「危機感」と「切り替え」と ~横浜FM戦感想&大宮戦に向けて~
0.プロローグ
その日の午後8時半頃、私の住む辺りに、雷鳴が轟き始めました。
雨が降っていたかどうか、3日経った今は忘れてしまったが、エディオンスタジアムでも雷は鳴っているんだろうか、と案じたことはよく覚えています。
1.暗転の結末
7月15日、ホームに横浜Fマリノスを迎えたJ1第12節。J1本格再開の先触れとなったこの試合は、ご承知の通り、広島の逆転負けという結果に終わりました。
この試合、有料放送以外のTV中継はなく、また、後半が始まって数分経つまで広島がホームだと気付かなかった、という、自分のボーンヘッドも重なったため、私は、この試合を観ていません。
ただ、スポナビの速報は注視していました。
なので、石原の先制ゴールに歓喜し、齋藤学の同点ゴールには「またドリブラーにやられてしまったか…」と思いました。(実際はパスを受けてからのゴラッソ。)
そして、「ロスタイム」の失点には、言葉を失いました。
(こんな時は、「アディショナル・タイム」という正しい言葉よりもしっくりきますね。)
ACLのノックアウトステージ1回戦で、ウエスタンシドニーにアウェーで敗れたときと、まったく同じ状況が、2ヵ月経ってのち再現されるとは、予想だにしていませんでした。
2.「再現」を期待したが…
この試合に先立って、私が期待していたのは、ゼロックススーパーカップで見せたような、アグレッシブに攻勢をかけ、また、早い攻守の切り替えからショートカウンターにつなげるいう展開を、改めて見せて欲しい、ということでした。
あのときは、ニュー・サンフレッチェを予感させるような、素晴らしい試合を展開しましたが、横浜FMのコンディションが(大雪の影響により)悪かった点は、割り引いて考えなければなりませんでした。
今回は、両チームとも中断明けのリフレッシュした状態。
天皇杯で試運転も終わり、コンディション的には互角というところで、再びあのサッカーを展開してもらいたかったんですが…
3.危機感
試合そのものは、後半30分頃までは、広島の勝ちパターンと言っていいものだったようですね。
ただ、横浜の執念による猛攻に、ボールを保持することができなかったため、逆転の苦杯をなめることになったようです。
私自身は、ACL敗退が決まった瞬間から数分間動けなかった、そのときの心理状態に比べると、まだリーグ戦の途中であるという部分で、ショック感は緩かったんです。
しかし、実際に試合を観た方々には、相当の危機感を覚える内容だったのでしょう。
広島を長年見守っておられている、中野和也氏や、せと☆ひでき氏といった重鎮が、厳しい表現でこの試合を評しています。
もちろん、試合後の寿人のコメントからも分かるように、選手たちも、悔しい気持ち、大いなる危機感を抱えています。
それはおそらく、我々、ファンやサポーターの想像を超えていると思います。
4.前に進むしかない
そういう中で迎える、明日の大宮戦。アウェーに乗り込んでの戦いです。
危機感を抱えつつも、内容と結果を求める戦いになろうかと思います。
ここで、ファンの1人として私が思うのは、やはり、気持ちを切り替えて、前向きに戦いに臨んで欲しい、ということです。
林が試合後に、「悔しさを引きずっていてもいいプレーにつながるわけではない。その悔しさを持って、戦っていきたい」と語っていますが、全くその通りだと思います。
心技体を整えて、これまでに自分たちが培ってきた「サンフレッチェのサッカー」を信じて、やってほしいと思います。
相手がいる中で、状況に応じたプレイ選択をする、それをやり続ける実力はあるのですから。
5.あとがき
最初の章が「プロローグ」なのに「あとがき」って(笑)。
いや、こっちの方がしっくりくるのです。
今回は、やや精神論的な書き方になったのですが、サンフレの場合、戦術的にぶれることはなく、ショックを引きずりさえしなければ、自身のサッカーはできると思うので、「精神的に立て直す」方向を強調してみたわけです。
とにかく、第一目標の「J1残留確定」に向けて、こんなところで打ちひしがれている場合ではありませんのでね。
能天気に見えるかもしれませんが、そんなの関係ねえ(笑)。
前向きに応援していこうと思っています。
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。