今さらですが有馬記念寸評2017
第62回を迎えた有馬記念(G1)。
今年も、競馬週報的に、全出走馬の寸評を書いてみたいと思います。
昨年と同様、カウントダウン方式でいきますが、今年は昨年以上にヤバい状況に。
要するに、昨年よりもさらに、レース全体を観れていないのです。
この記事を書くことは事前に決まってたはずなのに…
それだけ、今年は的中してほしかったってことなんだけどね。
よって、不本意ながら、何頭かについてはコメントを割愛させていただきます。
観ていないものを観た風に語る場面ではないと思いますので。
但し、後々のために馬名は載せます。ここは週報とは違う形式ですね。
よろしくお願いします。
いやあ、テンプレートがあると楽だなあ(笑)。いつも導入部を書くのに苦労していますから。
そうそう、馬券については後ほど。
それでは、16着から。
<16着> サクラアンプルール
中山で3勝の実績があったので、札幌記念勝ちも踏まえてヒモの1頭に。
しかし、中団内目でこれからという所で、致命的な不利を受けてしまいました。
余りにも気の毒でしたが… この件については後ほど書きます。
<15着> カレンミロティック
3年前の宝塚2着、以外に買える要素は無かったが、パドックで良く見えたので、穴狙いでヒモ付けしました。
…まあ、力通りでしたね。
セン馬なので、明け10歳になっても走るのかもしれません。
<14着> トーセンビクトリー
実績は足りないと思いましたが、パドックが良かったのと、内枠を見越して、ヒモの1頭にしていました。
先頭を見る位置で走れたのは良かったのですが、不利はあったけど、この馬も力不足だったかと。
なお、トゥザヴィクトリーの仔だということを、たった今知りました(笑)。
尤も、事前に知ってたら厚めに買って玉砕してたと思うから、それはそれで良かった(笑)。
<13着> サトノクラウン
実は、事前の想定では本命候補だったんです。
秋天好走→JC凡走の流れはむしろ美味しいし、春のグランプリホースが有馬も制するってことも、よく見る光景ですから。
しかし、パドックの様子が、あまり良く見えなかったんですよね…
少し迷った末、本命は他の馬に決めたのですが、でも諦めきれず、対抗に推すことにしたのでした。
結局、勝負所での手応えが悪かったし、直線も全く伸びずじまいでした。
調子落ちしていたのでしょうが、もっと自分の目を信じるべきだったかな、と今は思います。
<12着> ブレスジャーニー
(コメントなし)
<11着> ミッキークイーン
大きな期待はしていなかったですが、宝塚記念3着に可能性を見出してヒモ付けしました。
今回のペースと13番枠では、この馬の力は出せませんでした。
<10着> ヤマカツエース
今年の「内枠」枠は、この馬にしました。
パドックではそこそこに見えましたが、中山は2勝していますし、唯一の着外が昨年の有馬、しかも4着ということで、最内枠なら有望じゃないかと思いまして。
ただ気になったのは、昨年の4着時が2枠4番だった、ってことでした。
つまり、昨年とほとんど同条件だったので、そこからの伸びしろには期待しづらいな、と。
で、4角までは期待させてくれたと思います。
しかし、そこから手が動き始めたので、直線に向く頃には既に諦めムードでした。
勝ち馬の後ろに位置したのは良かったのですが、欲を言えば、あと1列後ろの方が、この馬には良かったかと思います。
溜めて末を生かす競馬に持ち込めたら、もう少し上に来れたのではないかとも思いますね。
<9着> サトノクロニクル
(コメントなし)
<8着> レインボーライン
昨年の菊2着と父ステイゴールド、だけを頼りにヒモに。
終いを生かす競馬に徹したが、ペースに泣いたクチ。
<7着> サウンズオブアース
このシリーズではお馴染みの馬(笑)。さすがにもう混同はしていません。
この馬もペースに泣いたが、大外枠も大きく効いてしまった。
<6着> シャケトラ
(コメントなし)
<5着> ルージュバック
