広島風 鳥栖戦レビュー

なんか、沢山の方々に読んでいただけているようで、ありがとうございます。

どんな風に読まれているのか分かりませんが、励みになります。

さて、昨日の鳥栖戦は、まさかの形で逆転勝ちを収めることになりました。

0.プロローグ

最後まで書いたところで、プロローグを追加しています。

作家の内田康夫氏と同じパターンです(微笑)。

なぜかというと、今日は9割方広島のことばかりを書いた、偏った記事になっているからです。

まあぶっちゃけ、今までもそうなんですが(苦笑)、今日は記事自体も長いので、いつもよりも充満感があります。

他サポの方々も大歓迎の当ブログですが、今回はその辺りを踏まえてお読みいただけるなら幸いです。

1.試合の概観

全体的に見ると、お互いに自分たちの時間帯を持つ、互角の戦いだったと思います。

ただ、広島に限って言えば、試合開始から終了に向けて、徐々に調子が上がってきたような印象を受けました。

2.違和感

メンバーが入れ替わって、動き自体はまずまずだったと思うのですが、プレビューで懸念した通り、連携面でちぐはぐな面が見られました。

鳥栖が、守勢ということではないけど、ボール奪取のポイントを中盤のやや後ろ目に置いていたようでしたので、後ろでは回せたんですが、あまり前には進出できませんでした。むしろ、カウンター気味に来られて、少しバタバタした感じでした。

また、塩谷が中央に入ることで、攻め手が1つ減ってしまいました。

ソッコ君も前に出る推進力はなくはないのですが、基本は守備寄りのパラメータなので、現状、攻撃面での迫力は薄くなってしまいます。

3.頑張れソッコ君

実は、ソッコ君に関しては、昨年の終盤辺りから、時折、集中に欠ける面が見られるのが気になっています。

昨日の失点時にも戻り切れていませんでしたね…

もっと早くゴール前のポジションを占めていれば、あの位置でフリーのシュートは打たせなくて済んだのではないか、と悔やまれます。

ソッコ君のポテンシャルはこんなもんじゃないと思うし、韓国代表にも是非入ってほしいと願っているので、あえて苦言を呈した次第です。

4.クロスシュート '14

試合に戻ります。

先制を許した広島でしたが、そのわずか4分後、山岸選手の思いがけぬゴールが生まれました。

彼自身はシュートだと語りましたが、私はクロスだったと思いました(微笑)。

入ったので、どちらでもいいです(笑)。いずれにしても、嫌なムードを断ち切る意味で、ありがたい得点でした。

5.新しいオプション ~フレッシュなレギュラー~

前半の後半から、試合の後半にかけて、一進一退の攻防が続きましたが、鳥栖の選手たちの動きに、徐々に陰りが見えてきました。

そんな時間帯に、広島の交代策がうまくはまりました。

まず、寿人選手がピッチに向かったのですが、DFとの細かい駆け引きに強みのある寿人にとって、相手DFが疲弊する後半にフレッシュに登場するのは、戦略として効果大だった、と思いました。

そして、高萩選手の登場で、中盤に大きな柱が一本加わった感がありました。

やはり相手が疲労する中、厳しいマークを受けることなく、自由にピッチを泳ぎ回り、攻撃の軸になっていました。

正にいつものサンフレッチェに戻ったところで、石原のゴールが生まれました。

直接的には相手のクリアミスによるごっつぁん的なゴールでしたが、そもそもあの位置にいることが素晴らしい。ボールがこぼれてからシュートまでの何と速かったことか。感心しました。

6.気持ちは分かるけど

その後、鳥栖の安田選手が勿体ない退場となってからは、広島が試合をコントロールして、ゲームセットまでつなげました。

その安田選手の退場劇ですが、原因となったあの場面、鳥栖のファールがあったかどうかは正直微妙で、必要のない笛だったようにも思います。

しかし、例え誤った判定だったとしても、ボールを叩きつけるのは、やはりやりすぎでした。他の選手が普通に抗議していただけに、残念な行為でした。

「気持ちは分かるけど、勿体ないし、チームには絶対マイナスですから」という趣旨のことを、解説の戸田氏が述べておられましたが、全面的に同意します。

7.静かな闘志

昨日の試合で楽しみだった1つが、解説の戸田和幸氏がどのような解説をするのか、でした。

感想は、まず、実は意外にも落ち着いてクールな語り口なんだな、というのが1つ。

でも、球際のところであるとか、戦う姿勢とか、静かな中にも闘志を秘めたコメントが、戸田氏らしいな、と思わせてくれました。

あと、引退から間もないからか、選手目線のコメントが多かったような印象もありました。

何となくですが、スカパー向きだなあ、と思いました。

8.連戦の中で

大型連休ということで、リーグ戦も連戦の真っ只中にあります。

ACLとの兼ね合いで、過密日程に苦しんでいる広島ですが、Jリーグに限れば相手チームも日程が詰まっていて、条件としては大差ない状況になっています。

こうなると地力の差が出やすくなってくるのかな、と考えた時に、広島の経験値が物を言いそうな気がします。

次節は、目下好調の神戸と対戦します。面白い試合になりそうです。

最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。