クールビズでACL観戦記

10数年ぶりに乗るアストラムラインで到着した、ホームに降り立つ。

スタジアムまでの道のりが、否応なく高揚感を与えてくれる。

ACLノックアウトステージ1回戦、ウエスタンシドニーをホーム・エディオンスタジアムに迎えた第1戦を観てきました。

山岸、野津田がメンバーに復帰。最終ラインに、昨年の不動の3人が久々に揃いました。

一方、外国人3名と寿人はベンチスタート。森崎カズと清水はメンバー外となりました(休養ですね)。

当日券の列に15分ほど並ばされたので、見始めたのは前半10分ぐらいからだったでしょうか。

スタンドに向かうまでの間、あまり歓声が聞こえてこなかったので、静かな立ち上がりだと思いましたが、速報で確認すると、いくらかチャンスを作っていた模様。スタートは積極的に動いていたのかもしれない、と思い直しました。

ただ、前半を観る限り、両チームともさほどリスクを負わない戦い方だったように見えましたね。

広島も、前から積極的にいく守備はほぼ見られませんでした。

ボールを保持しても、ゆっくりとした展開に終始しました。前線もあまり動きがなかったですね。

後半に入り、少しギアを上げたように見えた立ち上がり。

シドニーは4バックで、比較的中央に選手が集まっているようでしたので、広島得意のサイド攻撃が徐々に効果を現してきました。

特に、柏のサイドは、面白いように仕掛けが嵌っていました。それも、フリーでクロスを上げたり中に切れ込んだり、やりたい放題。

バックスタンドで見ていたので、彼のプレーを観ているだけで面白かった。

そうして、1点目が生まれます。

柏のサイドにボールが出た時、中央で石原がフリーになっているのが、スタンドから確認できました。

シドニーのDFは戻るのに精いっぱいで、バイタルエリアに侵入した石原をつかみ切れませんでした。

ベンチスタートだったシドニー小野伸二がピッチに投入された直後に、2点目が生まれました。

とここで、本来ならどういう形で得点になったのか記すべきなんでしょうが…

喜び過ぎて忘れてしまいました(微笑)。

さて、今日のレフェリー、現場ではどなただか分からなかったのですが、プレーエリアに近い位置でジャッジしていたので、なかなかいいぞ、と思っていましたが…

その矢先、塩谷が相手選手を倒したとして、PKの判定が下されました…

スタジアムにいた全員が、何が起こったのか分からない一瞬の間。

卓人コールも空しく、アウェーゴールを与えてしまいました。

確かに痛かった。でも、私は悲観しませんでした。今夜でもアウェーでも、どこかで1点取ればいいだけのことでしたから。

広島が2点先取していたことが、観戦する側にも、ある種のゆとりをもたらしてくれていましたね。

失点の後は、相手に付け入る隙を与えることのない、危なげのない試合運びができました。相手のファールも誘いつつ。

そして、ロスタイムの3点目が生まれました。

私からは反対側のサイドだったため、誰が蹴ったのか分かりませんでした。また、ゴールそのものも、あれよの間にネットに吸い込まれていきました。

まるで夢でも見ているようなゴールシーンでした。

こうして、3-1のスコアで勝利することができたわけですが、この勝利を目の前で観ることができて、参戦して良かったと思いました。

サンフレッチェのためにお金を落とす、というアナザーな目的も、少し果たすことができましたし。

(とっくに買っているはずの2013イヤーDVDを、今日ようやく買えました(微笑)。)

そして今日、最も印象的だったのは、サポーターの皆さんのチャントを聞きながらプレーを観ていたとき。

これまでに感じたことのない、異様な胸の高鳴りを感じて、「ああ、これがスタジアムで観るということなんだなあ」としみじみ思ったことでした。

ちょっと寒かったけど(微笑)。

<敬称略>