広島の現状を想う ~浦和戦感想~

今日はC大阪戦が行われる日なのですが、順序として、今更ですが、浦和戦の感想を書いておこうと思います。

といっても、試合を観ていませんので(苦笑)、試合後の監督・選手のコメントとか、ニュース記事やブログとか、見聞きした情報を活用しながら、ポイントを絞ってコメントします。

1.失点前後

浦和FKからのこぼれ球処理のところで得点が生まれ、そのまま点差が動かなかったわけです。

試合中、観ていないなりに気になっていたのは、次の2点でした。

(1)森崎カズのファールの経緯

(2)こぼれ球への対応力の差

(1)は、カズのプレーが、正しいプレーだったのか、まずいプレーだったのか、という疑問でした。

例えば、「相手にかわされて、仕方なくアフターで削りにいった」場合。

カズはたまにやらかしてしまうのですが、それは当然まずいプレーで、カズに責任があることになります。

これについては、後情報で「浦和興梠にボールが入るところを、カズがチェックに行ったが、ファールを取られた」ものと分かりました。

そうであるならそれは正しいプレーだと判断できます。

積極的な寄せができていた証拠にもなりますね。

たまたま、厳しく行き過ぎたか、足に入ってしまったかして、ファールを取られただけ、と納得できました。

(2)ですが、これは、森保監督が語ったように、セカンドボールの反応で浦和に先んじられたことは確かで、そこは残念だったという他ありません。

但し、あの場面は、攻撃側が有利な状況ではありますし、そこを守り抜くこともそんなに簡単ではないと思います(※)。

その上でなお、球際での反応を速くして、失点の可能性を低くすることができたのではないのか?という、監督の言葉だと、私は感じています。

(※)この辺りを考察してみたのですが、今回は編集によりカットしました。機会があればいつか載せるかもしれません。

2.ゲームプランの評価

前半22分に失点したわけですが、残り25分ほどの前半で、広島はほとんど変化を起こしませんでした。

このことについて、あちこちから疑問の声が上がっているようなので、私の意見を書いておこうと思ったのです。

後に、「守備の再構築のために徹底して実践する必要があった」旨の監督談話があったようですが、このことから、前半は自陣でしっかりとブロックを作り、相手の攻撃をさばいていこう、そして後半勝負、というゲームプランを持っていたことは間違いありません。

これは、浦和が前から攻撃的にきたので、必然的にそう流れたとも言えますが、いずれにしても、失点さえしなければ問題はなかったわけです。

しかし、失点してしまいました。

失点後もゲームプランを継続したことについて、フィールドプレイヤー全員が意思を統一して実践したことなので、これを貫けたのは悪くないと思います。

ただ、1点負けている状況なら、前半から少しは違う動きを見せてもいいのに、という風には思いましたね。

特に、リードしたら敢えて攻めに行かない主義(?)の浦和のようなチームの場合、後半にかけての疲労度に差が出ないので、いかに後半勝負といっても難しくなると思う訳です。

なので、前半から、多少なりとも攻勢を見せて、相手も疲れさせなければならなかったのではないでしょうか。

(別に、相手の挑発に乗る必要はないと思いますが。)

今の広島は、前半はローギアのまま大人しくしておき、後半にギアを上げて攻める、という流れが多いようです。

しかし、前半の間、ずっとクラッチを外したまんまに見えるのは、如何なものですかねえ。

その辺りが、多くのファンにとっては不満で、「勝つ気がないのか」などの声が出るゆえんなのでしょう。

もちろん、選手たちが勝ちたい思いで戦っていることは間違いない、と知ってはいますが、そういう声も理解できます。

守備的に戦う中でも、細かいギアチェンジは常に必要だと思いますし、スイッチを入れる回数も、もう少し増やせないものでしょうか。

「今のゲームプランを容認するが、もっと工夫して欲しい」という結論にします。

3.現状認識

見聞きしたところを総合すると、失点シーン以外に危ない場面は少なかった、守備の再構築は成った、という評価が主流でした。

私は若干懐疑的なのですが(浦和が得点後に本気で攻めて来なかった気がして)、でも、ボール保持者への寄せとか球際の厳しさとかは、かなり取り戻せたと思われ、試合を通して、守備面では合格点をつけられると判断しています。

あとは当然、攻撃面ですね。

リーグ再開後に失っていた守備面での充実を、曲がりなりにも取り戻せたので、攻撃面を整備するフェーズに入る頃合いかと思います。

まず、青山という「主任ロングパサー」を欠く現状ですので、後方からの押し上げが重要だと思います。

そして、縦の関係で相手を揺さぶる回数を増やせるか否かもポイントになるでしょう。

サイドは駒も多く、攻撃面でも効力が大きいので、ストロングポイントとして活かしておき、中央との連携面をより強化できればいいでしょう。

4.最後に

浦和戦の感想、というより、浦和戦をネタにして、思ったことを書いてみた感じになりました。

「浦和に負けると特に悔しい!」という広島ファンの方はやはり多いですね。

私は「巨人に負けると特に悔しい」と思うカープファンでもあるので、その気持ちはよく分かります。

ただ、相手がどこであれ、負けは負け。悔しいことに違いはありません。

残念ですが、今のところは順当な結果だと言わざるを得ないので、そこは素直に認めなければなりませんね。

ナビスコに期待しましょう。

5.最後の最後に

森脇が、広島の土砂災害について、被災地を思いやるコメントを出しましたね。

彼への思いは複雑ですが、広島に住むものとして、素直にありがたいと思いました。

ヤフコメ等ではひどいことを言う輩が多いですが、何をか言わんや。

短い間でもその土地で過ごし、いい思い出も残っている、そういう土地が災害に遭えば、心を痛めて当然。

彼の気持ちは大いに理解できます。

特にコメントを出していない槙野や柏木らも、きっと同じ思いでしょう。

次回は、セレッソ戦のレビューの予定です。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。