書きません。とにかく、これ以上ないラストランでしたね。

寸評は以上です。

ここまでお読みになって、「なんだ、結局は自慢かよ(怒)」と思った方がいらっしゃるでしょうね。どうも済みません。

ただ、今回はたまたまうまくいきましたが、これまで15連敗ぐらいしていて、2年ぶりに馬券で儲かったもんですから(苦笑)。

ここは大目にみてやってください。よろしくお願いします。

最後に。

レース後、松本ヒロシ氏がひと言、「(ジェンティルドンナは)中山も走るんですね」とつぶやいたのを聞いて、「勝った!」と思いました。

私は、ヒロシ氏を勝手にライバル視しているもんですから(笑)。いい新年を迎えられそうです(笑)。

それでは。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。