牝馬限定戦では勝ち切れないのに、牡馬と走るとなぜか力を発揮するという、たまにそんなタイプの牝馬が出てきますが、この馬などは典型的ですね。
予想の前に気付いておけば良かったなあ、と思っています。
道中は最後方を追走し、上位4頭には水を開けられたものの、最速の上がりで掲示板に載りました。
レースの綾で仕方ありませんが、道中の流れが速い展開になっていれば、という想像をしてしまいますね。
<4着> スワーヴリチャード
強いとされる3歳世代でダービー2着。
AR杯勝ちから直行は王道とは言い難いが、その能力を買われての2番人気だったのでしょう。
ただ個人的には、今回のパドックを見た限り、この馬から特にピンとくるものを感じませんでした。
また、東京得意のイメージが強く、中山では少々パンチ不足なのかな、と。
要するに、人気になり過ぎているなあ、と思ったのです。
なので、ヒモには押さえたものの、ちょっとだけでも戻って来ればいいなあ、程度の買い方をしました。
直線で前に迫ってくる際の勢いには人気になるだけのものはあり、少し見直したのですが、最後に内にササってしまい、馬券に届かないのみならず、審議の対象になってしまいました。
しかし、本格化が待たれる馬だろうとは思いました。
<3着> シュヴァルグラン
昨年も書きましたが、この馬は府中向き、直線の長いコース向き、というイメージがあり、実績上もそれは言えると思います。
ただ、馬は昨年よりも実力を増していますし、今年のメンバーを見渡した時に、正直、例年のレベルには無いと思ったので、有力視されるのも当然だったですね。
尤も、個人的には4着馬と同じく、「ちょっとだけ戻ってこい」馬券に留めましたが。
中団にジッと控えて、末を生かす競馬で、急坂も力強く登ってきましたが、直線の不利が最後に響きましたね。
首の上げ下げでわずかに及ばず3着、ということで、個人的にも痛い不利でした。
<2着> クイーンズリング
結論から書くと、内枠の穴馬はこの馬でした。
マークしていた方、おめでとうございます。
改めて馬柱を見ると、この馬をピックアップできる要素も無くはなかった。
内枠(2枠3番)であること、鞍上がルメールであること、がそうですが、実は、中山は2戦2勝だったんですよね。
私もその情報は押さえていたのですが、問題は、それが新馬と500万(牝馬限定)という最初の2勝だったこと。
それ以来、中山で走ったことがない馬を、強く推すことはできないな。
私はそう考えてしまったんですよ。
結局は無印にしてしまったこの馬に2着に入られて、私の馬券は総スカンでした(泣)。
そして、この馬自身、抜け出すときに他馬に迷惑をかけていた、という事実。
後味は良くなかったですね。
<1着> キタサンブラック
正直に言うと、私はこの馬を本命にしたくはなかったんです。
理由はただ1つ、単勝1倍台という人気でした。
だって、この馬から流したって配当つかないじゃん(笑)。
でも、パドックで全馬の様子を確認したら、この馬を本命にしないわけにはいかなくなりました。
それだけ、馬の出来も抜きん出ていましたから。
中山で3着を外したことが無いこの馬が、しかし有馬記念を勝っていなかったことは、私も気付いていました。
だから、引退レースでキッチリと有馬を獲ってみせたキタサンブラックは、ドラマを作ってみせたことを含めて、素晴しい馬だなと。
この馬を名馬の1頭に含めても、殆どの人が文句無しだろう、と思いますね。
もちろん、今年の年度代表馬は、この馬以外にはいないと思います。
(コパノリッキーも居るが、JRAのG1を勝てなかったのが痛い。)
もしも、キタサンブラック以外に投票する人がいるならば、その人は「客観性がない」という意味で、投票権を持つに相応しくない、と言い切ってやります!(笑)
余計なことも書きましたが、寸評は以上です。
では、続きまして、おまけ。
今年は、「チャレンジカップ」から直行した馬が2頭いたのですが、馬柱でそれを見たとき、私は「?」と思いまして。
だって、これって「朝日チャレンジカップ」のことでしょ?
じゃあ、朝日CCって、12月にやってんの?…と。
さっき調べたら、もう5年も前に、9月から12月に移動してましたとさ。
競馬ブランクを感じました(笑)。
では最後に買い目を、と言いたいところなのですが、その前に、このレースの審議について書いておこうかと。
有馬記念のレース結果画面(JRA)にある「採決レポート」によれば、「4着馬の斜行で3着馬と最下位馬の進路が狭くなり、2着馬の斜行で14着馬と最下位馬の進路が狭くなった」とあります。
そして、4着馬の騎乗騎手が騎乗停止処分(2日間)を受けたが、降着および失格馬はなかったんですよね。
おそらく、事象が発生した前後の走りから、「不利が無かったとしても、サクラアンプルール(最下位馬)がスワーヴリチャード(加害馬)よりも上位に来るとは見なされない」と判断されたのでしょうけれど…
今さらでアレなのですが、要するに、脚色のいい馬は大抵のことは許される、ってことなんですかね?
速く走れる馬は斜めに走っても許される、ってことなんですかね?
私は、ルールから逸脱しなければ、多少ダーティなことをしても許される、と思っています。
しかし、ルールの方が明らかにおかしい場合、それを改善するためのルール変更は柔軟に為されるべきだろう、とも思います。
私が知る限り、現行の降着・失格のルールは、競馬ファンからの評判がすこぶる悪いです。
それはそうでしょう、被害馬の馬券を持って楽しみにレースを観ていたら、他馬に邪魔されて、挙句、加害馬には何のお咎めもないんじゃねえ。
特に、裁決の結果が馬券に影響する場合には、腹も立とうというものでしょう。
公正な競馬を目指すべきJRAが、公正さを損ないかねないルールを適用している現状自体、私は大問題だと思います。
海外競馬との整合性とか、カテゴリー国の要件とか、事情があるのかもしれないですが、何が公正な競馬なのか、JRAには是非、改めて考えていただきたいと思います。
なお、もしも、あの事象が1周目のスタンド前で発生していたとしたら。
裁決委員はどのような結論を出していたんでしょうかねえ(皮肉)。
長くなりましたね。
最後に、私の印と感想を書きましょうか。
△サクラアンプルール
△スワーヴリチャード
今回の△には、予想上の濃淡はありませんでした。つまり、8頭同列の扱いでした。
但し、シュヴァルとスワーヴには100円多く積みましたが。
今年の予算は4千円しかなかったのですが、◎から○▲厚めに印全頭に馬連流しで買いました。
もちろん、縦目にも大いに期待していました。
他にも、3連複や3連単、○▲それぞれの単勝など、割と○▲絡みにつぎ込んでいきました。
結果は… 最悪でしたね(苦笑)。
2着が鼻差でクイーンズに決まった瞬間、最低限の千円バックすら夢と消えたのでした。
こういう、「2着馬以外全部持ってる」という外し方は、ホント悔しいんですよ。
以前からよくあることなんですけどね。
というわけで、今回の記事はここまでと致します。
そして、私がスポナビブログの「競馬」のカテゴリーで書くのも、今回が最後になります。
決して回数は多くなかったですが、このカテゴリーに記事を載せることができ、そして、それこそ沢山の方々に読んでいただけました。
何しろ、当ブログの記事ランキングベスト10のうち、7つが競馬記事ですから。
本当に皆さま、ありがとうございました。
当ブログ自体はもう少し続きます。
最終回まで、よかったらよろしくお願いいたします。
それではまた。
最後までお読み下さった皆様、ありがとうございました。